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釣行記

船釣り釣行記 岡田勲

2014年11月

巨ダイ来た~ 83センチ

波に揺られていた竿先がピンと一直線に伸びた。「なぬ!」。得体の知れない怪物と長い長い戦いが続いた。先日、孫の七五三の祝いにマダイ釣りに出掛けた、京丹後市網野町沖でのことだった。空は曇天。「昭和丸」(TEL 0772-74-0789)は30分ほど走って「大クリ」に到着した。水温が下がると周辺のマダイが集まって越冬する、特上のポイントだ。
船長から「ハリス5号では切られるから、仕掛けは6号で作るように」と言われたが、あえて最強と信じるユニチカがテスト中のナイロンライン「スーパーX」5号で作った。仕掛けはテンビンフカセの5本バリで、オモリはまき餌カゴ付き50号。ハリにオキアミを2匹、抱き合わせに刺した。
潮はトロトロとトモに流れている。潮行きはよいが、仕掛けを打ち返しても一向に反応がない。「ワシはこの海を知り尽くしている。タイ釣りでは誰にも負けへん」と船長。
その言葉を信じて、ひたすら竿を振った。
まき餌が効いてきたのかアタリが出た。ガシッと合わせて巻き上げた。魚は右へ左へ突っ込んで簡単には上がってこない。何とかタモに入れたのは63cmの大型マダイ
次も67cmの大物。その次は70cmのメジロ。さらに55cmのマダイを2連
船長がタモを持って走り回った。再び強い引きで70cmオーバーの大型マダイが連発
一体この海はどうなっているのか!?
夕方になって食いがピタッと止まった。「今日はこれで終わりか」と思ったときに冒頭のことが起こった。一気に竿が海中に引き込まれ、糸は出て行きっ放し。魚は30m走って止まった。「さあ、これからが勝負」。腰を落として竿尻を下腹に当ててリールを巻いた。1m巻いても3m引き出される。同じ作業が延々と続いた。
「こいつは一体なんだ」ハリスがもつのか不安がよぎった。
長い時間をかけて波間に浮かせた。「巨ダイだ!!」今まで見たことがない大物、83cmの大マダイ。興奮で手が震えた。
結局、マダイの釣果は50cm級3尾60cm級5尾70cm級4尾83cm1尾。ほかにメジロ70cm1尾。孫に大きな祝いダイが釣れた。
夢のような一日だった。

船釣り釣行記

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【今回の仕掛け】

竿 : マダイ用船竿 3.3m
ハリス : ユニベンチャー船ハリス 5号 1.3m
リール : 中型電動リール
針 : マダイ11号
道糸 : ナイロンテスト糸(スーパーX)5号
幹糸 : ユニベンチャー船ハリス 7号 20m

<この釣行記の一部は、2014年11月15日のスポーツ報知に掲載されました。>

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