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釣行記

釣行レポート

2017年4月8日〜5月11日

サーフメバリングのすすめ

 天気に注意することは大切だ。
たとえば、メバルは凪ぎを釣れというから風は大敵である。
 これは半分正解、半分は不正解。なぜなら、風向き次第で、強く吹いても、海はそれほど荒れず釣りやすいというばあいだってあるからだ。だから、天気予報の風速を私は参考程度にしか気にしない。大事なのは風向きである。自分が釣りをしようという時間内の風向きがどうなのか、同じか、あるいは風の向きに目立った変化はあるのかないのか。夕暮れ以降釣りを開始するとして、では、日中の風の吹きようはどうだったか、等々、気にし始めるときりがない。
 それでも、やっぱり風は気にかけて計画を立てた方が失敗は少ない。気にとめておいて損はないのである。

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わずかに波っ気がある、このくらいが丁度いい

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明るいうちに仕掛けを準備し使い心地を確かめておく

 もし釣りに行こうと考えている場所が一日中追い風で、今後も変化がないとの予報なら、少々吹いていても海は釣りになる程度には凪いでいるだろうし、その後も大きな変化はないと予想される。
 逆に、釣り開始後の風向きになんら心配はないとしても、日中に向かい風が強く吹いていたとすれば、これはもう要注意ということになる。
 浜の浅瀬は風の影響を受けやすい。風で荒れると底から混ぜ返されて海の濁ることが懸念される。こうなるとメバルを狙うには不向きである。
 もちろん、そのばあいも濁ってさえなければ少々荒れていても問題はない。要は食いたいベイトが多く浅瀬に集まっておりえすればメバルは出張って来る。メバルという魚は猜疑心が強く神経質な半面、食いしん坊で貪欲なのだ。
 海面の飛ばしウキが揉みくちゃにされて仕掛けが安定を欠くほどに荒れてしまうと勝ち目は薄いが、ベタ凪よりもやや荒れ気味のほうが良型を狙うには向いている。先に述べたとおりベイト次第ではあるが。

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サーフでは足を使って広く釣り探るのも悪くない

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このクラスから上を目当てに夜な夜な浜の浅瀬に通う

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良型が揃った

 では、雨はどうか。
釣りをしている最中に雨が降り出しても、度を越した大雨でもないかぎり影響は少ない。
 問題なのは雨の日がつづいて、前日も激しい雨が降ったが、今日は朝からいい天気なので仕事が終わり夜になったらメバルを釣りに行こう、そう考えているばあいである。こういうときは、可能なら日中に釣り場の様子を見て確かめておくに越したことはない。情報提供を得られるなら、それでもよし。あくまで情報は情報であり、受け取った側の分析能力が問われるわけだが、ないよりもあったほうがいいに決まっている。
 いずれにせよ、大きな川が海にそそいでいる海域なら、まとまった雨のあとは大量の真水が流れ込んで、いわゆる水潮になっていないともかぎらない。濁りも懸念されるところである。こうなると浅瀬の釣りは成立しにくい。

ロッドとリール

 ロッドは、8フィート前後のメバル専用ロッドが適している。
 ただし、フロートリグを遠投できるパワーが必要な上、藻場や岩礁に突っ込もうとするメバルを出来るだけそうはさせないで取り込みたいので、しっかりした作りの製品でないと用を足さない。
 私は、ノリーズ・スローリトリーブSR710F、オーシャンルーラー・ニアリッドNR-L86ST-P、ブリーデン・グラマーロックフィッシュTX78Mを状況に応じて使い分け、浜の浅瀬のメバルに勝負を挑んでいる。
 リールは、ダイワ・セルテート2004の出番が多い。

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この時期のメバルの釣り場は、砂浜、砂利浜、ゴロタ浜など

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芽や藻場に突っ込まれて終るような道具立ては避ける

ライン

 春の浜の浅瀬は小魚の寄りつき次第で、シーバス、マダイ、ヒラメなど大型魚が食いついて来ることも少なくないので、メバルだけを想定した仕掛け選びでは不十分である。
 たとえば、浜の浅瀬には岩礁、藻場などが点在している。そのような場所で大きな魚が食いついたばあい相手に主導権を譲ると致命傷になりかねない。
 それでも、ターゲットの本命はメバルである。尺メバルは想定するが、所詮メバルタックルにメバルの仕掛けで臨むわけだから、ラインの号数もそれなりである。要するに細仕掛けに変わりはない。まさか、シーバスの仕掛けを組むわけにもいかないのである。
 私は、ユニチカ・ナイトゲームTHEメバルスーパーPE4lb(0.3号)に1号程度のリーダーを結んで釣ることが多いが、メバル以外の大きな魚がヒットしやすい状況なら1.5号くらまで太くすることがある。

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使用したPEライン

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サーフがらみの岩礁や岩場も狙いめ

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浜の浅瀬ではこのサイズより上を狙う

リーダー

 リーダーは、ナイロンとフロロカーボン、そのどちらも出番がある。
号数は、1~1.5号。
メインラインのPEに結ぶリーダーをナイロンにするかフロロにするか、あるいは、リーダーの長さを一尋取るか半尋にするかでメバルの食いが目に見えて変わることが浜の浅瀬の場合しばしばある。
 釣れ行きが好調ならそのまま釣りつづければいいが、パッとしないときは面倒臭がらず変更してみよう。どういう場合にどうだと一概には言えないが、その後の状況に好転を見ることが確かにあるで、ナイロンとフロロの使い分け、リーダーの長さの設定については常日頃から注意しておきたい。

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リーダーはフロロとナイロンを使い分ける。ハリスを転用してもよい

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基本、メバリングに用いるリーダーは、これ!

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明確にどっちとはいえないが、ナイロン、
フロロの使い分けで釣果に差がつくことがある

ワーム

 ワームのカラーも大事だろうが、浅瀬の釣りにおいて最も重要なのは大きさである。四月、五月上旬現在、メバルはアミ類を食べに浜の浅瀬にやって来ているらしく、ワームも1インチ程度の小型のものに反応がよい。もう少し大きくても口を遣わないことはないが、すこぶるアタリが渋く、ヒットにつなげるのが容易ではない。
 海面直下で捕食しているときは餌釣り用のメバル鈎にワームをチョン掛けして釣ることもあるが、だいたいは自作のジグヘッドを使用している。重さは0.5g前後である。
 この軽量のジグヘッドにワームを刺すわけだから、ワームの大きさ次第で浮力にはっきり差がつく。だからワームのサイズはメバルが好むからそのサイズにするという考えの他、浮力や潮受けのちがいによる影響を気にかけた上で選びたい。

仕掛けは張らず緩めず

 ジグヘッドの釣り同様、フロートリグを用いて浜の浅瀬を広く釣っていくばあいも、仕掛けは「張らず緩めず」が理想である。
 浜の浅瀬は潮が左右に速く流れ、しかも、変化に富んだ複雑な流れ方をする場所が多い。こういう釣り場では仕掛けに安定感を持たせての釣りが成立しにくい。流れ方次第で、仕掛けが強く引っ張られたり、不意にふけて緩んだりするので、適度な張りを持たせつつリーリングしつづけるのが難しいのだ。
 急に仕掛けが強く引かれる、あるいはふけて緩む、こういう場所は海底の地形に変化が見られるばあいが多く、本命のメバルがひそんでいる可能性が高い。こういうときに自分の仕掛けがどうなっているのかわからないようではアワセ損ねて泣きを見ないともかぎらないので注意が必要だ。
 張り過ぎよりは仕掛けがふけて緩みが生じている方がまだましだが、絶妙の張らず緩めずには到底及ばない。

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仕掛けの張り加減次第で良型が連発することも

 この「張らず緩めず」に注意しながら、あとやることといえば、ゆっくり、ただゆっくりタダ巻きするだけである。雑念は抱かず巻けばよい。条件にもよるが、巻くだけで魚を釣れないような釣り師に明日はない。巧者な釣り師と褒められるような誘いが売りの釣りは、巻きの釣りが自在にこなせるようになってから習えばよい。
私は、そう思っている。

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仕掛けは張らず緩めずが理想だ

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潮次第で良型が揃う

誘いと食わせの間

 巻きの釣りとは、タダ巻きしていればメバルが勝手に食いついて来て釣れるというのとはわけがちがう。活性が高ければそのような食い方をすることもあるが、おそらくアミか何かの微細な生物を捕食しに浜の浅瀬へ回遊して来ている今現在のメバルにそういう楽な釣りを期待したところで、そういつも安定した釣果は得られないだろう。

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「小さい」と良太。浜の浅瀬ではサイズは選べない

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海の荒れよう次第では釣りが成立しないことも

 投げて巻くのはメバルに口を遣わせるためなのは当然だが、それ以外にも微妙な潮流の変化を見逃さず感じ取り釣りに生かすという重要な使命がある。むしろ、こちらの方が優先順位上上に来る。
 潮と潮とがぶつかることで生じる変化も、また海底の地形の変化が潮の変化となって現れる変化も、本命のメバルを呼び寄せる力という点では同等である。メバルにかぎらず魚が潮の変化するところに集まるのは、そこが効率よく餌を捕食できる場所であると同時に、外敵から身を隠しながら多くの餌を確保できる一級の餌場だからで、釣り師の側からすればここを釣らないという手はない。
 幸運にもメリハリのある潮の変化を手元に感じ得たとしたら、そこを積極的に攻めていこう。タダ巻きの釣りといっても、このときばかりは仕掛けを送り込む、小さく竿の先で誘ったのち一瞬仕掛けを止める、誘ったあと止めて空アワセする、あるときは聞きアワセが効果的なこともある。・・・ということで、あの手この手の攻めを試みる。また、そうでなければ釣果を伸ばすことは叶わない。

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最近チビちゃんに祟られてます、と男爵

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浜のはずれの岩場は急に地形が変化するので期待大

 ただ、このときも「張らず緩めず」を念頭に置いたかけひきを忘れてはならない。あらゆる状況に、そのそれぞれに最適な「張らず緩めず」があり、その実現に心を砕く。腕を磨く。最初は頭で考え試行錯誤するが、経験を積むほど体がおぼえる。
 そういうものである。

潮順

 長潮、若潮、あるいは小潮を嫌う釣り師は多い。餌、ルアーを問わず中潮、大潮を贔屓にする釣り師が大勢を占める。太平洋沿岸は干満の差に乏しい地域も少なくないのであまり気にしないかもしれないが、もともと干満の差が大きい瀬戸内海では、潮順次第でその潮位差が少なくなったり大きかったりするので、おのずと潮の流れに遅速が生じる。たとえば長潮は潮の満ち引きに時間を要することから潮の動きが悪く、魚の活性が低下するとまことしやかにささやかれるせいで、「今日はやめとくか」と鼻から決めて釣りを取りやめる釣り師も少なくないようだ。干満の差が小さい小潮、潮ボケしたような若潮も好まれないようである。

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今期はサーフでアジが釣れることも。例年にない現象だ

 しかし、今回の釣りの舞台である庵治半島の先端域では少し事情が異なる。このエリアは潮通しがすこぶるよく、「悪しき潮順」と嫌われる潮まわりのほうが潮の飛びが抑制されて、かえってメバルをフロートリグで狙うのに好都合であることが少なくない。
 むろん、人によって仕掛けや狙いどころ、攻め方にちがいがあるので一概には言えないが、私個人の経験談を記すなら長潮は言うほど悪くない。いちばん安定して釣れるのは中潮で、なかでも中潮の二番は長年やり込んだ釣り師にとっては、そう耳にしただけでも顔がほころぶほど美味しい潮だとされている。それは確かで、私もいい目を度々させてもらって今日に至っている。だが、だからといって長潮を悪く言う気にはなれない。むしろ私が好む釣り場の多くは長潮こそ中潮の二番に比肩するおいしい潮回りだと声も高らかに宣伝したい。これは偽らざる私の本音である。

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サーフではこのサイズより上を狙っていく

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中潮は当りはずれが少ないため人気がある

 あと、大潮まわりは明暗がはっきりと分かれるようだ。三日乃至四日ある大潮は日替わりで潮の流れ方に変化が認められ、エリア次第では殆んど潮が流れてくれない。いつの間にか満ちて、いつの間にか潮がさげていく。またあるときは潮流が速すぎていい時間帯に釣りをさせてもらえなかったなどということも多く経験している。
 あくまでも私の経験談であるので言い切るわけにもいかないが、これに似た意見の釣り仲間も少なくない。まぁ、妥当な見解ではないか。そう思っている次第である。

イカナゴ、到来なるか?

 今年は沖のイカナゴ漁が不漁に終わったせいで、浜へやって来るかどうか疑わしいが、少ないなら少ないなりに接岸してくれさえすれば逆に釣り師の側からはありがたいことである。
 じつは、大群が浜を埋め尽くすほどイカナゴの接岸を見る年はメバル、シーバスともあまり釣れいきがパッとしない。もうこうなるとイカナゴを食いに来ている魚はめくらめっぽう餌のイカナゴを追いまわし、食いにかかる。
 このような状況は、釣り師の側からすると、あまりありがたくはない。三十人の釣り師が浜に仲良く並んで頑張ったところで所詮は三十個のルアーである。イカナゴは何万、何十万、何百万匹かもわからない。もうこうなると、そのイカナゴを追いまわしているうちに、
「ルアーも一緒に呑みこんでくれ!」
 そう祈りながら投げたり巻いたりするほか手はない。それ以外に考えようもないのである。
 これはもう確率の問題で、誰が考えてもすぐわかる。
 だから、イカナゴの接岸はやや少なめがよいと考えられるわけだが、それにしても少なめなら爆釣まちがいなしというわけでは決してない。
 そこら辺が自然相手の辛いところである。

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イカナゴが来るとシーバスやサワラもまわって来る

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このサイズが数本あがることもある

 さて。 今年のイカナゴは多いか少ないか。
 ふつうか。
 あるいは空振りか。
 それは、「神のみぞ知る!」である。
 接岸して、長く逗留してくれればしめたものだが、それは誰にもわからない。

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海のフライフィッシングでは小魚を模したフライを多用する

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浜の横の地磯は潮通しがよくシーバスが狙える

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フライタックルで仕留めたシーバス

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イカナゴが来ればマダイの回遊も期待できる

 でも、まぁ、イカナゴが来るか来ないかにかかわらず、メバルを狙うなら現在のようなアミパターンでも、イワシの子でも、口に合う餌が浜の浅瀬に集まって来てくれさえすれば今後も釣果が期待できるわけだから、これからのちも目が離せない。
 ただ、これまでの経験上、初冬から春まではフグにワームを齧られることが少ないので問題ないが、水温が適温となる今後はそうはいかない。
 こうなると当然のこと対策が必要である。トップウォータープラグ、ミノー、ペンシルベイトといったハードルアーに加えてスプーンなどの金属製ルアーもフグ対策には有効と思われるが、やはりワームほど安定した釣果は望めないので、ワームに似た使い方の出来る代用品が欲しいとずっと思っていた。
 自作のフライをリーダーの先に結んでみてはどうか。この考えは長く私の頭のなかにあったが、いよいよ試すべき時が来た。
これならフロートリグにもスプリットショットリグにも、またアンダーショットリグにも使用できるので便利である。
 このように、浜の浅瀬を釣ると一口にいっても、いろいろな道具立て、仕掛けの組み方、そしてルアーの使い分けが試み次第で可能となる。
 なので、私が試してメバルが釣れたハードルアー、そして自作のフライについて、私の率直な感想を写真付きで最後に紹介しておきたい。

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イカナゴが接岸すれば朝夕にシーバスが狙える

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来るか、イカナゴ。まだ来る気配もないが

 では、みなさんも、よい釣りを!

【今日の使用タックル】

ロッド : ノリーズ・スローリトリーブSR710F
      オーシャンルーラー・ニアリッドNR-L86ST-P
      ブリーデン・グラマーロックフィッシュTX78M
リール : ダイワ・セルテート2004
ライン : ユニチカ ナイトゲームTHEメバルスーパーPE 4lb(0.3号)
リーダー: ユニチカ ナイトゲームTHEメバルリーダーFC4lb、6lb
      ユニチカ スタークU2 1号、1.5号
      ユニチカ アイガーⅢスーパー1号、1.2号

*注 写真は本編用に撮影した多数のもののほか、それ以前に撮影したものを内容に沿うかたちで随所に掲載しています。

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