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釣行記

釣行レポート

2015年4月30日

府中ダムのブラックバス

 樹の下から身を低くして、岸寄りに、斜めにルアーをふりこむ。そこは小さな入江の手前の粘土質の土がむき出しになった水辺のやや沖側で、急に深くなっており、その壁にピタッと身を寄せるようにブラックバスが定位していることが多い。それを先日、田所さんに連れて来てもらったときに教わった。
 その日は、前日の雨が嘘のような好天で、しかも昼近かったので、正直、「こんな時間帯でもルアーに食いつくのかな?」とバスに詳しくない私は疑った。
 幸いなことに、その私の心配は見事にはずれて、その日は、大きくはないが中くらいのバスがストラクチャーの周辺やドン深の壁ぎわ、シャローエリアの藻場付近で食いついて、四尾のうち二尾はとり逃がしたが、二尾は無事とり込むことができた。
 これに味をしめて、今回は単独で府中湖へとやって来た。
 府中湖といえば全国的にもその名の知られたバス釣りの聖地だそうで、今はまだ少し早いが、初夏から晩秋にかけては五十アップがけっこう釣れるという。
 けれども、たとえそう聞かされても、夏場は水質的な問題から私個人としては、釣りはなるべく遠慮したい。鱒釣り師は、清流の澄んだ流れに慣らされているので、濁ったり、アオコが浮いたりした釣り場は、どうも苦手である。
 すると、この話を田所さんと一緒に聞いていたミキカツさんが、「そいつは初心者の言葉とは思えませんな。クリアウォーターのバスは手ごわいよ。一筋縄ではいかない。府中湖なら、もう一カ月もすれば、ほどほどに濁りが増して、活性もあがる時期だし、ランカーサイズがわりと簡単に狙える。大物が欲しけりゃ、行くしかないね」と、田所さんに加勢して、私に熱っぽく語った。
 やれやれ。
 ミキカツさんも昔はバス釣りに凝っていたそうだ。

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使用したライン

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足元を探ったあと、前に出てひろく探っていく

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アタリが多いのは底に変化のある場所。丹念に探る

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ワンドの対岸にも数人のバサーがいた

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底にルアーがぶつかった直後に食ったバス

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大好きなピーナッツⅡ。今回も活躍した

 今回は用事があるとかで二人とも同行してはもらえなかったが、釣り方については事前に教わって来たので、そのとおり投げて誘っていると到着早々何かの間違いではないかと思うほど簡単に二尾釣れた。幸先よいスタートに、私は相当気をよくした。
 一尾目は、ダイワのピーナッツⅡに食いついた。カラーは黒っぽいやつ。二尾目は田所さんにもらったラパラのプラスチック製ミノーのサスペンドタイプでものにした。捕り損ねた一尾は本流で鱒を釣るのに使っているパニッシュという細身のミノーのロングビルタイプを用いて、岸ぎわの壁の深みに添わすようにトレースしていると、強い衝撃がいきなり手元に伝わって来たので、すかさずロッドをあおって掛けたまではよかったが、足元まで寄せて来る途中でフックがはずれた。いちど水面を割って跳ねあがったので大物でないのはわかったが、大物でなくてもきっちり釣りあげて、すっきりした気持ちで昼食の讃岐うどんを食べに行きたかった。どうせリリースするのだからフックをはずす手間が省けていいやとでも思えば惜しがることもないわけだが、やっぱりちょっぴり残念だ。
 その後、うどんを食べてもどってから、同じエリアを午前中と同じように探ってみたが、午前中とは打って変わって全然釣れない。アタリすらない。時合を逃すとこれほどまでに春のバスは釣るのが難しいのかと厳しい現状を突きつけられた。
 まっ、それでもシーズンは始まったばかり。熱心に通っていればこの先よいこともあるにちがいない。結果を報告するためメールしたら、田所さんもよく似た感想を漏らした。ミキカツさんの予想するところも、それと大差なかった。
 二人の話からすると、バスの活性は今後天井知らずといった調子であがっていくらしい。これは初心者の私にとっては追い風だ。大釣りだって夢ではないだろう。
 もしそうなったら、そのときには勢い任せにレポートを書くので、どうぞよろしく。

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いいなぁ。この民家、二階からバス釣りができる

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ワンドの奥のシャローをトップで誘うもノーバイトに終わった

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離れ小島の周囲はボートが来て攻めるので思うほど釣れなかった

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立ち枯れた樹が水面に頭を出す周辺は狙い目

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ベイトタッだとアタリも引きも強烈でおもしろい

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藤が咲いて、バスも活気づく。いい季節なった

【今回の使用タックル、ライン】

ロッド : ノリーズ ロードランナー ボイス HB560L
リール : シマノ アルデバラン50
ライン : ユニチカ シルバースレッドFC 10lb

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