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杉原正浩 釣行記

対馬で真夏のエギング。シャローでのサイトで連発!! (2008.7.9〜12)
 

2008年7月9日から12日まで長崎県の対馬で真夏のエギングを楽しんで来た。対馬は九州最北端で本土から132km、韓国までわずかに49.5 kmという国境の島である。2つの海流に洗われた海岸線は、山が迫り急な斜面になった磯、浜、漁港が多く、四季を通して豊かな漁場に恵まれている。島の約89%を占める山間部には、緑深い照葉樹林や清らかな渓流が残され、大陸系の珍しい動植物が生息している。対馬山猫は有名であるが、生息数は島の北部で約100頭とされている。また、古来より大陸との中継地として重要な役割を果たした対馬は、日本文化のルーツを知る歴史遺産も豊富である。伝来の文化は暮らしの風習に、祭りや信仰の中に、今なお息づいている。アクセスは対馬空港への空路でと厳原港か比田勝港へのフェリーである。宿泊施設はホテル、旅館、民宿と数も多く、島内での交通はマイカーかレンタカーが良い。
エギングツアーのメンバーは釣友の重見さん、プロショップカサハラ代表の笠原さん、ものまね芸人の布施辰則さんである。

初日の夕方、最初の漁港では反応がないためすぐに移動、次の漁港で私はエギエスツー3.5Nオレンジ/イエローマーブルを結んだ。偏光グラス越しに見える水中の岩の沖にキャスト、ボトムまでフォールさせてから一気に水面まで連続ダートで浮かすと黒い影が追い掛けて来た。そのまま水平ドリフトで誘うサイトで抱かせて400g、次のキャストでも同じパターンで500gと連続ヒット。漁港横の地磯に入った笠原さんも400g、600gと連発。防波堤より磯の方が広いため、全員が同じ地磯に広がってキャスト、すぐに布施さんのロッドが曲がった。グイグイと強い引きをあしらって取り込んだのは1.2kgのアオリイカだ。重見さんのロッドも曲がってダブルヒットである。ボトムべったりではなく、少し浮かせると反応が良いため、私もロッドを立ててボトムギリギリをドリフト気味に誘うと800gが来た。笠原さんも同じパターンで1.15kgをゲット。その後も全員安打で初日のスタートは出来過ぎで終了した。

宿で汗を流してからは旅の楽しみである夕食である。美味しい刺身、焼き魚、鍋と魚ずくしの夕食にビール、対馬地元の焼酎も頂いていつも通り今夜も飲み過ぎてしまった。
翌日は網元である宿のご主人のご好意で定置網の引き上げ作業に同行させて頂いた。マグロやブリが群れで入ることがあるそうだ。網は船のウインチで引き上げて最後は手作業となるが、手伝っている重見さんを見ると溶け込んでいる。今朝の水揚げはケンサキイカやキビナゴ、カンパチ、スマガツオ、アジ、カワハギなど多数の魚種で、宿に戻ってからの朝食に早速アジとイカの刺身を頂いた。朝から贅沢な食事でビールが欲しくなったが車の運転があるので我慢する。

食後にエギングをスタート、夏のパターンとして基本はシャローでのサイトがメインで、岩場で海藻があり潮が動き、ブレイクがキャスト出来る距離にあるポイントが狙い目である。最初の漁港では布施さんが連発、次の漁港では笠原さんと私が小型をヒット、と行く先々でヒットが見られる。最後の漁港で私はエギエスツー3.5Nピンク/イエローマーブルをキャスト、底を取り3回ジャークからカーブフォールを繰り返し、ブレイクの沖から連続ダートで一気に水面まで浮かせるパターンで500gを連発させた。隣でキャストしていた布施さんに600g、少し離れていた重見さんは小型を連発させていた。

次の日は朝食前から出動したが、狙いのポイントが不発に終わってしまった。そして朝食後は昨日とは違うポイントを目指してランガンをスタート。少し大きな漁港で布施さんは500gに続いて700gをヒットさせ、笠原さんにもヒットして移動する。移動すると今度は重見さんが800gのグッドサイズをボトムで乗せた。私はオレンジマーブルのサイトで抱かせた。次の漁港では笠原さんと全員が順番に抱かせて、日中エギングの楽しさを十分に味わえている。一箇所で全員にヒットするほどでは無いが、広範囲に探ると誰かにヒットがある豊かなフィールドである。
少し間が開いていた私だが、次は順番が回って来て3.5Nピンク/イエローマーブル200g、300g、400gと連発、横に居る重見さんは500gと少し大きい奴を乗せている。今度は俺の番と笠原さんが500g、布施さんはジャスト1kg300g、私もおこぼれで300gを頂いて、最後のヒットは布施さんの500gで本日のランガンを終了した。

今日はこれで終わりではない。夕食は外でバーベキューである。火の見張り番は重見さん、網の上にはサザエ、ヒオウギ貝、アジ、ケンサキイカ、アオリイカ、マダイ、サンマ、ソーセージ、豚串、他にも色々と順場に乗せて焼かれ、ビールを片手に全員ご機嫌な夕食である。更に布施さんが本業のものまねネタでご機嫌にさせてくれる。こんなに贅沢な夕食は久し振りであった。

最終日もランガンで未だ叩いていないエリアを狙ってみた。私のオレンジ/イエローレッドにヒットした500gからスタート、すぐに笠原さんに800gがヒットと少しサイズが良い。順番ならば次は誰?なんて言っていると重見さん、布施さんも600gと続いた。こんなに上手く続くのかなと思っていると、次も布施さんに乗って順番を飛ばされたが、シャローの岩場に入り沖目で表層近くをドリフトさせている時にロッドに荷重が掛かって500gが乗ってきた。足で広く探っていた重見さんは小型ながら数を上げていた。

楽しんだ対馬のエギングであるがタイムアップとなり、宿に戻り荷物をまとめてレンタカーを返して空港へ着くと現実に戻されてしまったの正直な気持ちである。
島の北部にある対馬野生生物保護センターでは、数が少なくなった国の天然記念物である野生の猫、対馬山猫が飼育されている。天気が良い日には釜山市の町並みが望める国境の島である対馬。好天に恵まれ真夏の日差しが降りそそぐ中での日中エギングであったが、ビッグサイズは出なかったものの、早いペースで多くの漁港をランガンで回り、サイトゲームで全員十分に楽しめた遠征であった。


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国境の島「対馬」で特産品はヒオウギ貝
烏帽子岳展望台
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烏帽子岳展望台からの景色
和多都美神社
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ファーストキャストで私にヒット
次のキャストでもオレンジイエローマーブルに来た
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笠原さんにもヒット
布施さんのロッドが曲がる
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布施さんの1.2kgと重見さんのダブルヒット
私に来た800g
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笠原さんは1.1kgゲット
ゴリラ岩
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定置網の引き上げ作業
違和感がない重見さん
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河口でシオ(カンパチの幼魚)がミノーに来た
布施さんにグッドサイズ
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今回は漁港をメインにランガン
布施さんにキロアップ
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重見さんに来た800g
墨にやられてしまった笠原さん
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重見さんと私にダブルヒット
対馬山猫ではなく布施さん
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これは本物の対馬山猫
食事はとても楽しみ
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みんなでバーベキュー
贅沢なネタが並んだ
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今回の私のメインタックル
 

 

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<今回の使用タックル>
ロッド コータック コンペティションエギ78
リール ダイワ イグジスト2506
※ハンドルとスプールはスタジオオーシャンマーク製に交換
ライン ユニチカ キャスラインエギングスーパーPEII 210 0.5号
リーダー ユニチカ キャスラインエギングリーダー1.75号 2m
エギ ユニチカ エギエスツー3.5S、3.5N
※PEラインとリーダーはノーネームノットで直結
 リーダーとエギはハングマンズノット(ブリンソンノット)でスナップを使用

<この釣行記の一部はスポーツ報知大阪本社版2008年7月25日付に掲載されました。>
<この釣行記の一部は(株)つり人社 アオリイカ地獄VIIIに掲載されました。>


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