ニュースリリース 繊維事業

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繊維事業

2009/5/18

低温プラズマ加工『nanophase(ナノフェイズ)』シリーズの開発について

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 ユニチカテキスタイル株式会社は、低温プラズマ加工技術を応用した高耐久機能加工素材『nanophase(ナノフェイズ)』シリーズを開発しました。
 『nanophase(ナノフェイズ)』シリーズは、当社独自の低温プラズマ加工技術を応用し、ポリエステル繊維表面をナノレベルで改質することで、制菌性や消臭性等、様々な機能性加工薬剤をグラフト重合することを可能にしました。従来にない優れた洗濯耐久性、ソフトな風合いを実現した加工素材です。

1.開発の背景
 ポリエステル繊維は、高いイージーケア性から、一般衣料からユニフォーム、資材等、幅広い用途で使用されています。しかしながら、ポリエステル繊維に各種機能性を付与する場合、耐久性を追及することは繊維の特性上非常に困難であり、機能性を持続させるためには、大量の加工薬剤を繊維表面にバインダーなどを使用して固着させる必要があり、風合いが硬化するなど問題点がありました。
 これまで、当社は、低温プラズマによるポリエステル繊維分子のフリーラジカル形成に着目し、独自の低温プラズマ加工技術によりポリエステル繊維自身の表面を分子レベルで改質することによって、吸水性や防汚性等の機能性を付与し、風合いを変化させることなく高い耐久性を得る技術を確立しておりました。この技術によって開発、上市された加工素材「デュアルプラスEM」は、優れた洗濯耐久性の加工素材として、ユニフォーム用途等でその性能の高さが市場で評価されています。
 今回開発した『nanophase(ナノフェイズ)』シリーズは、当社独自の低温プラズマ加工技術における改質レベルの向上や性能アップ、付加機能のバリエーション化等による新規低温プラズマ加工技術の研究から開発されたもので、プラズマを用いてポリエステル繊維表面に様々な機能性加工薬剤をグラフト重合させることに成功しました。これにより各種機能性を付与しながらも高い洗濯耐久性を保持できる高耐久機能加工素材が誕生しました。


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