過去の釣行記TOP > 釣行レポート > 2015年6月9日

釣行記

釣行レポート

2015年6月9日

スピナーベイトでバスをGet!

 人からもらったDVDのなかで秦拓馬という兄ちゃんがスピナーベイトを投げていた。あんな変てこなルアーにバスがそうそう食いつくとも思えないので、スナック菓子を食べながら軽い気持ちで観ていると、どうしてこれが次から次というぐあいに釣れるので、あいた口がふさがらなかった。
 そこで、観終わったあと、さっそく釣り具屋へ走って、ジャッカルのスピナーベイトを購入し、その足で夕どきの松尾池へ出かけてみた。
 このスピナーベイトというルアー。パッケージから取り出してみると、DVDで釣っているのを見たときよりも、手にした本物はさらに変てこな代物と私の目に映った。
 でも買ってしまったからには使ってみるよりほかに手はない。
 さっそく投げて巻いてみることにした。
 まず使ってみて私が感じたのは、大きさのわりに思ったよりも引き抵抗が小さいということだった。このことについては好印象を持った。引いてみると、2枚の金属のブレードがひかりながらくるくるとよくまわるのも見ていておもしろい。
 しかし、このスピナーベイト、やはりどう見ても変てこである。もし、DVDを観ていなければ、その存在を知っていたとはいえ、進んで買おうとは思わなかったろう。

釣行レポート

松尾池は多くを雑木林に囲まれていて美しい

釣行レポート

こんなヘンテコなルアーでバスが釣れるなんて不思議だ

 さて、到着早々、数投してみたが、アタリはなかった。しかし、釣りつづけていると、最初に投げた場所から少し左に寄ったところでバイトがあった。残念ながらフッキングしなかったがバスにちがいない。その後、仕掛けを巻き取るまでにもういちどアタリが来たが結局ヒットには持ち込めなかった。
 釣れなかったとはいえ、私はアタリがあったことに俄然気をよくした。
 ところが、次また投げたら同じようにアタリが来たのに、やはり釣れない。
 それから、しばらくアタリが途絶え、次にアタリが来たとき、私は最初投げた場所からかなり北寄りへと移動していた。

釣行レポート

アタリはあるが食いつかない。なんでやねん?

釣行レポート

写真右のポンプ小屋付近に大型のバスが見えた

 釣りを開始した場所に仕事帰りらしい兄ちゃんが降りて来て釣りはじめた。横目でちらちら気にしながら巻いていると、ふいに手元に衝撃が来て、バスがヒットした。
 雑木にその多くを囲われた松尾池は大型のバスが釣れる名所であり、しかもここのバスはそう滅多に口を使わないことで有名なだけに、いいサイズを釣りあげたら帰って大いに自慢ができる。だから、私は内心しめしめと思った。
 ところが、まだそんなに寄せても来ない間に、またもやバスの口から鈎がはずれて取り逃がしてしまった。
 これではあんまりである。
 しかも、日暮も近いし、悠長に構えてもいられない。
 気を取り直し、すぐさま投げて、巻きはじめると、こんどもコツンとアタリが来たが、それっきりになってしまった。
 なにかがおかしい。
 アワセにコツがあるのか。巻き方か。引く速度か。なにがいけないのだろう。私は、仕掛けに結んだスピナーベイトを手にとってよくよく眺めた。
 そして、私は絶句した。
「な、なんと!」
 よくみると、フックに先に赤いビニールチューブをかぶせてあるではないか。パッケージから取り出すときに鈎先で手の指を傷つけないようにとの配慮から安全面を考慮してそうしてあるのにちがいないが、さすがにショックは隠せなかった。
 これには、すっかり気落ちした。自分のせいなのは明白だが、がっかりした。
 しかし、アタリがあるからには時合にちがいない。ぐずぐずしている余裕はなかった。
 私はビニールチューブを取り除くと、ふたたび沖へ向かってスピナーベイトを投げた。ところがアタリがあったのとほぼ同じコースを引いているのに音沙汰がない。それ以後、まるでアタリが来なくなった。
 かくして、まことに無念ではあるが、スピナーベイト初釣行はボウズに終わった。

釣行レポート

バスがヒットしたのはよかったが・・・

   赤いビニールチューブ事件。もちろん悪いのは前述したとおり自分なのだが、腹の虫がおさまらない。スピナーベイトで絶対バスを釣りたい、そう思った。
 そこで、こんどは田所さんの案内で府中ダムへと出かけた。この日も、到着早々アタリが来て、こんどこそという気持ちになった。ところが、最も根掛りしにくいルアーのひとつだと聞いていたのに、不運にもエダかなにかに引っ掛けてひとつしかないバイブレーションをロストしてしまった。
 釣れそうだっただけに残念だ。が、しかし、起こってしまったことはしょうがない。
その後、いろんなルアーを試してみたが、雨が強くなったので釣りをよすことにした。

釣行レポート

府中ダムはボートからバスを狙う人も少なくない

 私は益々腹の虫がおさまらなくなって、後日、こんどは単独で内場ダムへ出かけた。
 松尾池で夕どきにアタリが頻発したので、この日も夕方を狙うべく、バックウォーター付近へと車で向かった。この辺りは昔、フライで大きなバスを何尾も釣りあげた思い出の場所である。
 幸いなことに釣り人の姿はなかった。
 さっそく仕掛けの準備に取りかかる。駐車場所付近は、ちょうどオープンエリアからバックウォーターにつづく入口付近で、もっとも狭い場所はジグなど投げたら対岸まで届きそうである。
 壁の深場あり、カケアガリあり、増水して草を呑みこんだ元々は陸地の浅場もありと、変化にとんだ地形が釣り心を誘う。
 カケアガリ付近の浅場と草の倒れこむ岸寄りでは小魚が水面近くを泳ぎ、ところどころで散漫ながらバスのボイルもあった。
 私は細身のフローティングミノーを仕掛けにセットして釣りを開始した。表層に出て小魚を追っているバスが食いつくにちがいないと踏んでのことだ。ところが、アタリすらない。
 私は早々にミノーを見切ってスピナーベイトに交換した。すると、第一投目にアタリが来て、子バスがヒットした。初ヒットがこれじゃ洒落にもならない、そう苦笑いしながら強引に巻いてくると、運よく足元近くで口から鈎がはずれた。
 その後、よさそうな場所を引き倒してみるも、アタリひとつないので、対岸側へと徒歩で向かった。その途中、水上に架かる古いほうの橋の上からイモリのワームを落として沈めてみると、落ちていく途中で何度かアタリが来て、ここでも子バスがヒットした。
 私はさらに歩いてキャンプやバーベキューを楽しめる公園へとやって来た。ちょうどダム側の岸沿いに胸くらいまであるフェンスがつづいていて、なんともキャストしづらいが、目と鼻の先に枯れ木が沈み、また伸びはじめた葦の緑がところどころ水面から突き出て、見るからにバスがひそんでいそうである。
 フェンス越しにスピナーベイトを投げて、表層付近を引いては、また投げて引くということをくり返しながら、少しずつ横へとポジションを移していく。
 しかし、子バスの姿を何度か目撃しただけでアタリもなかった。

釣行レポート

ラインはアンブッシュ12lbを使用した

釣行レポート

使用したスピナーベイト

釣行レポート

スピナーベイトで初めて釣った

釣行レポート

橋からワームを垂らすと子バスが連続ヒットした

 釣り歩くうちに、私はフェンスがL字に折れるところまでやって来た。見ると小さな門扉が開いていて、その先は緩い傾斜の幅の狭いスロープになっている。あるところから先は水に没して、その先の岸際に青葉を繁らせた雑木の枝が水面に覆いかぶさるように張り出していた。
「あそこの下を、岸に平行にうまく引くことができたら、バスが食いついて来るかもしれないぞ」
 そう思った私は、木の枝に仕掛けをひっかけないよう細心の注意を払いながら、息を詰めてキャストした。慎重に投げたのが功を奏して、思うところへ投げ込むことができた。少し沈めてから巻きにかかる。雑木の青葉が水面に影を落とす辺りにバスがいたら食って来るにちがいない、そう確信を持って引いて来ると、イメージどおりにバスが食いついた。
 釣りあげてみると、いい引きをみせたわりに思ったほど大きくなかったが、それでも初めてスピナーベイトでものにしたバスである。頬が緩まぬはずはなかった。
 これに気をよくして、次また釣れるかと期待して、投げては巻き、巻いては投げして、その後も薄暗くなるまで頑張ってみたが、スピナーベイトで釣れたバスは結局この1尾だけであった。

釣行レポート

このサイズでも釣れると嬉しい

釣行レポート

バックウォーター付近は魚影の濃いエリアだ

【今回の使用タックル、ライン】

ロッド  : ノリーズ ロードランナーボイスHB680L
リール  : シマノ メタニュームXG
ライン  : ユニチカ シルバースレッドアンブッシュ 12lb

ページのTOPへ

釣行レポート一覧へ