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釣行記

エギング釣行記 杉原正浩

2012年11月28、29日

三重県の紀伊長島での取材

11月28日(水)~29日(木)に三重県の紀伊長島へ、平松さんと一緒に(株)つり人社のアオリイカ地獄の取材で行って来た。
紀伊長島へは何度も行った事があるのだが、ショアからだけでボートや沖磯へは渡った事が無く、今回は沖磯でのエギングとインタビューの予定である。
取材前日の28日に自宅から紀伊長島へ走り、周辺のポイントを見て回るが風が強く寒いため、結局はロッドを振る事無く濁りやベイトの有無を簡単にチェックしただけで宿へ向かった。食事の時間には早いため、パソコンの電源を入れてホームページ用釣行記の原稿を少し書いてから、風呂に入り食事の時間となった。
テーブルに並べられた料理は豪華で、刺身はエビとサザエ、伊勢海老、イサキの煮付けフライ、豚の角煮、もずく、そして生ビール。しかし食事はひとりなので寂しく静かに頂きました。
そして仕事を終えて走って来た平松さんが到着、軽く一杯飲んで明日の打ち合わせをして休みました。

エギング釣行記

今夜の豪華な夕食はひとりきり・・

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平松さんが来て軽く一杯飲みました

明けて29日は夜明け前の5時30分に宿で(株)つり人社のスタッフと合流、すぐ近くの石倉渡船へ移動して準備をする。
まずはタックルをセッティング、ロッドがコンペ82改にイグジスト2508PEH、ラインはキャスラインエギングスーパーPEIIWH210の0.5号エギングリーダーの1.75号で、濁り気味の潮色なのでアピール度が高いエギエスツー3.5Nオレンジ/イエローゴールドにアワビシール付をセットした。
予備としてロッドがコンペ82にイグジスト2508PEH、ラインはキャスラインエギングスーパーPEII210の0.5号エギングリーダーの1.75号エギエスツー3.5Nオリーブマーブルをセットしておく。
そして6時過ぎに桟橋を離れて出港、磯釣り師達と我々を乗せた渡船が走り出した。ここの渡船は特に大きくて今迄に利用した中で最も大きい。そして沖合の磯へ渡礁、先ずは磯の一番高い所へ登って地形と潮流、風のチェックをする。隣の磯向きは小さな沈み磯が点在して浅そうであるが、外向きは水深があり潮も流れていそうである。
しかし寒いのが何とかならないのか、何より寒いのが大嫌いなのでテンションは全く上がらない状態である。
そして東の水平線から朝日が顔を出した。

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水平線から朝日が昇る

日が昇ると少し暖かさを感じるが、もう少し時間が経てばヤル気も出そうだが、風はそこそこ強く吹いて寒さとイカの反応が無いのはどうにもならない。
宿で作ってもらったおにぎりを風が当たらない場所を探して食べていると、少し風が止んだのかなぁと感じたその時である。
同じように風が止んだ一瞬を逃さずにエギをキャストした人、そう平松さんは朝飯より釣りを優先していたのだ。
そして狙い通りアオリイカをヒットさせたのである。

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平松さんは風が当たる場所に立つ

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平松さんが乗せた

しかし風が止んだのは一瞬で、その後は風が止まず反応が無いので磯替わり。
次に渡った磯は大きくて一周全ての角度へのキャストが可能で、水深はさほど無いものの沈み磯が点在しているため、日が昇って偏光グラスを通して海中が見える今なら、ピンポイント狙いのサイトが出来そうである。
狙いを大きな岩のエッジのボトムにいると思われるアオリイカにして、ボトムから連続ダートで水面まで一気に浮かせてのサイトに作戦を変更。
エギエスツーの3.5Nピンクイエローゴールドのアワビシール付に交換して、近い順にピッチングでピンポイントを狙う。
狙いは的中して、ファーストキャストで2杯追い掛けて来たので、大きい方を抱かせて先ずはひとつ。
次のキャストでも同じパターンで残りを抱かせてふたつ目もヒットした。

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狙い通りサイトでヒット

少しずつ距離を伸ばして大きな岩をひとつずつ叩くが、追い掛けて来るのは狙いのサイズでは無いため、ポイントを変えて別の位置から狙うべく移動。
岬状の先端に立ち沖へキャストではなく、ワンド状の磯際をショートキャスト。ボトム近くから一気に浮かせると、やっぱり追い掛けて来るチビイカがサックッとヒット。

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ショートキャストでヒット

少し距離を伸ばして探っても追い掛けて来るのだがサイズが小さいため、狙いを沖向きのディープに変更してキャスト。
最初は中層でダート&フォールさせるが反応が無いので、次はボトム狙いで底を取ると、水深は10m程で潮流は僅かに感じられる程度である。
ボトムから3~4回ダートからのカーブフォール、1段と2段シャクリからのカーブフォール、スラックジャークからのフリーフォールとアプローチを変えても反応が無い。
次はリアクション的にボトムからシャクリを入れて、続けて8回ダートさせてからカーブフォールさせると、2m程フォールしたところでラインがフッと弛んだ。
ヤッタ!と思いながら、ラインスラックをとりティップで聞いてからフッキング。
ロッドが綺麗に曲がり少しドラグも鳴った。
カメラマンに声を掛けて慎重に寄せて掛かりを確認して、磯にズリ上げて取り込んだのはキロ足らずであるが時期的には納得のサイズである。

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狙い通りのサイズがヒット

同じポイントで数キャストするが、群れでは無いのか反応が続かないので磯の上で移動する。
大きな沈み岩のエッジへ3.5Nピンクシルバーをショートキャスト、ボトム近くまでフォールさせてから連続ダートで浮かせる今日のヒットパターンで、狙い通り追い掛けて来てちびっ子がヒットした。
更に立ち位置を変えて足元へショートキャスト、しかし反応が無いので沖へキャスト、ボトムからリアクション狙いの連続ダートからのフォールでツンッとラインにアタリ。サイズアップの500g程が乗って来た。
その後も小さい奴は反応するものの狙いのサイズアップは出来ず、時間切れで磯上がりとなった。

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これもショートキャストで乗せた

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ディープのリアクションで乗った

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平松さんもこのサイズに悩まされた

今回はこれで終わりでは無く、遅い昼食を食べてから取材の第2段として2人のインタビューである。
アオリイカ地獄も今回がVol.12、創刊号からのお付き合いなので12年と言う事で、長い様で短く感じるのは年のせい?
過去を振り返り、現在を見て、これから先について2人で話しをさせて頂いたので、興味がある方は読んで頂きたい。

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石倉渡船の大型船

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今回お世話になった石倉渡船

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昼食はスタミナ定食でミニラーメン付

【今回の使用タックル】

■その1
ロッド : コータック コンペティションエギ82改 KL+KTガイド仕様
リール : ダイワ ニューイグジスト2508PEH
ライン : ユニチカ キャスラインエギングスーパーPEIIWH210 0.5号
リーダー : ユニチカ キャスラインエギングリーダー 1.75号 2m
エギ : ユニチカ エギエスツー3.5S、3.5N、3.5D
※PEラインとリーダーはノーネームノットで直結
リールはハンドルとスプールをスタジオオーシャンマーク製に交換
※エギはスナップをブリンソンノットで接続

■その2
ロッド : コータック コンペティションエギ82
リール : ダイワ ニューイグジスト2508PEH
ライン : ユニチカ キャスラインエギングスーパーPEII210 0.5号
リーダー : ユニチカ キャスラインエギングリーダー 1.75号 2m
エギ : ユニチカ エギエスツー3.5S、3.5N、3.5D
※PEラインとリーダーはノーネームノットで直結
リールはハンドルとスプールをスタジオオーシャンマーク製に交換
※エギはスナップをブリンソンノットで接続

<この釣行記の一部は (株)つり人社 2013年アオリイカ地獄12 に掲載されました。>

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