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釣行記

釣行レポート

2015年11月14日

今回のルアチャンロケは鳴門のシーバス!

 前日から天気はよくなかった。おまけに大雨、雷、強風、波浪、洪水の注意報が出て、釣り場が釣り場であるだけに相当気を揉まされた。
 少々の風や波なら、風裏へ移ればどうにかこうにか釣りにはなるが、大雨、雷は勘弁してほしい。この点は切実な問題であった。
 釣り場へは、山林のなかの踏みつけ道を辿りながら降りていく。落ち葉を敷いた傾斜のきついそのルートは土の質が濡れると滑りやすく気を遣う。滑って転ぶといけないのでロープを用意する必要があった。
 じっさい、当日はロープを用意して行った。慎重に降りれば怪我の心配はないが、それでも撮影機材や普段よりやや多めの釣り具を持って滑りやすくなった斜面を登り降りするのだから用心に越したことはない。そう思って万全を期した。
 鳴門の地磯、ゴロタ浜でロケをするのは今年の一月末以来のことであった。
 そして、今回も一月のとき同様、釣り具を持って颯爽とやって来たのは河原さゆりさんであった。
 狙う魚種はシーバス。
 この魚は釣りの対象魚としてはポピュラーだが、今回は釣り場がゴロタ場がらみの地磯ということで、使うルアーのサイズも小さくないし、道具立てもわりとヘビーなものになるので、その点、不慣れな女性の河原さんにうまく扱えるかどうか一抹の不安はあった。
 でも、まあ、根性のある人なのは寒風吹きすさぶ一月のメバル釣りのロケのときに見て知っているので、雨が降ろうが矢が降ろうがへこたれるはずもあるまい。メンタル面での不安がないぶん、こちらとしても気が楽といえば楽であった。
 さて、今回も一月のとき同様、まず早めの昼食を済ませ、正午に待ち合わせ場所に集合して、その足で釣り場へと移動した。一月のロケ地は大毛島であったが、今回は島田島で釣る。鳴門市には、もう一つ高島という島があり、この三つの島が相寄る内側に真珠筏や釣り用筏が何百と浮かぶウチノウミという、まさに湖みたいな海が静かに潮をたたえている。

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激流の好ポイント

 この三島(大毛島、島田島、高島)はいずれも架橋で行き来できるが、それぞれが四国とも橋でつながっており、また各島と四国とは目と鼻の距離なので、出かけて行っても島へ釣りに来たという気があまりしないというのが本当のところである。
 今回の釣り場も海峡によって海が外と内とに区分されている地形上、時間帯によっては潮が川のように複雑に速く流れることがある。
 このような場所は、小魚を追ってシーバスのほかに青物、マダイの回遊も予想される。潮が緩むとタチウオも釣れる。とくにタチウオは今がシーズンなので夕暮れどきの潮止まり前後に時合が来るにちがいないと期待したが不発に終わった。
 そのかわりと言っては何だが、日中に河原さんに待望の青物がヒット。リールのスプールからラインを剥ぎ取っていく力強い走りに圧倒されながらも、持ち前の負けん気を発揮して見事釣りあげてみせた。
 そのあと、私にも青物が釣れた。

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早速さゆりさんにヒット

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根ズレに注意しながら、慎重に寄せる

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青物ゲット

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著者にもヒット

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鳴門の魚は引きが強い

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続いて青物ゲット

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小型ながらも引きは強い

 とにかく、ベイトフィッシュが多かった。ルアーのフックに引っ掛かって来るほど多かった。そのせいもあり広い範囲で小規模ながらボイルが確認できたし、こいつはいけそうだぞという手ごたえを得られた。どう悪く見積もっても、青物、マダイ、シーバスをさして苦もなく手中に収められそうな雰囲気だった。
 だから、河原さんが青物をキャッチしたときは、「よし。いけるぞ!」という気になった。
 ところが、予想に反して、その後、なかなか海は心をひらいてはくれない。あちこちで跳ねまわるイワシの大きさにルアーのサイズを合わせて釣っているにもかかわらず、ダメだった。
 海岸線と平行に、沖側に魅力的な速い流れが横たわっている。手前側は浅く流れも緩かった。
 この浅瀬に立ち込んで、速い流れの沖側へと仕掛けを投入しては巻き、巻いてはまた投げしながら攻めの釣りを実践していた河原さんに青物がヒットするまで、誰もが言葉少なであった。それが一目見て焦燥感の表れであることがわかった。
 だから、河原さんがロッドに綺麗な弧を描かせた瞬間、みんな声を呑んだ。歓声をあげようにも長い沈黙からか言葉を忘れてしまっていた。
 河原さんだけが、ひとり気を吐き好敵手と渡り合う。
 「この魚は逃がせない!」という言葉が青物とやり合う河原さんの口をついて出た。
 それはそうだ。こちらとしても逃がされてはたまらない。
 だから、無事にランディングしたときには誰もがホッと胸をなでおろした。本命のシーバスではないが、河原さんの大手柄であった。
 しかし、先にも述べたように、そのあとがつづかなかった。
 その後しばらくして、私が青物をキャッチしたころから潮の流れが目に見えて遅くなった。それきり魚っ気がなくなった。
 そこで、少し早いが昼の部はこれにて終了ということで、私たちは日の暮れるうちに車へともどって食事休憩を取ることにした。
 昼の部は天気に恵まれた。空は明るく雨は降らず、暖かく、風も出なかった。
 しかし、夕食後、釣り場へ降りると雨が降り出した。昼とは釣り場を変えてシーバスを狙うも、状況的には日中の雰囲気を引きずったまま最初はアタリもなかった。転流の時刻はとっくに過ぎて、満ちの潮が行きはじめていたが、仕掛けを入れてみての感じがどうにもいい手応えとはいえなかった。ここでは右から左へと抜けていく流れを釣るが、速い流れと手前側の緩い反転流の境の「壁」と称されるラインにルアーを添わせるように泳がせてシーバスを狙う。そのための流れの出来に不満があった。
 たしかに潮は走っている。しかし、いい潮が抜けてないのだ。
 それなら、潮ができるまで粘っていれば、そのうち時合が到来してシーバスをものにできるはずだから慌てることはない。そう思う人もいるだろうが、潮の流れ方が昨日と今日ではまるっきりちがっていても何ら不思議のないのがこの海域のおもしろいところであり、また、釣り師泣かせなところでもある。
 そして、一発撮りのロケにおいて、このことは大きなプレッシャーのほか、なにものでもなかった。
 じっさい、気温は低くないようだったが、降る夜の雨は冷たく、少し体が冷えた。
 アタリでも来れば忘れるが、それも今のような流れ方では期待しようもなかった。
 それに、潮がいつ出来るともかぎらない。
 内心、私は焦っていた。
 潮止まりまで三時間ほど時間があったが、潮より雨が問題だった。だんだん雨が強くなって、風も出そうだった。傾斜の急な山林のなかを降りてきた私たちは、同じだけ荷物を持って、そこを引き返さなくてはならない。疲れて重くなった足を励まし、濡れて滑りやすい夜の山の斜面をもどるのは、決して楽ではないだろう。
 そろそろ、退け時であった。
 「今夜は、ダメかも」
 そんな、思いが頭をかすめた。
 頬を伝う雨のしずくが煩わしかった。
 もう一回投げてみて、もしダメなら海からあがって小休止しよう。そう決めて私は沖の暗がりめがけ思いきりロッドを振り抜いた。すると、どうだ。投じた仕掛けがこれまでになくいい張り具合をみせた。アタリこそなかったが、こ いつはいけそうだと仕掛けを回収して思った。
 また次投げたとき、強い思いが確信に変わった。
 その数投後に、前アタリのあと、向こうアワセにシーバスが食いついた。
 前々日の夜、試し釣りに来て、わずか三回投げただけでものにしたシーバスに較べるとやや細身であったが、それでも本命の本日第一号である。
 サイズ的にも悪くなかったので、「勝負はこれからだ」と自分を鼓舞した。

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終了前に待望のシーバス、根をかわしようやくキャッチ

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良型のきれいなシーバス

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丸々肥えたシーバス。ロケの前々日の試し釣りでキャッチした

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ルアーはミノーを多用した

 ところが、問題は雨である。さらに降りを強めて来た雨が恨めしかった。
 もう少しここで頑張り抜けば河原さんにもシーバスを手にするチャンスはじゅうぶんある。というより、釣れるにちがいない潮がほぼ出来あがっていた。
 それでも、無情にも雨はさらに叩きつけるように降って、私たちを追いたてた。
 仕方ない。
 いちかばちか釣りを続行するのも勇気なら、潔く撤退するのも、また勇気である。
 私たちは、釣りをあきらめ、来た道順を逆に辿って駐車場所までもどった。

【今回の使用タックル、ライン】

ロッド : UMFウエダ シューティングシャフト962
      メジャークラフト クロステージ.シーバスモデル
      CRK-902ML
リール : ダイワ イグジスト2510H
      ダイワ トーナメントZ 2500C
ライン : ユニチカ シルバースレッドショアゲームPE 1.2号
リーダー: ユニチカ シルバースレッドminiショックリーダーFC 20lb
      ユニチカ シルバースレッドminiショックリーダーN 25lb

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