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ユニチカ株式会社 CSRレポート

トップメッセージ

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CSRレポートの発行にあたって

ユニチカ株式会社 代表取締役社長 安江 健治 ユニチカ株式会社
代表取締役社長
安江 健治

はじめに

去る3月に発生しました東日本大震災は未曾有の被害を我が国にもたらしました。被災されました皆様には、心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。微力ではありますが、当社の支援活動と製品・サービスなどの事業活動が復旧・復興の一助になれば幸いです。

構造改革と事業戦略

当社グループは、2009年度から2011年度までの中期経営3カ年計画『改革'11』に掲げる施策に基づき、固定費削減や低採算分野事業の見直しなどの構造改革と、高分子事業を中心とした販売改善を推進しています。さらに、計画の後半では綿スパンレース製造の合弁会社設立や、インドネシア子会社でのナイロンフィルム生産設備の増設、および高分子・機能材分野を中心とした研究開発の強化など、次期中期計画以降に向け、成長戦略に軸足を置いたアクションを企図しています。こうした事業の育成・強化と、環境変化に適応する企業体質の構築は、中・長期的に企業価値の向上に繋がると認識しています。

CSR活動と環境への貢献

当社では、「環境管理と保全」「コンプライアンス」「内部統制」「製品や従業員の安全管理」「リスクマネジメント」を軸としたCSR活動を推進しています。中でも「コンプライアンス」の重要性を役員・従業員が常に意識し、一人ひとりがフェアプレイに徹してきたことが今日の当社グループへの信頼を築いてきたものと自負しています。『改革'11』において、当社は機能資材を核とした事業強化を進めることを標榜し、「地球環境への貢献」を中核的なCSR活動として位置づけています。この活動は将来にわたって、多種多様な生物が共存できる緑豊かな地球環境を守っていくために必要不可欠な取組みであるとともに、当社の社会的な存在価値の向上にも繋がるものです。この趣旨は、2010年の生物多様性条約締結国会議(COP10)で採択された『愛知ターゲット※1』の全体目標や、日本経団連が発表した『生物多様性宣言※2』にも重なります。

当社の使命とめざす姿

経営理念である「暮らしと技術を結ぶことによって社会に貢献する」に基づいて、独自性や強みを生かし、環境負荷の低減や環境保全に貢献できる製品・技術を提供していくことが当社グループの使命と考えています。
その一例としまして、ポリ乳酸を原料とした『テラマック』や植物由来ナイロン11を原料とした『キャストロン』といった事業化済みの素材に加え、CO2を原料にしたバイオマス由来ポリマー『ポリ尿素』などの全く新しい環境配慮型素材の研究開発に取り組んでいます。
当社グループは、上記のような環境配慮型ビジネスの育成強化を図ることにより、経営ビジョンに掲げる「人々の生活と環境に貢献し、社会的存在感のある企業」をめざしてきました。これらの取組みを含め、各期の計画数字を着実に達成することにより、企業価値の向上に努めてまいります。加えて、CSRの精神に基づき、法令順守といった個々の取組みから、「地球環境への貢献」といった大局的な取組みに至るまで、グループ一丸となって推進してまいりますので、今後とも皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
本年のCSRレポートが、当社グループの取組みについて、皆様のご理解を深めていただく一助となることを願っています。

※1:『愛知ターゲット』の全体目標
人間の豊かな生活を保証し、健全な生態系を確保する目的で、国際社会が生物多様性の損失を止めるための効果的な緊急行動を起こすことを求めている。

※2:『生物多様性宣言』
社団法人 日本経済団体連合会が2009年3月に発表。自然循環と事業活動の調和や自然循環型経営の推進など7原則から成る宣言。