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釣行レポート

2016年6月16日

きれいなバス

 団地の一角に野池がある。
 考えてみるに、里山を拓いた新地の上に出現した町よりも、この野池の方が古いにちがいないので、一角と書いては失礼に当たるかもしれないが、とにかくそこにバスの泳いでいる野池を見つけ、私は飛びあがって喜んだ。なによりも水がきれいで、水面を適度の水生植物が覆い、岸辺には雑木が水面上へと枝を伸ばしている場所もある。どう考えてもバスにとって居心地の悪いはずがない。きっと、魚体のコンディションも悪くないはずだ。

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どうです。悪くないロケーションでしょ

 私は草を刈ってすっきりした土手に車を乗り入れ、仕掛けの準備を済ませると、ついさっきバスが泳いでいた場所をめざし水辺へと降りていった。
 そっと水のなかを探してみると、数尾のブルーギルと一緒にたむろするバスの姿が藻場の陰に見えた。私の気配を察知してのことだろう、うまく隠れたつもりでも尾が見えている。腹が見えている。いろいろ見えているのであった。
「プラグじゃ埒のあかないポイントもあるぜ。なのに、見て見ぬふりをしてやり過ごすつもりか?」
 先日もバス釣り名人の一人にそう説教されたばかりであるが、さすがにここはプラグ系ルアーではなくワームの出番だろう。
 いくら考えなしの私でも、この状況ではプラグで釣るのには無理があると悟らされた。
 仕方ない。ここはひとつ名人のおっしゃるとおりワームを試してみよう。
 そして、いいバスが釣れたら、「おまえの助言どおりにやったら釣れたよ」と持ちあげて名人様を鼻高々のいい気分にさせてさしあげよう。
 ざっと見まわすと、藻場が切れて、青空を映す水面が顔を覗かせていたりした。このうち一番近くの藻場の絶え間なら私程度の技量であっても難なくワームをホールインワンできるだろう。そう思われた。
 しかも、三カ所ある穴のうち、その穴の規模がいちばん大きい。しめしめと私は下品なにやけ顔になっているだろうことが自身にもよくわかった。緊張感を持てぬまま私は何の気なくワームを振り込んだ。ところが初めて使ったそのワームは、オモリを付けてない仕掛けにもかかわらず意外なほどよく飛んで、その向こう側の藻場の上に見当外れの不時着をした。
「やっちまった!」と私は誰に言うともなく言った。
 だが、やっちまったからには仕方なかった。
 ただちに藻場の絶え間にワームを落とすため、私はロッドをゆっくり起こしていった。すると、ラインに引かれ、まるで生きたミミズのように、ワームが手前に這って動く。
 まだ、ワームが穴に落ちる前に、その藻場の下からバスが突きあげて来た。一瞬、何が起こったかわからなかった。そのせいで、アワセが遅れてしまった。あとで名人連中に話して聞かせると、「うまくやったじゃないか。感心するよ」と褒められたので、その場は大いに威張っておいた。
 じつは、自分が投げ損ねたせいでそうなったことは黙っていた。だから、褒められたわけだが、いったん藻場の上に落としておいて、藻場の上で餌の生き物が動いているように見せかける。このばあいはあまり早くアワセを入れない方がよい。誰もが使う常套手段であり、それが常識だとのことだった。
 オフセットフックにワームだけ刺してオモリは付けずに投げたので、たいして重量がないし、どれだけ藻場の上を這わせてもワームから鈎の先があからさまに出てないぶん引っ掛かる心配もない。これは、私にとって好都合だった。
 しかし、そのようなすべての事情はたまたま結果的にそうなったにすぎない。だから、さっきから申しあげているように、あまり褒められたものでもなかった。
 もし藻場が厚かったら、細仕掛けが擦れて取り込めなかったかもしれないが、幸いそれほどでもなかった。
 それでも、バスは必死の抵抗をみせ、藻場の下を泳ぎまわった。
「こいつ、無理はできないぞ!」と泡を食った。

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使用したライン

 ラインはシルバースレッドメイサイ4lb、ショックリーダーは結んでいない。サイズはともかく、ぷりぷりとよく肥えて、若く、瞬発力も持久力も兼ね備えたバスだったので、口の端を指でつまんで水から引きあげたときは感無量であった。
 その後、オープンウォーターでも同サイズのバスを追加し、去り際にもう一尾追加した。
 どれも似て、プロポーションのいい、上出来のバスばかりであった。

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ぷりぷりのきれいな魚体が印象的だった

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澄んだ水のなかにバスが見えた

【今回の使用タックル】

ロッド : ビー スモールトレバリー
リール : ダイワ ルビアス2004H
ライン : ユニチカ シルバースレッドメイサイ4lb

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