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釣行記

釣行レポート

2016年10月31日

大正解の表層エギング

 釣りは自分に距離的に近い魚から釣るのが効率よく釣果を得るコツである。
 できれば、水面に近い場所にヤル気のある魚がたくさんいて、次々に仕掛けに食いついて来てほしいものだ。
 いちいち説明しなくても、沖のボトム付近を探るのと、手前の表層と、どちらが効率の面で得かは誰にだってわかるから、自分に近い魚から手堅く釣って各々笑顔で帰っていくことを目論む。
 くどいようだが、魚のサイズが変わらず魚の食いつきも似たり寄ったりなら(もちろんそう仮定しての話だが)、徹底的に近場の魚から狙って釣る。
こういうやり方を私や私の身近な者たちは阿呆のひとつ覚えのごとく長年にわたりつづけて来たわけだが、これには釣りたい魚をいち早く見つける目を養うというのが欠かせない。

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浮力調整したエギS2を使用

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この日は表層でちょっかいを出してくるアオリが多かった

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庵治は石の町、芸術の町でもある

 今回は、日中に少し時間がとれたので、近場の庵治半島へとアオリイカを釣りに出かけた。
 じっさいに釣りをしたのは一時間ほどだが、潮加減がよく、適度な流れの表層付近に出てベイトフィッシュをつけ狙うアオリイカの姿があった。
 こう書くと、「嘘つけ、小魚を捕るアオリイカなんか一度も目にしたことはない、アオリイカが海面まで出て餌をとるのか、ボイルするとでもいうのか、いい加減なこと言うな!」とお叱りを受けてしまいそうだが、長年にわたって浜の浅瀬で昼夜を問わずエギングを楽しんで来た人なら、私の言葉を額面どおりに受け取って疑わないだろう。むしろ、当たり前すぎて、それがどうかしたのかという態度を取るはずだ。なぜなら、アオリイカが海面直下を泳ぐ小魚を襲って小さなしぶきをあげるなど至極当たり前だから、やり込んだ者なら誰も驚かない。
 ただ、経験の浅い者は、それがアオリイカの捕食行動なのか、他の魚が小魚を襲ったのかがわからず、なにか大きくない魚が浮いて来て小魚を捕ったようだぞとしか見ない。
 だから、いつものようにエギを沖へと投げボトムまでいったん落として、躍らせてみたりする。先にも述べたとおり、小魚が集まっている浅瀬ならアオリイカも虎視眈々と餌を狙っていて当然である。その辺りの事情を呑み込めてさえいるならば、投げて、ごく軽くしゃくって、少し間を置き、ロッドの先を使って海面直下をスウッと横引きするなどしさえすれば、よほど運が悪くないかぎりは釣れて当然であろう。なので、時間をかけて沖の底まで沈める必要はないわけだ。

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使用したラインとリーダー

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本日の1パイめ。表層でエギを捕えて猛ダッシュした

 今回は、オモリに大きな穴をあけて相当軽くしたエギS2の3号をやや潮上に投げて、表層を流れ任せに漂わせ、ある程度潮下に流されたところで軽く仕掛けを張ってエギの向きが微妙に変わるよう仕向けてやると、ドスンという感じにのっけから躊躇なく第一号のアオリイカが襲いかかって来た。
 その後も、表層で運よく2ハイ仕留めたが、内1パイはナチュラルドリフト中に軽い誘いを入れ、ふたたび流していくと、不意に仕掛けが止まったように見えたので、おかしいと思って空アワセすると、やはり本命のアオリイカがエギをがっちりと捕えており、潮が速いということもあってサイズ以上にいい闘いぶりをみせた。
 釣れたのはこの3つのみだが、アワセ損ねや掛ってすぐはずれたのも数に入れると、少しも退屈することのない一時間であった。
「どうだい、悪くないだろ?」
帰ってから釣りをしない知人との会食時に、そう語ると、「もっと沖の方の深い場所を探っていたら、それより大きいのがその数以上に釣れたかもしれないじゃないか。そうでないと言い切れるのかい」と真面目にそう問われた。
 もちろん、そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
 それを試そうにも、そのときの状況が私にそれを許さなかった。そういう選択肢はなかった。持ち時間が少なかったし、手近な獲物からいただくというのは先に述べたとおり手段として最もまっとうなやり口だ。
 もし単独釣行でなければ、手分けして釣り分けることも出来たかもしれない。そうしたら、沖の深場と、手前の表層と、どちらに軍配があがるかを実証できただろう(それだって同一人物が同時にちがう場所を釣るわけではないから絶対の比較にはならないが)。
 でも、それを言い出したらきりがない。
 第一、気のいい獲物が目と鼻の先にいて、「早く投げろよ、はよせんかぃ」と急かし囃すのであれば、素直にそいつからいただいてしまえと思って当然の話ではないのか。
 いずれにしても、浜の浅瀬を釣るときは、軽いエギの出番が少なくない。
 今回は、その好例だと言ってよいだろう。

【今日の使用タックル】

ロッド : ノリーズ エギングプログラム ハードジャークスクイッド80
リール : ダイワ エメラルダス2500
ライン : ユニチカ キャスライン エギングスーパーPEⅡWH 0.5号
リーダー: ユニチカ キャスライン エギングリーダー 1.5号
エギ  : ユニチカ エギS2 3号

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