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釣行記

釣行レポート

2011年11月1日

アジングを楽しむ

高松市内の港湾部でアジが好調だ。しかも、体高のあるマアジだからよく引くし、食べてもおいしい。宇和海みたいに目をみはるほど大きいのは釣れないが、それでも、20cmを超すサイズがよく釣れるので、釣り場が目と鼻の先ということもあって、仲間のなかのアジ好きが仕事を終えてから毎晩のように通っている。
私もちょくちょく暇をみつけては参戦しているが、G地区のジャンボフェリー発着場へ出かけることが多い。
ここの釣り場は、立ち入り禁止ではないが、釣りができるのは船会社の厚意にほかならず、フェリー発着時には退去を命じられる。
なお、秋のこの時期、日没後の便は19時半頃なので、このフェリーが神戸へ向けて離岸したのちに釣り場に着くように出かけていくことにしている。仕事を終え一息ついてから釣りを始めるにはちょうどよい時間帯だ。
フェリーが出てすぐに釣りを開始すれば次のフェリーが接岸するまで3時間あまり外灯で明るい岸壁から自由に釣りを楽しむことができる。
仕掛けは、多くのばあいジグヘッドかスプリットショットのどちらか。
釣り方は、投げた仕掛けを底まで沈めてから竿先でチョンチョンとワームにアクションをくわえながら誘ってやる。手前のほうへ仕掛けが寄って来るまではできるだけ底の方で誘いつづけられるよういささか手加減が必要だ。
すると、美味そうに躍るワームにマアジが目をハート型にして近づいて来て、その口にスウッと吸い込むのである。このとき手元にアタリが来るので、即アワセにアワセを入れてヒットに持ち込む。
しかし、そういつも底の方で食ってくるとは限らないので、中層、表層もチェックしてみることが大切だ。すると、底で食ってきていたときと、マアジの出方が全くちがってくる。必ずではないが、ワームめがけて真下から突き上げるように猛烈にアタックしてくるようになるのである。そして、ワームを捕えて反転して、ふたたび底へと沈んでいこうとする。このとき手元に強いアタリが来るが、フックが偶然に口のどこかを捕えでもしないかぎり、なかなかヒットに持ち込むことは難しい。あわててアワセを入れると概ねしくじる。その反対に仕掛けを送る、つまり仕掛けのテンションを咄嗟に緩めることができれば、糸フケが生じるぶんワームを吸い込みやすくなるのか、少しはヒットする確率があがる。それでも、真下から突き上げてくるアジは相当釣りにくいものだ。
だから、やっぱり底の方で吸い込んでもらって釣果をあげたいと思うのがこの釣りにいそしむ者の人情であろう。
使用するロッドは硬め、ラインはフロロというのが一般的だ。
ワームは細長くて軟らかな素材のものが好まれる。これは吸い込みやすさを追求した結果として生まれた形状だといえよう。アジングが得意な松浦くんはティクトのフィジットを多用しているが、私はエコギアのストローテールグラブアクアとかパワーシラスをよく使う。
ジグヘッドの形状は個人の嗜好によるが、重さは潮の速さや深さ、アジの活性に寄って重くしたり軽くしたりする。ライトリグのジグヘッドとラインは直結が一般的だが、ティクトのスナップを用いるとジグヘッドのアイに引っかけるだけだから交換がスムースに行えるので重宝する。ティクトの製品では、このスナップと飛ばしウキが特によくできていると私は思う。この飛ばしウキは着水後に沖へ向かってスライドしながら沈んでいくので、仕掛けのテンションがほどよく保たれて、初心者にも海中の仕掛けの状態を把握しやすい。
ラインは、水深が浅ければPEの使用も考えられるが、フェリーが発着するような場所はある程度深いので、軽い仕掛けを早く馴染ませるためには比重が重くて伸びの少ないフロロのほうが適している。
私は、ユニチカ ナイトゲームTHEアジFC2lbを使用しているが、強度もじゅうぶんで、微妙なアタリも逃さずフッキングに持ち込める優れたラインだと思う。
ロッドについては、アジ専用の硬めの製品が人気だが、硬いのがいいか軟らかいのがいいか、それは釣り場の条件や誘い方次第でかわってくる。私はメバル用のスローリトリーブでアジを狙うことがままあるが、このような軟らかいロッドでも扱い方と誘い方次第でアジは釣れる。
高松の港湾部とその周辺のアジングは10月から翌年の1月中旬くらいまで楽しむことができるが、近年のアジングブームで釣り人が毎年増加傾向にあるせいか、アジが中層、表層でヒットすることがめっきり少なくなった。とくに人で混みあう好ポイントほど、この傾向が強いようだ。
秋の宵の口に釣り場へ出かけていき、海に向かってアジングを楽しむ者らの背中を後ろから眺めていると、「釣り人を警戒して底にへばりついて動かないのさ」とか「スレちまって、もう上の方では食ってこなくなったね。やりにくいな」というような声が聞こえてきそうである。
たしかにそうかもしれないが、一筋縄ではいかないからこそ楽しいのだと納得できれば、このじれったさも満更悪いものではない。
ちなみに、秋の夜の港湾部のアジは、外灯で明るいエリアで最もよく釣れている。海が荒れ過ぎると釣りにならないが、ベタ凪よりは少々風が吹いているときのほうが波けが出て食いがいいようである。
近いうちに、また出かけてみたいものだ。

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アジ専用のフロロライン。今回もいい働きを見せてくれた。

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アジング用標準タックルとレギュラーサイズのマアジ。

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アジ名人の松浦くんはこのサイズを連発。

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稲ちゃんは、この1匹に弾みがつき以後連発モードに。

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男爵も本命をキャッチ。

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本命を手にした田所氏。軟らかいロッドでも、ほらこのとおり!

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底付近のマアジを巧みに誘う牧くん。

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この夜一番の釣果をあげた牧くんもマアジをゲット。

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潮が満ち活性があがるとこのサイズが連発した。

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筆者も本命を釣りあげた。

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潮が悪くなければ一人このくらいは釣れる。

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スナップを使えばジグヘッドの交換を素早くおこなえる。

【今回の使用タックル】

ロッド : ティクト インバイトIB-TB73
リール : シマノ ステラ1000
ライン : ユニチカ ナイトゲームTHEアジFC

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