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2016年9月13日

エギングタックルでマダコを狙う

 人の脳の話である。
 脳の海馬に入力された情報を、神経系を利用して、大脳皮質に飛ばし保存しておく。そこに抽斗がついているかどうかは知らぬが、どうにか整理してしまい込んでいるらしいというのは、どうやら嘘ではないらしい。
 この作業は睡眠中に脳が勝手におこなうため、じゅうぶん眠る必要がある。
 よく眠らないと、うまくことが運ばない。「よく」とは長く眠れというのではなく、要するに、「質のいい睡眠をおとりなさいよ」と教授しているわけである。
 では、質の良い睡眠とはどのような睡眠か。いちいち頷きながらしっかり聞いたはずなのに、よく思い出せない。つまり、私の日ごろの眠り方が「よくない」せいで、海馬に入った情報の一部か半分くらいが大脳皮質に飛ばなかったせいで、行方不明になってしまい、読者のみなさんにお伝えできなくなった。
 ほんとうか。
 もし、ほんとうなら今夜からよく眠る習慣をつけなければ、今後もみなさんにお話しするに当たり不始末をしでかしかねない。だから、せめて夜更かしはやめて真面目に眠る。ゆっくり休む。そのくらいの努力は必要だろう。

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ほらね、釣れたでしょ!

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石でゴツゴツした浅場はマダコにとって格好の生息場所

 とは言っても、釣りのことに関してあんがい私は憶えている方である。
 これから書くのは秋口の話で、乃生岬の浅瀬にマダコを狙いに出かけたときの話である。このときはアオリイカ用のエギを使って根の荒いエリアを攻めた。
 むろん、遠投すれば着水地点からエギの動きを確認するのは無理だが、根掛りの頻発しやすい手前の浅瀬にさしかかるころにはバッチリ目で追いながらマダコを誘うことが可能だ。これは日中にかぎられるので、天気のいい日中を選んで出かけた。
 さて、釣り方であるが、ロッドの先でもって仕掛けを手前側へと徐々に誘導してくる。あくまでもゆっくり慎重に根掛りしないようおこなった。底の荒さの程度次第では、軽いなかにもよりいっそう軽いエギをチョイスして、とにかくねちねちやるよう心がける。釣り座は高い方が角度の関係からエギを目視しやすくて都合よいのでそのようにした。潮の澄みぐあいと光の射しよう次第で、エギに忍び寄るマダコの姿とその行動の一部始終を観察できたりもする。なので、先に述べたとおり足場は高いに越したことはない。加えて、見釣りは根掛り回避にも一役買う。まさに一石二鳥というわけだ。

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使用したライン

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根掛りに気をつけながら底付近をゆっくり探る

 のときはアオリイカ用のエギを転用したので、道具もアオリイカ用のものを使った。
 重たいタコエギで釣るときは道具も強力だから無理も利くが、アオリイカのタックルでマダコを相手にするのは少々役不足ではないか。そう思われなくもないが、ライトタックルは体に負担をかけないぶん楽に扱えて重宝する。
 オモリに穴をあけて軽くしてあるエギなので、よく見ながら扱えば底の石に当たっても容易には根掛りしない。
「調子いいぞ」
 そう悦に入りながら手前側へとゆっくり寄せて来ると、底に据わった大きな石の蔭からののっとマダコが押して出て、八本のうちの足だか手だかわからないが、うち何本かを躍らせながら私のあやつるエギにちょっかいを出して来た。リールを巻く手を止めると、マダコはエギをしっかり抱きこんだ。底から幾分浮いているように見えたので、すかさずアワセを入れた。大ダコでなかったのが幸いしたか、かまわず仕掛けを引き絞って寄せると足元近くまで素直に寄せられて来た。潮は低く、護岸の石積みがすっかり露出していた。私はリールを巻きながら釣り座の石積みからゴロ石だらけの浜へと降りて波打ち際まで足を急がせた。ラインのテンションを緩めぬよう気を使った。あの強力な吸盤で底に張りつかれたら大変だ。取り込みの際に足もとの石に張りつかれたが、リーダーをしっかり持って引き剥がしにかかると、わりと素直に降参した。

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軽めにチューニングしたエギS2。浅瀬のマダコにも効く

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リーダーが擦れて傷みやすいので頻繁にチェックする

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底が荒く浅いので根掛り軽減の意味合いから軽くしたエギを使用

 その後、大きくもなく小さくもないサイズを一つ取り込んだが、それとよく似たサイズを取り逃がした。
 根掛りでエギをひとつなくした直後に、べつのエギに交換するとアオリイカがヒットした。

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釣ったマダコはネットに入れておくと暴れにくい

 これではアオリイカを釣りに来たのかマダコを釣りに来たのかわからない。
 仲間内でもそう言って笑われたが、反論のしようもなかった。
とはいえ、この先もちょいちょいこの方法でマダコを狙ってみようと考えている。
 なので、今後もおもしろい発見等があればこの場を借りて紹介するつもりでいるので、そのときはぜひともお付き合いいただきたく今からお願いしておく。

 では、みなさんも、よい釣りを!

【今日の使用タックル】

ロッド : ノリーズ エギングプログラム ハードジャークスクイッド80
リール : ダイワ エメダルダス2500
ライン : ユニチカ シルバースレッド ソルトウォーターPE 0.8号
リーダー: ユニチカ シルバースレッドminiショックリーダーFC12lb
エギ  : ユニチカ エギS2 3号

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