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ユニチカは、雨天時の合流式下水道改善の対策となる高速繊維ろ過(SS、BODなど除去)システム「ユニチカ合流式下水道改善処理システム」を開発しました。本システムは当社独自の技術開発により、上下向流可変式高速ろ過を行なうもので、ろ材に繊維を使った、高速繊維ろ過装置「まりも」をベースに、晴天時には下向流ろ過方式、雨天時には上下向流ろ過方式で処理を行うものです。晴天時、雨天時共に、効率のよい処理を行う画期的なシステムです。また、この技術で国(事務局は財団法人 下水道新技術推進機構)の下水道プロジェクトであるSPIRIT21の研究に参加しています。
合流下水とは、家庭などから出る一般排水と雨水、これが混ざった下水のことを言います。雨天時になると、下水処理場には短時間に、多量に、合流下水が流れ込んできます。そのため処理がおいつかず、未処理のまま河川などに放流され、最近問題となっているオイルボールや悪臭の原因となっています。そこでユニチカでは、短時間に高速かつ安定した処理が可能な、「合流式下水道改善処理システム」を開発しました。
本システムの基幹技術である高速繊維ろ過装置「まりも」は、下水の三次処理や民間事業所の排水処理向けに、下向流ろ過方式によりろ過速度1000m/日の高速処理を行っており、国内で約250基の実績があります。ろ過の心臓部であるろ材は、耐久性、耐候性、耐薬品性に優れた独自開発のポリエステル製繊維ろ材(4〜6?φ×10?)を採用。ろ材層の空隙率が高く、高速でろ過しても通水時の圧力損失が非常に小さく、SS(浮遊物)捕捉量も多いという特長があります。
今回開発した「ユニチカ合流式下水道改善処理システム」は、上記「まりも」の特性を発展させ、晴天時には下向流ろ過方式による高度処理を行い、雨天時には、運転を切り替えることにより、ろ過流路を上下向流に分流し、ろ過速度を最大3000m/日での高速処理が可能となり、雨天時においてもSSの除去率 60%以上を維持できます。また、運転中のろ材洗浄はわずか10分以内で、高い洗浄効率を実現しました。従って晴天時、雨天時共に、効率のよい処理を行う全天候対応下水処理システムです。
また、SPIRIT21での研究プロジェクトとして、国内企業より採用した「特殊スクリーン付スワール」を組み込んだハイブリッドシステムを開発中です。これは、円形水槽に渦流を起こし、2?以上の夾雑物を99%以上除去する、特殊スクリーンを用いたクロスフローろ過を採用しており、目詰まりしにくく、基本的に動力が不要でメンテナンスが容易です。この「特殊スクリーン付スワール」を高速繊維ろ過の前処理として使用することにより、夾雑物を含む原水(生下水、初沈流入水など)にも対応できるシステムです。
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