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釣行記

釣行レポート

2017年7月11日

読書の効能

 バスの業界ではチョコレート護岸と呼ぶそうだ。
 野池の土手の内側をブロックで護岸している場所をそう呼ぶ。たしかにブロックを組んで強度を持たせたその構造物は食べる際に割りよいように工夫された板チョコの表面みたいな外観である。
 むろん、それは護岸なので力学上も増水による決壊を最大限防御できるよう傾斜角が計算され、それに基づく施工がなされているはずであり、たまたま今日ここを訪れた釣り師の私が、そこに腰をおろして本を読むのに快適なように設計されているわけではないはずだが、とても座り心地がよく楽に読めて、活字が無理なくすらすらと頭に入ってくるので、思わず「素晴らしい!」と言葉が自然に口をついて出た。
 私は、志賀直哉の文庫本を持って釣り場にやって来た。

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読書の効能や如何に?

 それというのも、先達からこう教わったことを軽んじてはならぬと肝に銘じていたからだ。
 あるとき、その先達のT氏が私に言った。
「いいか。トップのルアーというものは、絶えずせっかちに忙しく動かしているようじゃバスは釣れねぇ。誘いは、ルアーの移動距離を出来るかぎり短く、しかもそのワンアクション、ワンアクションにキレのよさが求められる。これがうまくできないようではモノにならない。逆にこれさえバッチリ決まれば、あとは水面に放置したまま口をぽかんとあけて、阿呆面をして、バスが食いつくのを待っているだけで棚ぼた式にバスを手にすることが出来る。煙草なら一本吸い終わってから、次また同じように誘ってやる。そのくらいじらしてやらないと見映えのするバスは簡単には食いつかねぇ。要するに間が大事なのだ。まぁ、やってみればわかるさ」
「なんだか休んでばかりじゃないか」と私は軽口を叩いた。
「まぁ、そういうな。これが基本であり、王道なのだから、いろいろお考えもござろうが、各々方ぁ、肝に銘じてかかれよォ!」
 ふだんのT氏は、このような猿芝居めいた調子で人にものを語ることをしない人間なので、相当興に乗じてのことと思われた。

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スピニングタックルに多用するライン

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リアル系トップはメガバスを贔屓にしている

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水草のカバーも広々とした池面も攻め甲斐がある

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超お気に入りのセミを模したトップウォータープラグがこれ!

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水面で食わないばあいは沈めて釣る

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捕り込みやすさもチョコレート護岸のいいところ

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チョコレート護岸は横移動が楽で広く探れる

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通っていればいいこともある!

 T氏はそう私を諭したあとに一枚のDVDを手渡してくれた。内容的には、ダム湖でボートに乗ったプロのバサーがトップウォータープラグを使って本命のバスと渡り合うというもの。その舞台が水面という視覚に訴えかけてくる場だけに、私は知らずのうちにその面白さに引きこまれてしまった。
 私は観終わって思った。
 煙草一本吸い終ってからルアーを動かせ。それが王道だ。たしかにT氏はそう説いて私に聞かせたが、ボートの上の先生はいつだって、さあ食いつけ、もう食いつくかとルアーを水面で躍らせつづけていたし、食わせの間とやらも聞いた話よりはずっと短かった。ほんとうに聞いた話とはずいぶんちがっていた。
 まったく、DVDを観終わった私はT氏の悪気ない冗談を鵜呑みにしてしまったかのような気分だった。
 のちに、そのことをT氏に話すと、
「なぁに、ケース・バイ・ケースさ」
 そう言って笑った。

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スピニングタックルに使用したライン

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今回も活躍したアンスラックス。よく釣れるので使いすぎて色が剥げた

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このサイズでもトップで釣れると嬉しい

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ワームを投げたら小型が連発

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ワームを投げるとブルーギルも連発した

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数は釣れたがサイズは伸びず

 たとえトップでバスを上手に誘えたとしても大きいサイズを容易く手にするのは想像以上に簡単ではないし、じっくりゆっくりやらないと水面を割って出さえもしない。あのDVDの映像のようにボートをフルに活用して水面に興味を示すバスばかりを積極的に探して狙い撃ちする作戦なら、キレキレの誘いと短いステイで効率よく釣果を稼ぐこともできなくはないが、日ごろから多くのルアーが飛び交う野池を岸からトップで攻めるのにあのような方法ばかりでやっていては到底埒があかない。第一、岸からだと攻められるポイントにかぎりがある。大事に撃っていかないと、それこそ貴重な休日が台無しである。もし、せわしなく誘って、それで結果的に大きなバスがヒットしたとしても、それは再現性に乏しい僥倖のほか何でもない。同じことが次また起こっておいしい目を出来るかといえば、そんなのはあまり期待しない方がいい。むしろ、ダメなばあいが多いだろう。
 疑る私に、T氏はそう釘を刺した。

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ベイトタックルに使用したライン!

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タックルはスピニングとベイトを使い分ける

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岸辺の樹の下で着水と同時に食ってきた

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サーフェス・サマーがやって来た!

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高浮力のパガーニ・ラット。泳ぎも軽やか

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小さな岬の沖でバスが水面を割って出た

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陽が山の向こうに隠れるとこのサイズが連発した

 そんなものかと私は思った。
 私は煙草を吸わないので、さて、はやる気持ちを抑えて間を持たせるにはどうすればよいかと思案した。そう考えるうちにひらめいたのが読書である。好きな本を持って行って読みながら釣る。予報では雨の心配もなさそうだし、好きな読書と釣りの両方がいっぺんに楽しめるなら、この上なく好都合である。
 なので、先に述べたとおり志賀直哉の文庫本を持っていった。この本は短編集で、掌編と呼んでいいほど短い作品も少なくない。誘いのキレのよしあしが釣果を左右すると言われているだけに、キレのいい文章に定評のある志賀直哉の作品なら、その誘いのリズムを乱す心配も少なかろう。

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スピニングタックルには4lb、6lbを多用

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もう一時間以上バイトなし。へこたれないぞ!

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やっと釣れた。水面直下でプラグを捕えた

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視覚に訴えかけてくる釣りほど面白いものはない

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金属のプロペラが朝の水面を掻き混ぜる

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ほら、辛抱強く粘ると釣れるでしょ

 私は道具の用意を済ませると、釣り場の方へ徒歩で向かった。
 少し行くと、柵が私の行く手を阻んだ。
 土手に出ようとすると、この猪除けの金網の柵の向こう側へと私自ら身を移さなくてはならない。
 柵には横開きの門扉を設けてあって、柵と門扉は鉄の棒を縦方向に抜き差しすることで開け閉めできるようになっていた。解錠するには鉄の棒を抜けばよい。そうすることで柵と門扉の双方の端に溶接した金輪の合せ目がちょうど止めのピンを抜かれた蝶番のようにはずれて開閉可能となる。
 私はこちら側からあちら側へ移ると、こんどは門扉を元通り閉めて、抜いた鉄の棒でもって閉じ目の金輪を元通り縦刺しにして施錠した。これを怠ると管理者から文句が出かねない。門扉に取り付けられた看板には開けたら必ず閉めるようにとその旨を書き込んである。いい加減なことをすると今後釣りをさせてもらえなくなるかもしれない。管理するお百姓さんらに臍を曲げられたら一巻の終わりである。ルアーのパッケージやこんがらがった釣り糸を捨てていくのもそうだが、ああいう行為は自分で自分の首を絞めるようなものである。現実問題として、香川県内でもそのせいで釣り禁止になった野池がずいぶんあると聞く。私自身ゴミを拾うのが好きなわけでもないのに釣り人が捨てたゴミだけはなるべく拾って帰るようにしている。釣りをさせてもらえなくなるのを恐れてのことだが、理由はどうあれ人工物であるゴミの落ちていない釣り場で魚を釣るのは誰だって気持ちいいにちがいない。 私はタックルボックスの蓋をあけると、そのなかから迷うことなく一つのルアーを指につまみあげた。むろん、水面でバスに口を使わせてやろうと思って来たわけだからトップウォータープラグであることにまちがいはないが、前と後ろに金属製のプロペラを取り付けてある、いわゆるダブルスイッシャーと呼ばれるタイプの水に浮くルアーである。投げて巻くと、前後のプロペラが回転して水を掻き混ぜる。すると、水面を攪拌するその音色と水の乱れをバスがいい意味で気に留め、深みから水のおもてへと浮かびあがって来るのである。 むろん、これは私の想像である。なかには音に苛立ったバスが疳癪を起して襲いかかるのだと説く人もいる。どちらの意見が正しいか、あるいは両方とも正しいのか、あるいはどちらも誤りか、それを聞こうにもバスは日本語をしゃべらないので答えは藪のなかである。 この音色であるが、ルアーの種類や大きさによって微妙にちがいがある。むろん、私も少なからずこの手のルアーを所有しているので、とっかえひっかえ試してみたい衝動にかられなくもない。
 けれども、今回は使うルアーを出がけに決めて車を走らせて来たので浮気はしないつもりでいる。
 さて。
 指でプロペラをはじいてみると前も後ろも滑らかによくまわった。
「こいつは釣れそうだ」
 そう私は直感した。
 さっそく騙してやろうと、私は土手の上からバスの姿を探してみた。水面はひろく凪いでいたが、対岸に近いほうのひと所だけ細かく波が立って、そこに風が動いていると知れた。わずかながら土手の草も揺れている。
 陽はすでに西に傾いていたが、空は明るく、暑かった。

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ベイトタックル用に使用したアンブッシュ

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野池めぐりもいいもんだ

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土手のオニユリが夏を彩る

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捕り込もうと手を伸ばす。「でかいぜ!」

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こつこつやっていればこういうご褒美も!

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細仕掛けでやることが多いので竿は軟らかめを多用

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次回はこいつでランカーを是非とも手にしたい!

 汗で首筋の辺りが不快だった。
 それでも、護岸に腰をおろして読みはじめると、そんなことは気にならなくなった。最初の作品から順に読んでいこうかとも思ったが、けっきょくそうはしなかった。私はバスを釣りに来た。読書は食わせの間というか水面にルアーを放置しておく時間を長くとるための、いうなれば小道具の一つみたいなものである。
 私は、読む目を休め、バスを誘おうと竿を手にした。仕掛けの届く範囲にバスが身を寄せそうな立ち枯れた樹だとかゴミの浮島だとか、覆い被さる青葉の陰だとかいうものは全く見受けられなかった。
 ただし、私が腰を落ち着けたすぐ右側がカケアガリで、物置小屋のある側へと近づくにつれて水深が浅くなっている。水のきれいな山間の池なので、浅いところは薄ぼんやりと底の景色が見てとれた。そこに私は小魚の群れを見て気持ちを明るくした。細身の雑魚は五つほど、身を寄せ合いながら深みから浅場へと移動して来た。その雑魚は小屋に程近い行き止まりまで来ると、ちょっとためらうふうな動きを見せたが、その後、護岸に沿って私の目の届かぬ場所へと泳ぎ去ってしまった。
 同じような雑魚の群が、ちょいちょいめぐって来ては、私の視界の外へと去った。
 一向にとどまる様子がない。それどころか、めぐって来るのは雑魚ばかりでバスの姿は全くなかった。
「でも、ここが有望だ」
 私は思いを深めた。
 左に目を落とすと、そこに底は見えなかった。右へ行くほど底があらわになる。私は底の見える側の斜め沖へと仕掛けを投入した。そして、ルアーの着水によって生じた波紋が消えてから最初の誘いをおこなった。ちょいとルアーを動かしてやると、ジュッ、ジュッという音と共にほんの少し水面が波立った。悪くない音色である。ジュボッという水の掻き混ぜられる音も私の耳に快かった。
 このように誘っては、水面に長く放置しておく。水面は静かであったが、目に見えぬ微かな流れが生じているのか、そのままにしておくと水面のルアーは底の見える側へとじわじわ寄っていった。本を傍らに置く。今いちど竿を手に誘って、放置する。ページに目をやる。区切りのいいところまで読んで、ふたたび竿を手にして誘いかける。むろん、確認の意味合いから読みながらも時たまちらっと水面のルアーに目をやることを怠らなかった。私は飽きもせず、これをくり返した。
 浅い方へ投げて深い方へと誘って来る。コースが同じだとつまらないので、散らして投げたが、水面のルアーはいつだって護岸に腰を降ろす私の居場所へともどってきた。そこにバスがいないと確認できる距離まで寄せて来ると速やかに仕掛けを回収して、また投げた。 「いい加減仕事してくれよ」
 私は相棒のルアーにそう愚痴をこぼしたくもあったが、バスをまんまと騙してくれるのを根気強く待つことにした。
 なぜ結果を出せないと叱責してみたところで、「だって、ほとんど俺は水に浮かんでいるだけだぜ。無茶言うな」と臍を曲げるに決まっている。
 ルアーに臍があるか否かは知らないが、相棒に全責任を負わせるわけにもいかない。
 そこで、私はT氏に腹を立てた。
「あの野郎。言うとおりやっているのにちっとも食いついて来ないじゃないか。適当なこと抜かしやがって!」

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水面に出て虫を捕食するバスをトップで狙う

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沖でボイルしていたバスを狙いどおりにGet!

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大きくはないが数釣りが楽しめた

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セミくんも活躍した

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夕暮れに連発劇を観た!

 しかし、そうかと言って誘いの手口を変える気はさらさらなかった。
『城の崎にて』、『雪の日』を読み終わった私は、『小僧の神様』の冒頭の数行を読んだところで、傍らに本を伏せ置くと、道具を手に立ちあがった。
いま腰をおろしていた場所から少し居場所を移す目的でそうしたのだが、浅場から底の見えない側へと投入先も変更した。ちょっとした気分転換のつもりだったが、投げて誘ったあとも、短い間を取っただけで、すぐまた同じように誘ってみた。
ルアーの鼻面に取り付けられたプロペラが陽に鈍く光って、それがあたかもいのち輝くさまにも見えて、「俺がバスなら見逃しはしないけどな」と思った次の瞬間、水面下に魚らしき黒い影がよぎった。
動揺は私よりも、むしろ水面の乱れに見てとれた。
「バスにちがいない」
私は確信した。
わずかに盛りあがった水面は、裂けもせず、水しぶきをあげるわけでもなく、やがて静かになった。
しかし、今いちど浮いて来て水面のルアーにバスがガバッと襲いかかって来ても何ら不思議はなかった。
軽く誘って、止める。
私は息を呑んで水面が炸裂するのを待った。
何も起こらなかった。
それでも辛抱して仕掛けを動かさずにいると、おもむろにバスが浮いて来て、横からさらうようにルアーを横咥えした。少なくとも私の目にはそう映った。激しいバイトを想定して待っていただけに、少々気抜けした。
仕掛けが張ってなかったこともあってか、バスはルアーを横咥えしたまま水の深みへともどっていこうとした。
その大きなバスが嵌められたと気づく前にこちらから打って出ないとルアーを吐き出される恐れがあった。そうなると元も子もない。バスの沈んでいく方向とは反対の向きに仕掛けを強く引くと、私は手を緩めず締めあげた。
細仕掛けであったが、竿がグラスの軟らかいものだったこともあって、切られてしまう心配はこれっぽっちもなかった。
それでも、予想外のパワーを発揮してバスは沖に向かって容赦なく走った。リールからラインが引き出されていく。なお締めあげると、こんどは底へ底へと向かって泳いだ。
足元に寄せるまで一度も水面を割って出なかったが、手の届くところまで寄せてはっきりとその姿を目にしたときは体格の立派さに圧倒されて震えが来そうだった。
慎重に寄せ、手を伸ばしてはみたものの、もうちょっとのところで口の端を捕まえ損ねた。 慌てたバスは身をひるがえすと、ふたたび仕掛けを引いて沖方向へと強い走りをみせた。いいぐあいにルアーが口に掛っていたので逃がす心配はなかったが、細仕掛けだけにやり取りには慎重を期す必要があった。
浮かせたあとその大きなバスの口にたっぷりと空気を吸わせてから、今いちど水ぎわへと誘導し、今度は口の端をつかむのはやめて、ゆっくり岸へと寄せきった。
「よっしゃあ!」
 とにかく、大きい。しかも、よく肥えている。
 私は小さくガッツポーズをした。早く寄っていき、この手で取り押さえたかった。
だが、少し私は慌てていたようだ。事を急いで仕掛けを緩ませてしまった。その一瞬の隙をバスは見逃さなかった。ひと跳ねして水にもどったバスは最初こそ動きが鈍かったもののすぐさま息を吹き返し猛ダッシュした。不意を突かれた私は仕掛けをため直すのに手間取った。重たい引きに仕掛けが角度を失った。竿から仕掛けまでが一直線に近かった。ドラグの効きが絶妙だったのだろう、切れるかと冷や汗をかいたが、どうにか持ちこたえた。すぐさま竿を起こして体勢を整えた。
 最初こそダッシュを見せたが、バスも疲れを隠せない。いちど空気を吸って負けを認めかけたところ、チャンスを得て逃げ帰りはしたものの闘う力はもうどれほども残っていなかった。再び寄せて口の端を指につまんで持ち上げてもバスはおとなしかった。写真を撮っているあいだも暴れなかった。
「じたばたしないから、早く済ませて水にもどしてくれよ」
 そう言っているようだった。

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フロッグにはPE 3号を多用

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一般的な形状のフロッグ。引っ掛かりにくいので存分の攻められる

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水草に覆い尽くされた野池はフロッグの独断場だ

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私をフロッグの虜にした記念すべき一尾!

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小さくてもフロッグで釣れると嬉しい

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菱の下に大きなバスを発見! フロッグで攻めてみたが・・・

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スッポンが甲羅干しをしていた

 このことが、私をトップの道に走らせた。
 その後も暇さえあれば夏の水面にルアーを浮かべるべくダム湖や野池に足繁く通った。一時間しか釣りができなくても、「ランプの火の消えぬ間に生を楽しめよ!」とばかりに出かけて行った。
 なにはともあれ、今回は夕暮れ近くに時合が来て、大きいのを一尾ものにできた。
 首尾は上々である。
「どんなもんだい!」と胸を張って叫びたいほどであった。
 しかし、暗くなるまでにあわよくばもう一尾という段になって、電話が鳴った。
 用事の勃発である。勃発とは大袈裟な言い方だと読者は思うだろうが、私には勃発のほか何物でもなかった。
 今ふり返ると、このバスが七月に釣ったなかでは最大級で、しかも他は褒められたサイズではなかった。

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樹の下陰を丹念に攻める

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「やったぁ!」ルアーは無二の相棒ピーナッツくん

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対岸の枯れた木の辺りで捕食音が二度聞こえた

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水面に落ちたセミのもがきをイメージした誘いが功を奏した

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ワームで誘ったらたちまち連発!

 それでも、これで釣りたいと思って投げたルアーにバスが食いつくと、サイズはともかくまだまだ素人の私は顔がほころんでしまう。要するにいい歳をして、じつは嬉しくて仕方ないのである。
 視覚に訴えかけてくる釣りというのは、それほどまでに魅力的である。魔力を秘め持つと言ってもいい。

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ベイト、スピニングを使い分けると釣りの幅がひろがる

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トップで釣れると嬉しさ倍増!

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投げてゆっくり引いて来ると水面を割って食いついて来た

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名作トービードに綺麗なバスが飛びついた

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浮かないバスを見切って中層を引いたら釣れました、と良太

 だからこそ、また勝負を挑みに出かけたくなるのである

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早いものでもみじの季節になった

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冬も真面目に取り組みたい

*注)
今回は本編と前後して撮影した写真(11月25日までのもの)を多数掲載したが、釣行日、釣り場、タックルは本編に関するもののみを記述した。

【今日の使用タックル】

ロッド : ノリーズ ロードランナー630バキュームPグラス
リール : シマノ カルカッター101XT
ライン : ユニチカ シルバースレッドアンブッシュ 8lb

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