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杉原正浩 釣行記

2002年 最も記憶に残った釣行!! (2002.5.14)
  私にとって2002年に最も記憶に残ったのは5月14日の山口での1日である。
当日は愛媛から急遽山口に行先を変更してビデオロケの釣行で室津下漁港到着が7時半。初めてのポイントであるが航空写真で予め目星をつけていたため、タックルをセットして潮が引いている内に波止の北側のゴロタ場へ入り8時にファーストキャスト。天気はくもりで風は余り無く水は若干のニゴリが感じられるため、エギはアオリ-Q3.5号オレンジ金テープを使用。波止との間のワンドには海藻が水面まで伸びている。岬の先端部は足元から10mほど先で落ち込んでいる。

まずは海藻回りをチェックするがヒットなし。それではと定置網向きに50mほど投げ底を取ると水深は約7mと手頃、スラックを取り2段シャクリからカーブフォールとジャークを入れてカーブフォールとアクションを変化させて狙う。すると3投目に沖目でシャクリからジャークを入れたフォールでアタリが出るがヒットしたのは足だけ。それではと次のキャストは同じコースとパターンで狙うと同じ位置でヒット、エギをしっかり抱いた500gだがよく見ると足が1本切れている。先ほどのイカだったと思われ、活性が高いヤル気満点のヒットであり今日は期待出来そうである。しかしメスなのでリリース。その後も広く探ると、オレンジホロ銀テープに同様のパターンでヒット、すると後ろから一回り大型が追尾しているではないか。先ず取り込んだのはメスの800gでリリース、すぐにオスを狙うが沖に戻ってしまったのかヒットしない。それではと岬先端から波止と平行方向にキャストすると、ボトム寸前でラインに小さなアタリがあり合わすと少しドラグを鳴らすが引きがおかしい?寄せるとなんと耳(エンペラ)に掛かっているではないか!初めての経験である。1kgあるがメスなのでリリース。狙いの大型が来ないので波止場に移動、先ずは全体をチェックするが沖は余り変化が無く、定置網の周辺か足元の捨石回り、又は回遊狙いと思われるがヒットが無いため10時に移動する。

早い昼食を摂り宇賀漁港に着くと、10人程エギングの釣人が居る。根元近くに海藻の塊があり周囲をチェックするがノーヒット、先端部までアクション、エギを替えながら狙うも不発、この間にも数ハイのキロクラスがヒットしているが1時間足らずで移動。次は久津漁港に入るが気配がなく30分で移動。大浦漁港でもベイトが見えず、おまけに風が強く釣り難いため1時間で移動。夕方の地合は朝にヒットがあった室津下漁港を狙うことにする。17時到着、干潮からの上げっぱなで潮位が低いため、先ずはワンド内の岩の上から狙う。天気はくもりで水色も変わらないため、エギは朝と同じアオリ-Q3.5号オレンジ金テープ。50m沖で水深は5m、ボトムまでエギを沈めると海藻が引っ掛かって来るためパターンを変えて、キャストして底を取らず2mほどフォールさせて横ジャーク、さらに少しフォールさせて横ジャークを入れて海藻の上っ面を狙うと3回目のフォールでアタリが出て500gのメスがヒットするがリリース。続けて700gのオスがヒットするが後が続かず、岬の先端に移動。

エギをローテーションさせて狙うと、オレンジの銀ホロテープで1kgのメスが続けて2ハイヒットするがリリース。サイズがアップしないが風が強くなって来て状況に変化が見られそうだと思い、エギをピンクの金テープに変えて沖目にキャストし底を取り今日のヒットパターンである、2段シャクリから横ジャークを2回入れ底近くまでフォールさせていると、風でラインが流される中ボトム寸前で小さなアタリが出てフッキングするとドラグを鳴らしてラインを引き出すではないか!漸く狙いのサイズがヒットした。しかしロッドパワーのおかげか思ったより早く浮いたのは待望の2kgアップ。取り込みはメスにダメージを与えない様にリリースするためハンドキャッチをしていたが、今回は失敗したため(体が硬くて手が届かなかった)ギャフを打ちキャッチしたのは自己最大となる2.6kgのオスのアオリイカ。

私がヒットさせた2.6kgのアオリイカ

記念撮影を済ませ更に大物を求め再開、少し風が弱まり釣り易くなるがヒットせず。そこで沖はシャクリとジャークのコンビネーション、手前はジャーク主体にアクションを変えると手前20mほどで1.3kgのオスがヒット。その後ジャーク主体のダートアクションで狙う時に最も頼りになる、エギ王3.5号グリーン金テープに替え、狙うレンジをボトムから表〜中層に変更、キャスト後底を取らず2mほどフォールさせ横ジャーク、すこしフォールさせジャークを繰り返すと、3回目のフォール中に大きくラインが走るが合わせても乗らず。それではと、そのまま2mほどフォールさせ横ジャークからフォールを入れると再度アタリ、今度はフッキングし、その途端ドラグを鳴らして走り2匹目の2kgアップと思った途端、痛恨のバラシ。吸盤だけがフックに付いている、触手の先端付近に掛かっていたようである。

その後エギをオレンジの金テープに変え、同じパターンで表〜中層狙いを繰り返すとヒット、ファイト中にガクンとショックが伝わるがバレずに取り込んだのは1.7kgのオス。フックは触手と足にガッチリと掛かっているが新品のエギの背中に噛み跡がある。これは横抱きしていたがファイト中にエギを放したのだが、そのまま足にフッキングしてしまったと想像出来る。これらの一連の動作は高感度のロッドとPEラインの使用で感じ取れるのである。暗くなった19時に終了、自己最大の2.6kgを筆頭に合計10パイで11kgと非常に満足した1日であった。ビデオロケとしてもまずまずの映像が撮れているが、日程はあと2日あり3kgアップが狙えるため翌日以降に期待出来たのだが、朝から大雨で予報を何度確認しても回復が望めず後ろ髪を引かれつつ終了した。

2.6kgと1.7kgのアオリイカ
2.6、1.7、1.3kgのアオリイカ

 

<今回の使用タックル>
ロッド コータック コンペティション83
リール ダイワ ダイワ トーナメントエアリティー2500
ライン ユニチカ キャスラインエギングスーパーPE0.6号
リーダー  ユニチカ キャスラインエギングリーダー1.75号 2m
エギ エギ王3.5号、アオリ−Q3.5号
※PEラインとリーダーはノーネームノットで直結
 リーダーとエギはハングマンズノット(ブリンソンノット)で直結

<この釣行記の一部は(株)つり人社の別冊アオリイカ地獄II 2003と
(有)アピスのビデオ「アオリイカバイブルVol.1」に掲載されました。>

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