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釣行記

釣行レポート

2015年7月9日

運を味方に

 一生懸命やって成果のあがらない者に対して、「まだまだ努力が足りない」、「そもそも方法からして間違っている」というように意見するのは簡単だ。
 けれども、努力云々の一方で、人生を左右する大きな要素の一つに、運というのがれっきとして存在することを誰も否定はしないだろう。幸運の女神が気まぐれな性分だとは、古今東西国籍人種を問わずみんな薄々気づいているし、じたばたしても彼女にはかなわないから無駄な骨折りもしなければ、まくしたてて怒りをあらわにすることもしない。ただただ「今の俺は彼女に見はなされている。仕方ない」と諦めて、でも、いずれ色よく微笑んでくれるだろうことを期待しながら、その日そのときが訪れるのを忍耐強く待つ。
 むろん、その間も自己努力は当然つづけなくてはならないが、あまり根を詰め過ぎると精神的に参ってしまわないともかぎらぬので用心したい。
 人生八割以上は待つことだ、との名言を吐いたのは谷沢永一だと記憶しているが、こつこつやって、あとはお天道様に任せるというのが、私にも好ましく思われる。

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筆者愛用のバス用ライン、シルバースレッドアンブッシュ

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バスを釣るのもいいものだ

 だから、今回の釣り場にもしばしば通って、こつこつ精を出してやっていた。そしたら、このたびお天道様の彼方から女神さまが降りて来て、「あんた、顔に似合わず努力家やなぁ。今日はええ目をさせてあげるわ。でも、三回だけやで」と私の耳元で甘い言葉を囁いて消えた。 こんなことを書いていると、「オッサン、正気か?」と読者からバカにされそうだから、湖畔に車を止めてうとうとしていたらそんな夢を見てしまったということにしておくが、初めて試したクランクベイトに肥えたバスが次々食いついて、まさに女神さまのお告げどおりの結果となった。
 そのクランクベイトも貰いもので、マルキューゆかりの釣り師がジャッカルとかメガバスとかダイワのピーナッツとかばかり使っていては格好にならないだろうと言って友人が譲ってくれたのだった。

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この日、キャッチした最大のバスがこれ

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大活躍のクランクベイトたち

 じっさい、これまで使ったことのあるクランクベイトはダイワのピーナッツⅡだけである。これが遊泳中に底の石とか藻場にぶつかった直後にバスがちょっかいを出してくることが多い。私にわかることはその程度で、まだまだ謎の多いルアーである。
 そもそも、陸から沖へ投げて釣れば、クランクベイトが手前に深く潜行しながら泳いでくるのに対して、水の底の地形を考えると手前に来るほど浅くなるわけだから、どの時点かで底をチェックするだろうことは初心者の私にも容易に想像できる。そこで根掛りしてしまえば大損だが、バスが食いつけば儲けものである。
 じっさい、私は何度も儲けさせてもらったので、クランクベイトと聞けばピーナッツⅡ同様、好意を寄せてしまう。

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カケアガリの沖側でバスがヒット!

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このサイズなら文句なし。あきらめずに通った甲斐があった

 さて、今回使ったノリーズのクランクベイトだが、水深何メートルくらいまで潜るのか聞いて来なかった。そのリップの大きさからは想像できないほどに巻き抵抗が少ないのには驚かされたが、そのぶん深く潜ってはいないのではないかと思ったりもしたものだ。
 たしかに足元から急に深くなっている場所では底を掻いたことがないし、遠投して引いてくるとカケアガリで浅くなったところまで来ないかぎりは仕掛けが底に触れることがまるでないため、そう深くない一定の層を水面に対して平行移動してくるのではないかと勝手に思ったりもした。今回は似て異なる二種類のクランクベイトを使ってみたが、どちらのノリーズもそのような印象を私に与えた。

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三尾目をキャッチした筆者

 しかし、先にも述べたとおり、私は横に少しずつポジションを移しながら、そのたびに沖へとクランクベイトを投げ、タダ巻きしていたにすぎなかった。終始そのやり方に徹したといっても過言ではない。というか、それ以外何もやらなかったし工夫もしなかった。
さて、この場所。いつもは、ワームを沈めて探ろうが、ミノーを投げようが、スピナーベイトを引こうが、バイブレーションプラグで誘おうが、あまり大きなバスにお目にかかったことがない。そういう釣り場なので、ぼちぼちやるかと軽い調子で臨むことができた。それがよかったのか、今回はレギュラーサイズをはるかにしのぐナイスなサイズのバスを短い時間のあいだに三尾もキャッチした。

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食欲旺盛なのだろう、どのバスも肥えていた

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四尾目を狙うも叶わなかった

 くどいようだが、私はクランクベイトを投げてタダ巻きに巻いていただけである。
 なので、自慢したくても自慢のしようがない。
 その話はとりあえず置いておくとしても、ともかく運を信じない者などこの世にいはしないだろう。その証拠に「運」が死語になったためしはない。
 まこと運とはありがたい。
 そして、運とは恐ろしい。
 決して敵にはまわしたくないものだ、心からそう思った。

【今回の使用タックル、ライン】

ロッド : メガバス デストロイヤーオロチF3-65DG
リール : シマノ メタニュームXG
ライン : ユニチカ シルバースレッドアンブッシュ10lb

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