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釣行記

釣行レポート

2012年5月28日~6月13日

一日で二度おいしい初夏の浜のルアーフィッシング

宵の口にマダイが登場

「どうしたらいつもそういい日ばかりに行き合うことができるのです?」
「俺は釣りの腕前は、まあ、ご覧のとおりどうということはないが、人を見る目には自信がある。なんか、ピーンと来るのよ。たとえば、あいつについていけば今日はいいことありそうだなってね。それが、的中するわけ。写真を撮るのが忙しいのは、それはそうでも、ツキのある奴にくっついていくと自分も運気があがるっていうか、要するに魚がいて活性が高いわけだから投げて巻いてりゃあ釣れるわけよ」
「毎回、そううまくはいかないでしょう」
ところが、まあ、うまくことが運んでしまうのである。
なにせ、仲間が多いのだけが私の取り柄で、その多くの仲間には仲間一人ひとりが束ねている釣り仲間が複数いるわけだからなんとも心強い。鬼に金棒というわけだ。
そのなかには、写真が雑誌に出ると仕事に支障の出る業種の者も少なからずいて、それでも密に情報をくれるので、いうなればその者たちは縁の下の力持ち的存在であるわけだが、にもかかわらず万事至らぬ私をこれまでに何度も助けてくれた。このことは感謝に絶えぬことなので、この場を借りて礼を言っておきたい。
さて、五年ぶりに庵治半島の浜の浅瀬にイカナゴが回遊してくるという幸運を引き当てた私たちは、五月下旬ころから根を詰めて朝夕を問わず出かけているわけだが、この状況がいつまで続くかは誰にも予想がつかない。たしかに、五年前までは毎年イカナゴの群れが回遊して来ていたので、その経験から推して四月上旬、もしくは下旬に大きな群れが接岸、そして、その後、六月いっぱい、長いときは七月中旬ころまで庵治半島先端部の浜の浅瀬にいると察しがついたものだが、なにしろ久しぶりの回遊であり、しかも五月下旬というずいぶん遅くにやって来たわけだから、去るのがいつかという予想を立てにくい。
しかも、接岸して二週間にもなろうというのに、竹居観音の浜から動く気配すらないのだ。本来、イカナゴの接岸は庵治半島先端部の西に位置する江の浜にはじまり、その後、徐々に東へと移っていくが、今年はいきなり竹居観音の浜に現れて、そこからあまり動かない。たしかに、東隣りの笹尾の浜でも回遊するイカナゴにシーバスがボイルする光景が朝夕みられるが、それでも、それが毎日というわけではない。つまり、ちょっと笹尾まで足を延ばしてみたが、竹居観音の浜の方が居心地よいのか戻って来てしまうのだ。
そして、五月下旬以来ずっと、いくらかばらつきはあるものの、その竹居の浜の浅瀬でマダイが釣れつづけている。
この話題については、KG情報の月刊レジャーフィッシング8月号(7月5日発売)に書いたので、重複するといけないので簡単な記述にすませるが、端的にいうと浜の左右の岩場寄りで50cm級が多く釣れている。むろん、それ以下のサイズのほうが多いが、それでも浜の浅瀬でメバルタックルにもヒットするのだから、瀬戸内でも大型魚にとくに恵まれない高松市近郊の海岸では特筆すべき快挙である。
浜は左右に潮が動くため流れに大きな変化はないが、左右の岩場付近は地形ががらりと変わるので潮流もそれなりに変化する。マダイを狙うならこういう場所のボトム付近だが、さっきも述べた理由から、まあ、この話はこの辺でよすことにする。

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マダイに効くリップレスミノー、トップウォーター。

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マダイに効果の高いワーム。

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さあて、今日は釣れるかな?膨らむ期待を胸に仲間が次々やって来る。

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マダイとファイト中のワイルド神田。

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高松近郊の浜からこのサイズが釣れるのだからたまらない!

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60cmにせまるこのサイズなら文句なし!

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イカナゴフィーバー色の5月末頃はやや小ぶりなのが多かった。

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牧は、なぜかよくマダイを釣る。誘い方が微妙にちがうのかもしれない。

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男爵もマダイを手にした。

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筆者もマダイをキャッチした。゙

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6月13日夜の釣果。

夜も深まるころシーバスの回遊も

夜も深まりはじめるころ、多くの釣り師が浜を後にするが、その後、静けさを取り戻した浜の浅瀬で、思わぬ獲物に出くわすことがままある。ボイルもおさまって、人がいなくなっても、シーバスやメバルはまだその辺りをうろついている。マダイは不思議と食いが落ちるが、それでも全くヒットしないわけでもないから、ねばった者勝ちという夜も少なくないわけだ。
つい先日も、後に残った男爵と私と二人で仕掛けを投げたり巻いたりして頑張っていると、大きなシーバスがラ・バンバ7gを捕え、立派なメバルがエコギア・グラスミノーSSにパクリと食いついた。釣り師の去った浜を斜めに投げて斜めに引いてくると波打ち際にそう遠くない場所で思わぬ大物に出くわす。必ずではないが、このときのように、その公算は決して低くはない。
思わず頬が緩むのもうなずけるわけである。

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メバルを波打ち際へと寄せる葛西。

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むろん、この限りではないが、メバルはこのくらいのサイズが揃う。

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メバルもサイズがアップするとボディの質感も魅力が増す。

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葛西の釣果。

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飛ばしウキでワームを投げると浅瀬をより広く探れる。

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砂地の場所でもボトムをキープするとカサゴも出る。

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腕に堪える重量に思わず頬が緩む。

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この夜男爵は三本のシーバスを仕留めた。しかも型揃い。

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「あかんなぁ、読みが外れっぱなしや、今夜は」と稲田。

早暁の釣り

朝早く起きだして、イカナゴがまだ浜の浅瀬の砂に潜って安眠しているうちに浜に到着して、仕掛けの準備をすませ、夜が明けるのを待っていると、辺りがうっすら白みはじめるころから、あっちでポツリ、こっちでポツっと海面がざわめきはじめ、ついには炸裂する。
そろそろ沖へとイカナゴの群が帰るべく隊列を整えはじめた証拠である。
シーバスのなかには、勢い余って全身を躍りあがらせるものもいる。激しいシーバスのボイルのあいだを縫ってメバルも姿を見せる。むろん、それはいい日に当たったらということだが、出かけて行かない者に、いい日も悪い日もあったものではない。
「今朝は、ボイルは散漫だったが、まあ来てよかったな」と肥えた70cm級のシーバスを手にある日の朝早く男爵は言ったが、その日は浜に人影を見ることがなかった。
早起きは三文の得と昔の諺にあるとおり、男爵は一人だけ得をしたわけだ。
その後も、男爵は結構得をしている。

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ロッドがライトなシーバス用、メバル用のためPEは0.3~0.8号がよい。

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イカナゴパターンに効果的なルアー。

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イカナゴを食いあげる浅瀬独特のボイル。

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ボイルが遠ければメタル系ルアーも使う。

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仕掛けを投げては巻く。岩場は底が荒いのでラインの傷チェックが欠かせない。

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竹居と笹尾の境の岩場でシーバスがヒット。

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朝日を拝みながらのやりとりは格別。

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早起きの男爵は仕事前にナイスなシーバスをものにした。

【今回の使用タックル&ライン】

ライン : ユニチカ ナイトゲームTHEメバルスーパーPE 4lb(0.3号)
リーダー : ユニチカ ナイトゲームTHEメバルリーダーFC 8lb
ロッド : ノリーズ スローリトリーブSR710F
リール : ダイワ カルディアキックス2000

ライン : ユニチカ シルバースレッドソルトウォーターPE 12lb(0.8号)
リーダー : ユニチカ シルバースレッドショックリーダー 16lb
ロッド : ウエダ CPS-902EX-Ti
リール : ダイワ セルテートハイパーカスタム2500

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