9月、10月は重見さんを含めた3人でのエギング行脚だが、11月は重見さんに弓削さん、清水さんを加えた4人で11月15〜17日まで島根県隠岐の知夫里島へ、エギングとボートからの鯛ラバを楽しみに行って来た。知夫里島へは初めての訪島となるが、知夫里島観光協会主催のエギング大会、第3回知夫里杯「エギング王座決定戦」のゲストと言うか、弓削さん達に同行したのだ。事前の大会申し込みは島外からの約70名を含めて、当日の参加者は90名と大規模なイベントとなった。深夜に待ち合わせて島根県の七類港に着くと、多くの参加者の中にはよく見る顔もあり朝からテンションが高まっている。午前9時30分定刻通り出航、参加者用にスペースも確保して頂いている。船内では予想通りビールと焼酎におつまみが用意されて2時間の行程はアッという間に過ぎてしまった。
知夫里島の来居港では主催者の代表である、知夫村役場観光課主任理事の奥本氏や多くの方々に出迎えて頂いた。12時30分から主催者の挨拶と競技ルール説明の後、今回のゲストとして弓削さん、重見さんに続いて私も挨拶をさせて頂き、16日9時までの大会がスタートした。夜通しの大会のため、ホテル知夫の里の大広間を20時から解放、カップ麺や飲み物と仮眠場所が用意され、そして大会のエリアである来居港から知夫漁港、ホテル知夫の里を結ぶ大会専用バスも運行された。
のんびりムードの我々は昼飯が優先である。店の窓からは来居港内で数人の参加者のロッドが曲がり、アオリイカがヒットしているのが見えた。食後にようやくタックルをセットして来居港でエギングをスタートする。タックルはコンペ82にイグジスト、ラインは210の0.5号で、エギングリーダーの1.75号を2mにスナップを結んで、エギエスツー3.5Nピンク/イエローゴールドをセットした。漁港の外側へ行くと透明度は高く澄んだ海は底まで見えて気持ちがイイ。清水さんの横に入り軽くキャストして底を取ると余り深くは無く、軽いシャクリからカーブフォール、次は3回ジャークからカーブフォールを繰り返し、少し沖目からエギを浮かせるが反応無し。私の横で重見さんはエギではなくワームをセット、テトラの穴釣りでガシラをヒットさせている。続いて50m程のキャストで広く探るが反応が無い。しかし清水さんのロッドが曲がっているではないか。余裕のファイトで500gのアオリイカをゲット。そこへ小島さんがやって来てちゃっかりサイズアップの700gをヒットさせた。私だけ〜f^_^; と言いたくなる。そこへ防波堤の先端で弓削さんが何やらヒットの連絡が、全員で見に行くと鯛ラバでヒットさせた40cmのアコウが足元に。これでヤル気が出てエギでは無くロックフィッシュ狙いに・・・しかし甘くは無い。すぐにエギエスツーに結び直して先端部から一文字に向けてキャスト。潮は余り動いていないので楽に底取りが出来るが水深10mはある。シャクリは小さく、ジャークでのダート幅も抑えてソフトな狙いにすると、数キャスト目でイカパンチらしい反応が出た。これはイタダキとフォローを入れるがそれっきりで音沙汰無し。どうも今回はマズイ雰囲気である。ここで重見さんがヒットしたアジで泳がせをして何かをヒットさせた。針を結ばずに直接ラインでアジの尾を結んだだけのため慎重にやり取りをする。回りに居た全員が見守る中で浮いて来たのはイカでは無く魚だ。玉網で取り込んだのは何とマトウダイである。アジを丸呑みにしていたのでバレなかったようだ。歓声と言うより笑いが溢れたひとときである。
風が冷たく感じられる時間になって本部前に移動、夕方の地合は港内を狙うことにした。水深があり風が出てきたのでエギエスツー3.5Dオレンジゴールドをセット、アクションはシャクリとダートをメインに様々試してみた。ボトムに変化はなく回遊狙いのポイントである。日が傾き夕まずめを迎えると隣の方にヒット。地合到来と気合を入れてキャストするが反応が無い。さらに隣の方に2杯目がヒットする。何かが食い違っているようなので諦めて本部前に引き上げる。
暗くなってドラム缶で炭火焼きの用意が出来ている。こうなるとロッドは片付けてクーラーを椅子にしてスペースを確保、重見さんと手にするのは缶ビールである。ここでも火の番は重見さんで最初はサザエが網の上に乗せられてゆく。サザエの壷焼きに続いてハムが乗り、他にも各地からのおつまみ選手権(裏大会)にエントリーされた旨い物が出てくる。ビールの次は並べられた焼酎に目が行き、片っ端から封を開けて味見をさせて頂いた。親しい仲間と初めて訪れた島での気さくな仲間と呼べる方達との至福のひと時である。
23時前にはホテル知夫の里へ弓削さん、清水さんと共に行って大浴場で汗を流し、カップ麺の夜食を食べて二人は来居港へ戻り、私は大会終了後のお楽しみに備えて毛布に包まり仮眠した。朝食後に来居港の様子を見に行くと、夜通し組や早朝組がチラホラ居るもののヒットは少ないようだ。風向きが嫌だが護岸の先端部からエギエスツーをキャスト、しかし反応が無い。泳がせの釣人にツバスが連続ヒットしたため、闘魂ジグの20gで狙うが続きは無かった。
午前9時で検量を締め切り競技時間も終了となったが、夕まずめと朝まずめにヒットは集中したようで、地合を逃さず捉えた参加者が上位に入賞した。優勝は3杯の重量で1.8kgオーバーを持ち込んだ上畠さん、2位には小差で小島さんと釣友がお立ち台に立ち、3位は永田さん、レディース賞は斉藤さんである。続いて抽選会、ジャンケン大会で盛り上がり無事に大会は終了した。
参加者は島内船やフェリーで帰途につき、残った我々は昼食後にタックルを持ち替えて西谷さんの船で濱さんを加えた知夫里島組と、我々4名組のメンバーで鯛ラバでのオフショアゲームをスタートした。20m前後の浅場のポイントは風と波のために断念、風裏で水深60mのポイントに入った。船に弱い私にとって鯛ラバゲームは初体験であるが、ライトジギングの0.8号は10m毎の色分けで底取りも分かりやすく70mで60gの鯛ラバは着底した。後は一定の速度で巻き上げては落とし込みを繰り返すと、数回目にコツコツとアタリが出てロッドを曲げたのはキンメダイ。ラッキーにも船中初ヒットである。続いて重見さんに40cmのアコウ、30cmのマダイ、清水さんはガシラ、マダイが来て、私には次もキンメダイのヒットに続いて、底に向かう独特の引きを味わって鯛ラバでの初マダイの40cm級がヒットした。濱さん、西谷さんも操船の合間にヒットさせている。そして一人蚊帳の外だった弓削さんのロッドが曲がった。慎重なやり取りで浮いたのは50cmのマダイで本日の大物賞で締めを飾った。
夜は買い出しをして釣りたての魚を刺身と鍋にして飲み会である。たらふく食べて飲んで後は寝るだけとなったが、飲まない(飲めない)組の代表の弓削さんに誘われて清水さんと2人は夜の漁港へ釣に出掛け、キス、アコウ、ガシラを上げたが他に2度ラインをブチ切る奴が来たそうだ。
最終日の午前中も西谷さんの船を出して頂いての鯛ラバ釣行である。今日も浅場のポイントには入れず、佐竹さんを加えた同じメンバーで風裏のワンド内でエギング、鯛ラバ、エサ釣りとそれぞれのスタイルで楽しむ。エサではキスがポツポツと上がるが、キャスティングの鯛ラバでは根魚の反応も無い。エギングの私にもイカの反応が無いが、砂地でエギエスツーのダートにマゴチがヒットして来たが残念ながら取り込み寸前でバレてしまった。
多少風波が収まったタイミングで沖へ出て、前日のポイントを攻めるがマダイや根魚の反応は無い。試しに鯛ラバの上に枝針を出してオキアミをつけて魚探に移る反応を確認するとやっとレンコ鯛がヒットした。夕方に連発したポイントに入ったようでヒットが続く。最初はエサを付けた者にしか来なかったが、活性が上がったのか中には鯛ラバとエサにダブルでヒットをして最後の締めとなった。
昼食後にタックルを片付けてお世話になった知夫里島の方々に見送られて、内航船で西ノ島の別府港へ渡り、フェリーに乗り換えて七類港へ戻り帰途についた。
今後はメバル等豊富な根魚も楽しめるビルやコンビニも無い癒しの島、知夫里島、お勧めの場所である。
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来居港の外側 |
来居港内 |
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清水さんに先ずは1杯 |
佐竹さんにアオリイカがヒット |
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弓削さんの鯛ラバにアコウがヒット |
重見さんはアジの泳がせでマトウダイ |
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大会の上位入賞者と我々 |
参加者90名の記念写真 |
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参加者は鬼太郎マークのフェリーを利用 |
私にヒットしたキンメダイ |
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重見さんにアコウがヒット |
清水さんにはカサゴがヒット |
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本命のマダイがヒット |
濱さんにレンコダイ |
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弓削さんに今回最大のマダイ |
重見さんに来たレンコダイ |
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私に来たカサゴ |
船長の西谷さんにレンコダイ |
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西谷さんの船で出船しました |
今回使用した私のタックル |
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