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釣行記

釣行レポート

2016年10月25日

アジ、釣れてます!

 屋島の西面の海岸線を南下すると逢引川、新川、春日川、詰田川が合流して大きな河口を成す屋島大橋下と呼ばれるシーバスのよく釣れるエリアに到達する。その西側にはジャンボフェリーのりばや工場、このほか倉庫群を立地するG地区、F地区といった臨海の埋め立て地があり、その西側が高松築港である。この付近の海域では現在アオリイカやアジが好期を迎えており、昼も夜も釣り人が絶えない。
 10月25日の日中に屋島の西側の浜でアオリイカを5つばかり釣ったあと、いちど家へ帰って雑用を済ませたのちの夕食後にF地区へアジングに出かけた。

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このサイズがぼちぼち釣れた

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林道脇にツリガネニンジンが咲いていた

 埋め立ての東面でよく釣れていると聞いたので、岸壁に車を止めて様子を窺うと、兄ちゃんが一人だけアジングを楽しんでいた。そこは外灯がほのかに照って、ぼうっと明るく、いかにも釣れそうだった。アジが頻繁に海面まで浮かびあがって来て、何かを無心に捕食していた。アジが海面に躍り出るたびごとに、その音がピチャピチャと小さく聞こえた。
 兄ちゃんは仕掛けをふりこんだのち時間をかけて思うタナまで沈めてから竿先をきびきび動かして誘ったりリールを巻いたりしていたがコンスタントにまあまあのサイズのアジを釣りあげていた。
 ためしに暗い側からぼうっと明るむ海面に向かってアジ用のワームをセットした仕掛けを投入し、沈めて誘ってみると、すぐさま私にも18cmくらいのアジがヒットした。 それから間もなく同サイズを追加し、もうしばらくのちに少し小ぶりの本命をものにした。
 しかし、あとがつづかない。総じて潮の動きが悪く、加えて満潮前後の潮止まりを釣ったので、アジには不向きの状況だった。
 そうこうするうちに、その兄ちゃんの連れらしきルアーマンが車で乗り付けたので、邪魔になったら気の毒だと思って、高松築港へと釣り場を移した。
 良太と牧に教えてもった外灯まわりを攻めようと駐車場所から岸壁沿いに向かっているとき、サビキ釣りの人に悪くないサイズのアジがかかっていたので、ワームにも食いつくかもしれないと思って期待した。
 じっさい、アジングを楽しむ若者が多く、あっちで竿を曲げこっちで竿を曲げしていたので気が急いた。仕掛けはすでに組んであったので、空いているスペースに割り込ませてもらうと、投げてすぐアタリが来た。ところが、上手にアワセを入れたにもかかわらず乗って来ない。ワンキャストしただけで五回ほどアタリが来たのに、ついにフッキングさせられなかった。
「なかなか手ごわいなあ」
 そう私がこぼすと、
「乗らないのはフグのことが多いです。もう僕はワームを一袋ほどくれてやりましたが、アジはこれっぽっちしか釣れません」
 若者の一人がクーラーの蓋を開けて中身をみせてくれた。
 これっぽっちというわりには、クーラーの底が隠れるくらい釣っていた。
「悪くないようだけど」
そう水を向けると、「先週はこのクーラーいっぱい釣れました」と話してくれた。
 そのうちに潮が利いてくると仕掛けが左に流されて、お隣さんの仕掛けとお祭りしそうな気がしてやりにくくなったので、人の姿の見えない側へと場所替えした。

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使用したライン

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今回は、これくらいのアジが十ほど釣れた

 高松市街のはずれの大きな港が釣り場だけに、どこへ移っても明るい。
 しかし、今度の場所は外灯から程遠くなおのことうす暗かった。潮も淀んでいるみたいで、ところどころに浮かぶ泡もただ浮いているだけで右にも左にも流れないのですっかり気落ちした。海面は静かである。こんなところにアジがいそうには思われなかった。ただ、フグだけが海面近くに集まってぼうっとしていた。ためしにジグヘッドを垂らしてみると俄かに元気づいてワームをぼろぼろにしてくれた。
「最悪だな」
 しかし、沖の暗がりに仕掛けを入れてみると、表層で感触のよいアタリを得た。手元に来る感じがフグのしみったれたアタリとはまるでちがった。大きなアジかもしれなかった。ところが手前まで寄せてくると海面へ躍り出てエラ洗いした。スズキの子のセイゴである。しかも、セイゴのなかでも小ぶりといってよいサイズだった。それでも、よく引いた。繊細なタックルで釣るとこの程度のサイズを相手に闘ってもスリル満点である。
 あくまでも新製品のエステルラインの実力がどんなものかを知りたいためにアジングによく出かけている今日この頃だが、セイゴの不意のダッシュにも、エラ洗いにもよく耐えて仕事をした。0.4号なら褒めないが、0.2号だったので満更でもなかった。
 私はアジングに精通していないためよくわからないが、0.2号が生きるシュチエーションというのがあるとして、そのばあいに酷使して好釣果を得たのちは使用した部分は傷んでないようでも切って捨ててしまうのが賢明のように思う。淡路島に行くとアジの数釣りが楽しめるのでちょいちょい足を運んでいるが、そのまま道具を片づけて帰宅し、一週間後にまた出かけてそのまま仕掛けを組むと、少しいいサイズのサバやアジがヒットしたときに、弱った個所から切れてしまうことがあった。0.4号なら何ともないが極細の0.2号は手触りからも感じられない小さな傷みでも、そこからプッツン切れてしまう。これは当然のことながら、私など横着者は面倒臭がってそのまま仕掛けを組んで手痛い目を見がちでる。
「だいたい、こんな細いラインが要るものか!」
 切られて腹が立ったので、後日、寄り合いのときに愚痴をこぼしたら、アジング好きなヤングらが笑いを堪えつつ、「そう言わずに替えスプールに巻いて車に積んでおきましょう。持っていてよかったという日が必ず来ますから」と迷いのない口調で口々に語るので、信じておくことにした。
 なお、水深がある程度以上に深いところはPEラインでないと都合が悪いと、このときヤングらは付け加えて言ったが、このあいだの夜、試してみてなるほどと感心した。根魚を狙うとき同様、底にアジが張り付いているばあいは当然底を釣るわけだが、そのとき深いと底の状態も感知できないし、アタリもぼやけてよくわからないので釣りになりにくい。じっさい、そうなった。アジ用のフロロも役に不足があった。エステルもダメ。こうなると選択肢は極細のPEラインしかない。
 なので、私は状況に応じてラインを使い分けられるよう万全を期すことにした。アジ用のエステル、アジ用のフロロ、メバル用のPEライン0.2号をいつでも自在に使い分けられるよう準備して釣りに臨むことにした。
 なお、今回は潮順がよくないということもあって20cmまでのアジが十ほど釣れただけだった。

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ラインを使い分けることで緻密な釣りが可能となる

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10月になってアジが好調!

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来月11月以降はメバルも合わせて狙いたい!

 しかし、誰もが口をそろえて語るように、今年はいまからアジが多くて、松浦宏紀なども、「今年は当たり年ですよ。もう少し季節が進めば爆釣まちがいなしです!」と鼻息が荒い。
 アジ名人がそう言うのだから、十中八九予想は的中するだろう。そのばあい、願わくは私にも大きなアジがたくさん釣れてほしいものだ。なんなら尺アジが食ってくれても文句は言わないつもりである。ずいぶん虫のいい話ではあるが、ひそかに願ってやまない。
 さて、どうなりますことやら。

 では、みなさんも、よい釣りを!

 これではアオリイカを釣りに来たのかマダコを釣りに来たのかわからない。
 仲間内でもそう言って笑われたが、反論のしようもなかった。
とはいえ、この先もちょいちょいこの方法でマダコを狙ってみようと考えている。
 なので、今後もおもしろい発見等があればこの場を借りて紹介するつもりでいるので、そのときはぜひともお付き合いいただきたく今からお願いしておく。

 では、みなさんも、よい釣りを!

【今日の使用タックル】

ロッド : ダイワ 月下美人MX74UL-S
リール : ダイワ セルテート1003
ライン : ユニチカ ナイトゲームTHEアジ エステル0.2号
リーダー: ユニチカ ナイトゲームTHEメバルリーダーFC3lb

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