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釣行記

船釣り釣行記 岡田勲

2016年7月

ドカーン64cm巨ダイにごタイ面

 波に合わせて揺れていた竿先が、フッと止まった。ウン!?数秒、間をおいて竿先が一気に海中に引き込まれた。若狭大島沖での出来事だ。
  7月18日、若狭大島の報知フィッシングクラブ・川口渡船(携帯090-8969-7909)に出掛けた。狙いはマイカ。午後4時、出船。海上は穏やかだが今晩は十五夜の満月で、月夜に果たしてマイカが釣れるのか気掛かりだった。
 まずはお土産を、とサビキ仕掛けにオキアミを刺し、アミエビをカゴに詰めて60号のオモリをつけて下ろした。待つ間もなく、小さなアタリ。軽く合わせて電動リールを巻き上げる。上がって来たのは20cm級のカイワレとレンコダイ。これは一夜干しにするとすごくうまい魚だ。ボツボツながらレンコダイが釣れる。強いアタリが出た。やりとりしてタモに入れたのは45cmの大アジ。これもおいしい魚だ。
 この後、潮が速くなり、場所替わりする。ここからは本番のマイカ(白イカ、剣先イカ)釣りだ。3号スッテの10本仕掛けを下ろす。水深は70m。50mから電動リールの最微速で巻き上げ始める。時折シャクって誘いをかけ、上げては下ろす。同じことを繰り返すが、反応はない。満月の月夜が影響しているのか。
 そんな中で、第一号を釣り上げたのは大阪・松原市の大賀さんで30cmをゲット。それを見て気合が入る。船中でボツボツと釣れ始め、私も2匹釣れたが、ペースがいたって遅い。大賀さんが調子よく釣り上げているので、見てみるとメタルジグでのルアー釣り。鮮やかな竿さばきだ。
 時間だけがどんどんと過ぎていく。私はたったの8匹だ。11時になって最後の賭けに出た。20cmのマイカの頭にマダイバリを刺して下ろした。しばらくしてゆっくりと竿を押さえ込むアタリ。合わせて巻き上げるが、何か重たい。大イカが小イカに抱きついていた。これには驚いた。イカの共食いだ。でかい剣先イカだ。これはいい土産が釣れた。
 小イカをつけてまた下ろした。12時の納竿間際に、冒頭のことが起こった。腰を落として大きく合わせる。ドーンと根ガカリしたようなショックが手元に返ってくる。竿を手元までひん曲げて道糸を引き出していく。大物だ。敵の反撃に耐えて時間を稼ぐ。徐々に上がってくる。また急激に突っ込む。何度も同じことを繰り返して波間に浮かせたのは64cmの巨ダイだった。

船釣り釣行記

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【今回の仕掛け】

竿   : マダイ竿3m 道糸:ユニベンチャー1 3号
リール : 電動リール
ハリス : ユニベンチャー船ハリス 5号
スッテ : イカスッテ3号を10本
オモリ : 60号

<この釣行記の一部は、2016年8月2日のスポーツ報知に掲載されました。>

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