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釣行記

釣行レポート

2015年9月1日、2日

秋アオリは例年並み?


1

 そろそろ秋の新子のアオリイカが釣れ出すころである。春から初夏にかけて産み落とされた卵が無事に孵化して、外敵に食べられることなくすくすく育つと、もう秋には釣り人を楽しませる引きの醍醐味をみせるまでに成長している。年魚ということもあって、来春には自分が産卵する番になるわけだから、ゆっくりのんびり育っている暇などないのは当たり前だが、それにしても目をみはるほどの成長ぶりである。

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一年後の春にはこのサイズに

 そこで、ちょっと様子を見に行こうと思い立って、日中エギングを楽しみに鳴門市の北灘地区へ出かけてみた。
 当日は、ときおり小雨がぱらつく天気で、やや風が強く吹くこともあったが、おおむね海は穏やかで、悪くない釣り日和となった。

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使用したラインとリーダー

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今期はやや成長が遅いようだ

 それにしても近年のエギング人気は半端でない。当日も釣り人の多さには閉口した。
 名だたる漁港や波止にはエギをビシバシしゃくる大勢の人の姿があった。むろん、若者が多い。
 まさか今日は祝日か?
 そう勘違いしてしまいそうなくらいの人出であった。
 漁港はとくに人が大勢いた。だから、遅れて到着した私がエギングを楽しむには条件的によくなさそうな場所で竿を出すしか手はなかった。おおむねそういう場所は浅くて底が荒く、根掛りしやすいので釣りにくい。だが、そのとおりだとしても、泣きごとを言っている暇はなかった。

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浅場をメインに狙った

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短時間勝負で7ハイ。数は居る

 まず、私は大浦の海岸線のテトラ護岸からアオリイカを狙ってみることにした。むろん、テトラの上からも竿を出すが、コンクリートのスロープでもシャクリ釣りを楽しむつもりでいた。海へと傾くコンクリートのスロープは足場もよくて釣りやすい。だから、当日も先行者がいた。
 テトラの上に腰かけてパンをかじっていると、スロープに居る二人のうちの一人が大きくロッドを曲げた。
 「おおっ」
 私は思わず声をあげた。
 しかし、それは単なる根がかりで、その後、もう一人もエギを底に引っ掛けて、「またかよ」というような仕草をみせた。
 そのふたりは、まもなく道具をまとめて帰ってしまった。
 まだ潮が残っていたので、あとから時合が来ないともかぎらなかった。
 私は急いで彼らの後に入った。

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ボートからエギングを楽しむ人も少なくない

 釣り始めて少し経ったころ、パシッというイカパンチを見舞われ、クラクラっと来た。こういうパンチなら大歓迎である。
 「おっ、いるいる」と私は嬉しくなった。
 その後も、イカパンチを何発か食らったが、エギを抱くには至らなかった。
 たまらず私はエギを小さくした。
 すると、とたんに乗りがよくなった。
 しかし、思い描いて来たサイズとは開きがあり過ぎた。
 「もう少し大きいと思ったがなあ」
 たしかに、去年のいま時分は、小さいながらも今より少しましなサイズの本命がけっこう釣れたものだった。
 浅場しか場所が取れなかったことがサイズの伸び悩む原因なのか、それともアオリイカの成長自体が全体に遅れているのか、それは判然としないが、小さくて残念なことに変わりはなかった。
 この日は、7ハイ。でも、まあ、短時間勝負でこのくらい釣れたら、数的には申しぶんないと思った。


2

 他の場所でも様子が見たくて、次の日も北灘地区へと足を運んだ。
 やはり、漁港はどこもエギングを楽しむ若者でにぎわっていた。
 しかし、それ以外の実績ポイントは割りあい空きが目立った。なので、ランガンして数カ所まわった。数えてないが20パイくらい釣った。むろん、すべてキープしたが、釣るなと叱られそうなサイズが大半であった。リリースしてやれとの声も聞こえてきそうであった。

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ジップバックに入れて冷凍しておけば1年は持つ

 それは御尤もだが、釣られたアオリイカのリリース後の生存率はかなり低いと聞くから、こんな小さいなら生きながらえるのは尚のこと無理だろう。持ち帰って食べるにかぎる。
 当日は、釣り場を探しているあいだに、その場所の時合が半ば過ぎてしまったり、水深のある潮通しのよい好ポイントにいい時間帯に入れなかったりしたせいで、自信を持ってこうだとは言い難いが、それでも今期の新子のアオリイカは、まあ、数的には例年並み、サイズ的にはやや成長が遅いように思われる。
 香川県、徳島県北部は、年中アオリイカが釣れるわけではないので、こうしていても立ってもいられずせっかちにもこんな早くから様子を見に来たわけだが、それにしてもやきもきさせられる。11月には沖の深場に落ち始めると言われ、その後は春の産卵期までその姿を目にすることはまずないと言ってよいからそれも当然といえば当然だが、やはりその成長ぶりから目を離せない。
 このサイズ的なことに関しては、沖に待機中の良型が接岸してくれば解消されるという見方をする人もあるが、岸近くで小魚を貪る本命の生育がよいに越したことはない。
 エギングを楽しむ人が目立って増えた現在だからこそ、私はなお強くそう思う。
 次回は、9月中旬以降に出かけてみようと考えている。

【今回の使用タックル、ライン】

ロッド : ノリーズ エギングプログラム・ハードジャークスクイッド80
リール : ダイワ エメダルダス2500
ライン : ユニチカ キャスラインエギングスーパーPEⅡWH 0.5号
リーダー: ユニチカ キャスラインエギングリーダー 1.5号

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