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釣行レポート

2016年6月21日22日

スピナーベイト

 使えば使うほど重宝するルアー、それがスピナーベイトである。
 いつ、誰が考案し、試行錯誤の末にこのかたちにたどり着いたのか非常に興味深い。
 一説には南アメリカの河川でトクナレという魚を釣るために発明されたルアーであるとされているが、それ以上のことは判然としないらしい。
 トクナレはピーコックバスの名で日本でもわりと知名度の高いフィッシュイーターであるが、ブラックバスのように移入されることはなかった(水温が適さないのかもしれない)。
 また、トクナレはバスの仲間とはちがようで、ヒットするとバスよりも強い引きをみせるという。ピーコック(孔雀)の尾羽のアイに似た模様がひときわ目を引く魅力的な姿も人気に拍車をかけている。
「トクナレはスピナーベイトでないと釣れないそうだ」
 たしかにそう訊いているという人がわりと多くいるが、こんな話は眉に唾でもつけて聞いておくがよかろう。
 それでも、このトクナレを騙す小道具が、どういういきさつからであれバスを食いつかせるために転用されて、しかも絶大なる効果をあげているのだから驚きである。

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トップからワームまでやりたい放題の若い衆

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近所のお百姓さんもバスをGet!(って、俺じゃねえかよ)

 だが、このスピナーベイト。私も使ってみるまでは何とも変てこな形をしているし、こんなルアー釣れるものかとあきれて見ていた。
 以前にも書いたかもしれないが、鱒釣りが好きな私は普段普通にスプーンを使うので、V字型の針金の一方にこのスプーンそのものと言ってもいいような金属のブレードを二個も並列させ、もう片方の先には鉛のヘッド、それに大きなフックを隠すためか、そのフックの周囲を囲むようにラバーのレッグをスカート状に取り付けてある。ブレードは回転しながら水中では上の位置を占める。むろん、鉛のヘッドを持つフックのついた側が下に位置する。
「バスは自分の頭上を通り過ぎようとするスピナーベイトを見つけて襲いかかる。だから下側のフックのある方にガブッと食いつくっていう寸法さ」
 バス釣り師の多くは何の疑いも抱かずそういうのだが、スプーンに鱒が好んで食いつくのを経験上知っている私には、そんなことを言われてもにわかには信じ難い。スプーンのほかに、鱒釣りの代表的なルアーにスピナーというのがある。これは金属のブレードが回転しながら誘惑することで鱒に口を使わせるわけだが、光りながら回転するブレードが装着されていなければ到底使いものになるとは思われない。全然釣れないことはないにしても成績がパッとしなければどのみちそのような代物はお払い箱である。
 とにかくスプーンにせよスピナーにせよ、この金属部分が大事である。
 すると、バスも魚だから、そこを狙って食いついて来る。鱒釣り師がそう考えるのは自然であろう。
 だが、バス釣り師はちがうよという。
 ブレードのキラキラに惹かれて近づいていくと、それよりも近くに顎を捕えるフックをしのばせたもやもやしたものを目の当たりにする。だから、ついパクッと口を使ってしまう。断固、そう言い張って聞かないのである。
 それにしても、恐るべき集魚効果である。しかも、根掛りしにくい。それだけでも脱帽ものだが、このスピナーベイト、探るタナも意のままというのだから文句のつけようもない。

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初めてPEラインをベイトリールに巻いてみた

 ほかにも、変てこな代物がバス用のルアーには多くある。まったく、苦笑したくなるほどに多い。ちょいと空いた時間を利用して遊ぶにはこれほど手ごろな魚はいないと思って気安く手を染めてみたら、この変てこなルアーのおもしろさに魅了されてついにはやめられなくなってしまった。

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お百姓さん、2尾目!と何処からか声が・・・、「釣った者勝ちじゃ」

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仕掛けを組みかえる。次なる手は 、なんじゃらほい? 

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上側にある池へと抜け駆けする不届き者。結果、撃沈!

 空いた時間を利用しての釣行が少なくないので、釣れるときは釣れるし釣れないときは釣れない。いつもそれで済ませてしまうので今もって上達は殆んどしないが、おもしろければすべてよしということで、自分の使いたいルアーだけを時間の許すかぎり投げて、巻いて、誘って、心の底から楽しんでいる。
 今回、たまたま来あわせた若い衆は、
「ぼくらは釣果至上主義ですからね。どんなルアーでも投げてたくさん釣ります!」
 そう意気込んでみせたが、運不運があるようで、私の何倍も経験があり攻め方も心得ている彼らに、バスの数でもサイズでも、私が勝った。
 まさしく、スピナーベイト様さまである。
 それにしても、ここのところスピナーベイトばかり投げている。そろそろほかのルアーも試さなくてはならないが、まだスピナーベイトで満足できる大物を仕留めていないので心底そういう気にもなれずにいる。
 明日の早朝も少しなら時間がとれそうなので、もう一度やって来て、デカバスを是非とも釣りあげて、仲間に対してもいい顔をしたいものだ。

 予定どおり翌朝早くに時間を工面できたので再び野池を訪れた。柳の下の二匹目のドジョウならぬバスを求めてやって来た。昨日は三尾、しかも遅い時間で日差しも強かったのにそれだけ釣れて、あと何回かアタリもあった。今回は早朝だから、もっといい目が出来るはずだと踏んでの釣行であった。
 しかし、そうは問屋が卸さないとはよく言ったもので、とらぬ狸の皮算用に終わってしまった。この問屋とかとらぬ狸とか、若い世代には意味不明の日本語表現かとも思われるが、とどのつまり、ボウズではなかったが、小さなバスが一尾という不甲斐ない結果となった。

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早起きして来たのに、釣れたのは小バスのみ

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朝は涼しくて釣りをするにはもってこい

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土手に見かけたネジバナ。身近なラン科植物である

 というわけで、さっさとしっぽを巻いて逃げ帰ってきたが、悔しさだけが残った。
 なので、また出かけて行ってスピナーベイトを投げまくり、なんとかデカバスを誘惑してみたいものだが、そろそろトップウォーターゲームの季節到来でもある。
 べつに夏でなくても水面の釣りはおもしろいに決まっているが、夏場のようには釣れないから、これからの時期を逸してはもったいない。
 バスのルアーで変てこな代物を多く抱え持つジャンルの代表が、このトップウォーターゲームである。
 むろん、私とて、これには乗り遅れたくない。下手の横好きと揶揄されようとも、なけなしの技と工夫を総動員して何とか水面の釣りにおいてもビッグバスをものにしたいものだ。
 だから、迷っている。
 今後、スピナーベイトでいくか、トップウォータープラグにするか。
 しかし、迷っていても時は待ってはくれぬ。今すぐには無理でも、こんど出かける時までには、はっきりさせたいものだ。

 では、みなさんも、よい釣りを!

【今回の使用タックル】

ロッド : ノリーズ ロードランナーボイスHB680L
リール : アブガルシア ソルティーステージ
ライン : ユニチカ ユニベンチャー1パワージギングデラックス 25lb(2号)
リーダー: ユニチカ シルバースレッドショックリーダー 16lb(4号)

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