2016年年11月15日~2017年1月9日
謹賀新年
なるべく放映圏内の釣り場でロケがしたい、それも本拠地から近ければ近いほどありがたい。そうおっしゃるのでディレクターの意向を汲んで、昨年十二月初旬のアジングのロケは淡路島南部の湾奥の漁港で行った。
テレビの話は、半月とか、一か月前に日時が決まり、「頼みますよ。あてにしていますから」ということで、あとは当日を待つばかりなのだが、そんな先のことなどどうなるかわかったものじゃない。だいいち、うまく行って当然、もし失敗するとどういう目に遭うか知れたものではないので気が気でない(笑)。なにしろ相手は、あの海千山千のルアルアチャンネルのディレクターさんである。
たぶん、これを読んでいるだろうディレクターは、「大袈裟なことを言うな、誰がそんな脅迫めいた感じに詰め寄った、濡れ衣もいいところだ」と憤慨なさることだろうが、真相はどうであれ失敗して泡に帰すよりは成功してめでたく放映された方がいいに決まっているから、どう転んでも頑張らざるを得ない。
アジは食いしん坊。釣れるときは簡単に釣れる
アジは神出鬼没の青物である。このことを忘れると痛い目に遭う
自作ジグヘッドとアジ専用ジグヘッドを使用
淡路島は魅力的な釣り場がじつに多い
それはそうと、なにしろアジは神出鬼没で有名な青物に属する魚である。江戸時代だと無宿人という奴か、あるいは諸国を漫遊する水戸黄門みたいな魚だから、今はよく釣れていても、一カ月先の居場所など知れたものではない。そのころの釣り場の状況など思いも及ばない。
だから、出来るだけ多くの釣り場を確保しておく必要があった。
そのこともあって、小回りの利く身近なフィールドでのアジの釣れいきが大いに気になるところとなって、ひそかに情報収集に努めながら自分自身も釣り場へとけっこう足を運んだものだ。
こう書くと、「(フィールドテスターなのだから)そんなの当たり前だろう」と皆さんおっしゃるにちがいないが、私にとって釣りは趣味なのでどれほどの使命感も持ち合わせてはいないし、気が向かないと釣りになんか普段は出かけない。
私の気に入っているアジング専用ライン
漁港内でライズを狙う筆者
常夜灯周りはアジのほかメバルも少なくない
宵の口以降、悪くないサイズのアジが連発
さぬき市の小田漁港もアジの回遊が多い
今後はメバルも合わせて狙いたい
このサイズがぼちぼち顔を見せるようになった
たとえば、今回のようにロケはアジングだと決まっているからと言って、シーバスが釣りたくなれば平気でそっちへと浮気してしまう性格でもあるのだ。
じっさいに、淡路島へアジの様子を見に行って、アオリイカを釣ったり、シーバスしかやらずに帰ったりしたことが何度かあった。新製品のショアゲームPE X8を試してみなくてはと口では言ったりもするが、それは口実で、シーバスが釣りたかったから竿を出したのに他ならない。
使用したPEライン
使用したリーダー
この日出た最大漁がこいつ
激流育ちただけあって壮絶な引きを見せた
あまり真剣にサボってばかりいると、「いいかげん真面目にやってください!」と若い衆から注文をつけられるので、悪事はこっそりやることにしているが、こうしてレポートめいたものを書くと罪を自ら暴くようなものである。みんな免疫が出来ているらしく、本気で驚く者はいないが、呆れてあいた口がふさがらないと言い合っている姿が目に浮かばないでもない。
それでも、慌てず騒がず、うろたえず、である。
そして、もうあとは、ひたすら、運を天に任せて、わが道を行く!
洲本市の播磨灘側を釣る
状況を睨んでこまめに仕掛けを交換した
テトラ際を丹念に探るとカサゴがヒットした
どうでもよい話だが、平成二十九年の初釣りは庵治半島へマダコを狙いに出かけた(あれほど日本のお家芸であるノベ竿を用いたサグリ釣りにしようと公言しておきながら)。このマダコ、冬場はなかなか釣りにくいようでこらえ性のない者には務まらない稼業であるそうだが、寒いなか辛抱に辛抱を重ねてどうにかキロクラスを捕獲することに成功した。
もちろん、タコエギはダンシング八ちゃん3.5号。この時期のマダコは水温低下で八本の足全部がかじかんで感覚が鈍っているのか力が夏ほどはなくて、底に張りつかれても容易に剥がしとることができるせいか、玄人のマダコ釣り師は冬場に大物を狙って通い詰めるそうである。しかも、寒いなか頑張っただけはあると胸を張れるだけ釣果を稼ぐとも聞く。
しかし、そうは聞いても、厳寒期にいつアタリが来るかわからないマダコを狙って岸壁の際を探って歩くのには辛抱にも辛抱が要る。いうなれば今回同様、大いに忍耐を要求される厳しい釣りなのである。
だから、そんなのはもうよすことにして、メバルかサゴでも釣って春までなんとか持たせたい。
ほら。今期初のマダコをGet!
ノリーズのアジングロッドを購入したので、アジも釣りたいが、あいにく淡路島も年が明けてからこっちあまりいい話が聞こえてこない。良型が食う時合はごく短くて、あとは気が向けば小ぶりなアジが口を使ってくれる程度だそうだ。
アジングのプロフェッショナルは、こういうときこそ腕の差が出るとか言ってヤル気を起こすそうだが、私は今年も命がけで趣味の釣りを貫いていく所存なので、そこまで躍起になってアジに口を使わせてやろうとは思わない。ある程度楽していい思いが出来なければ行かないのである。
まっ、要するに極寒の海辺でいつ回遊して来るかわからないアジを狙うだけの根性がないだけかもしれないが、アジはほどほどにして、ひそかにメバルを狙ってみようと考えている。
アジは若葉マークでも、メバルは釣り歴が長い。キャリアが長ければ腕もたいしたものかというと、なんともあやしいかぎりであるが、明るいジャンルだけに少しは自信もあるというもの。さて、どうなりますことやら。結果はやってみてのお楽しみである。
冬はねちねちしぶとく探る
極シブの冬マダコに足?を使わせるのは至難の業
あけましておめでとうございタコ!
とってつけたような言い草だが、恐縮ではあるが、なんだかんだやっているうちに年が明けてしまった。それも年が明けてすでに何日も経ってしまった。
だから、とりあえず、皆様、あけましておめでとうございます!
というわけで、新年のあいさつを済ませたら書くことがなくなってしまった。
では、みなさん、今年もよい釣りを!
今後はメバルが上向くだろう
漁港のテトラから狙うのも悪くない
【今日の使用タックル】
アジ用
ロッド : ゴールデンミーン JJマスク68Rリミテッド
ブリーデン グラマーロックフィッシュTX70M
リール : ダイワ セルテート1003
ダイワ ルビアス1003
ライン : ユニチカ ナイトゲームTHEアジ エステル0.2号、0.3号
ユニチカ ナイトゲームTHEメバルPEⅡ0.2号
リーダー: ユニチカ ナイトゲームTHEメバルリーダーFC3lb
カサゴ、メバル用
ロッド : ダイワ 月下美人MX74UL-S
ダイワ 月下美人MX76L-T
リール : ダイワ ルビアス1003
ダイワ セルテート1003
ライン : ユニチカ ナイトゲームTHEメバルPEⅡ0.2号
リーダー: ユニチカ ナイトゲームTHEメバルリーダーFC3lb
シーバス用
ロッド : ウエダ プラッキングスペシャル ボロン932FX-Ti
リール : ダイワ イグジスト2510PE-H
ライン : ユニチカ ショアゲームPE X8 1.2号
リーダー: ユニチカ シルバースレッドminiショックリーダーFC25lb
マダコ用
ロッド : パシフィック ファントムBG510S 2/3
リール : カルディア キックス2500
ライン : ユニチカ シルバースレッド ソルトウォーターPE3号
リーダー: ユニチカ シルバースレッドminiショックリーダーFC25lb
タコエギ: マルシン漁具 ダンシング八ちゃん3.5号