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ビニロンとは

ユニチカビニロン繊維の生体影響

微細石綿が吸入された時、肺で発癌性があるとされるが、これは直径3μm以下、長さ5μm以上の大きさが問題となる。また、石綿は加工等の取り扱い時、微細フィブリル化し易い。これに対し、ビニロンは繊維径が10μm以上であり、長さは数mmで気管を通過して肺に達することはない。
また、ビニロンは延性物質で加工等の取り扱い時にフィブリル化も生じない。ビニロンの原料であるポリビニルアルコールは、人工血管、外科用吸収性縫合糸、プラズマ代替物、人工腎、医科資材としても用いられており、対生体では、安全物質である。
アメリカ合衆国のFDAでは、ポリビニルアルコール及びその繊維(ビニロン)は、食品関係に使用が認められている。 また、合成繊維には燃焼時に毒性ガスを発生する物もあるが、ビニロンが高温時に発生するのは、CO、CO2のみであり、HCN、H2Sのような毒性ガスの発生はない。実際のマウステストでは、下表に示す通り、他の繊維に比べて安全であることが実証されている。

各種繊維の燃焼時の発生ガスの毒性(繊維からの発生ガスがマウスへ与える影響)
繊維の種類 生存マウス数
  5分 10分 15分 20分 30分 24時間
ビニロン 5 5 5 5 5 5
アクリル繊維 0 - - - - -
ナイロン6 5 5 5 5 5 4
メタアラミド 5 5 5 5 5 -
羊毛 5 2 2 1 1 -

テスト

  1. テストには、各々5匹のマウスを使った。
  2. 繊維10gを加熱炉で400℃に加熱し、その発煙ガス中にマウスを入れた。
  3. 所定時間毎のマウスの生存数をチェックした。