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PEのマイナス面について。

今、良い事ばかり言いましたが、PEってもろ刃の刃でして、マイナス面 もあります。たとえば結び目の強度の問題。PEでエギを直接結ぶとします。そうすると強度が半分以下になるんですね。4キロラインが、2キロしかない。ナイロンやフロロだったら、そんなに強度って落ちないんですね。ナイロンは結びによってはほぼ100%出ます。じゃ、PEだとどうするのかというと、リーダーを接続してリーダーでつなぐ形にするんですね。

あと、絡みの問題。絡むのってすごく嫌ですよね。僕が何で昼にするかというと、絡んでも見えるからっていうのも理由のひとつです。夜って見えないじゃないですか。そこで、うちが出させてもらっているエギングPEなんですが、これはサスペンドの白いラインなので、夜でも結構見やすいんですね。もちろん新月まわりの真っ暗闇だったら無理ですけれど、若干明かりがある時はラインがいくらかでも見える。ロッドに絡んでいるのも割と分り易いんですよ。比重も大きくてコシもあるんで、絡みが少ない。ただ少し強度を犠牲にしているんです。だからおいしいところばっかりじゃないんです、残念ながら。ただ、その使い分けがすごく役に立ちますよ。

もうひとつは当たり前ですが、できるだけ絡まないガイドにする。磯釣りなさる方だったらお馴染のULガイドなんですが、これはエギングではPE専用といって良いでしょう。ガイドの穴、小っちゃいですから、太いものだったら通 らないです。極端に言うと、こういうのもひとつのアイデア。普通 のガイドにしたって小さく、小さくしていくと、ロッドの陰に隠れてしまうんです。ガイドの出っ張りが出ているのと、ちょっとしか出てないものだったら、やっぱり出ていない方が絡みが少ない。そういう専用の設計というのは、今、すごく増えている。究極はガイドのないロッドです。中通 しです。それって絡まない。飛びの問題とか、アクションの問題というのがあるんで、好みが分かれてしまうと思うんですが、そういうことで結構カバーできますよ。

3月、4月頃から、そろそろデカイ奴が乗っ込んで来ますよね。どのサイズを釣りたいかで、タックルって変わってきます。「俺、3キロ以上じゃないとだめ」と言われると、かなりゴツイ道具になると思うんです。でもイカって普通 の魚と違って、口にフッキングさせるわけではないですから。触手もしくは足に針が掛かる、そういう釣りなんで強引にやり取りすれば身が切れちゃうじゃないですか。ドラグの設定にしても僕の場合は、大体500から1キロの間です。シャクッた時、ジィッと出るくらい。じゃないとPEって伸びがとても少ないですから、直接衝撃が伝わってしまい、合わせ切れをしてしまうかも知れない。だからドラグでのやり取りをせざるをえない。タックル自体はそんなにゴツイものが必要としないんです。ただ張りのあるロッドが使いやすいですね。





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