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釣行記

船釣り釣行記 岡田勲

2007年9月12日

和歌山 戸津井沖で本マグロ96センチを1本釣り!!

アジは白崎沖の灯台横の方まで行っている。仕掛けを巻き上げようとした時、リールのスプールが逆転しピューッと道糸が飛び出していった。来たっ!

和歌山・戸津井沖での出来事。この付近一帯の海水温が下がり、海の中は秋の気配が漂う。魚たちの動きが活発化してきた。戸田丸ではマダイ、シオ(カンパチの幼魚)、ヨコワ(マグロの幼魚)などのいい魚が面白いように釣れだした。このニュースに食い付いた。相客6人で船に乗り込み夜明けとともに出船する。
30分ほど南下して釣り場に着く。船長が潮流を読み、アンカーを下ろした。真ん中の人はシラサエビでマダイとシオ狙いだ。私はトモから生きたアジを餌に“ノマセ釣り”だ。アジを背掛けにして投入した。
船では早くもマダイだ、シオだと歓声が上がっている。最も楽しいひとときだ。道糸が潮に引かれてスルスルと出る。50メートル、100メートルと出ていく。辛抱しながら今か今かと待った。そしてリールのカウンターが200を示した時、冒頭のことが起こった。

大きく竿をあおって合わせた。ガツーンと衝撃がはね返ってきた。と同時に一気に50メートルも突っ走る。こいつは大物だ。用心しないと、と思い、ファイティングベルトで竿を立てながらリールを巻き出す。100メートルまで巻いた時、電動リールがギャーンと悲鳴を上げ、猛烈な勢いで逆転した。なすすべもなく、見てる間に100メートルも糸が飛び出した。マグロの“ひとのし100メートル”は本当だった。スピードが落ちてから延々とマグロとの綱引きが始まった。魚に引っ張り回されるわ、横から名物船長にどなりつけられるわ。精根尽き果てた時、魚雷のような巨体が海面に横たわった。96センチ、10キロオーバーの黒の本マグロ。感激で体が震えた。昼の納竿までに1〜3キロのヨコワを5尾追加した。
この日は最高!いうことなし。

船釣り釣行記

96センチ、10キロオーバーの本マグロ

船釣り釣行記

【今回の仕掛け】

竿 : 船50号 3.6メートル
リール : 中型電動リール
道糸 : ユニチカ ウルトラユニベンチャー1 3号(300メートル)
リーダー : ユニチカ ユニベンチャー船ハリス 10号 5m
ハリ : OHヒラマサ11号

オモリなしの完全フカセ釣り。餌は生きアジ。

<この釣行記の一部は報知新聞「Fishingニュース」2007年10月12日に掲載されました。>

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