過去の釣行記TOP > 釣行レポート > 2018年6月5日〜12日

釣行記

釣行レポート

2018年6月5日〜12日

試作のスーパーPEライン

 「サルトルですか?」と私は受けて答えた。
 サルトルさん。あの先生って、実存主義と実存を履き違えたスケコマシヤロウにすぎないのではないか、ごちゃごちゃ書かれてあることの多くは高尚すぎて、よく理解できない。その点、カミュの方はよくわかる。多くのばあい当たり前のことが当たり前に筋道立てて書かれているから低級な頭脳の私にも読み込みやすかった。だから、カミュはわりと好きだな。この歳になっても、まだ。
 そう述べると、当日の集まりが不穏な空気に包まれかけた。あからさまな砕けた物言いをこの種の人らの多くは極端に嫌う。
 なかでも高級女史らの私にそそがれる視線が白かった。ふつうは冷たいとか厳しいとかいう表現になるのだろうが、白いものを感じた。
 どうも、猫ならぬ、ドジ踏んじゃった感が強かった(かな)。
 なにせ、こっちは実存主義などまっぴらで、実存する魚を鈎に引っ掛けて大いに嬉しがりたい口である。なので、出来るだけ早くこの場を切り上げて、ちょっと釣りでもしてから帰りたい。
 こういう思惑から、その後は指に鼻糞を丸めるなどしておとなしくしていた。
 ところが、蒸し返し路線を敷く考えなしの教授殿がいて、サルトルの恋人のボーヴォワールがどうのこうのと私に振るので、またもや言わなくていいことを口にしてしまった。
 私は次のような趣旨の悪態をついてしまった。
「当時<最モ進ンデイル女>を作品のうちに創造しておきながらボーヴォワール本人は当時の一般的な女性とあまり変わらなかった。古風な生き方をした女としか印象を持てない。女性解放の旗手と称えられながらも、実生活ではサルトルのいいお飾りにすぎなかった感が強い。まっ、このことについては既に複数の専門家が指摘しており、その著作を読めば済む話かと思われるが、私が揶揄するようにまた何か語ると話が脱線してしまいそうなので、ここらで黙ることとしたい」 だいたい、サルトルだのボーヴォワールだの言ったところで、古くさい。歌謡曲と一緒にするなと叱られるかもしれないが、西野カナ世代に見空ひばりの歌を理解しろよと言ったところではじまるまい。
 えっ、どうして西野カナかって?
  だって、カナちゃん、可愛いじゃないの。気を許すと関西弁しゃべるし。(笑)

釣行レポート

向かい風の場所でもライントラブルなく小バスを次々Get出来た

 さて。
 話は変わるが、『今期初のマダコ釣り』というレポートを書いてユニチカへ送った。そのなかに、マダコを狙う前に庵治半島の鎌野浜でメバルを四つ五つ釣った話を書き出し部分に書いたと思う。そのことだが、ほんとうはジグヘッドリグで狙うつもりだったが釣り人が多すぎていい場所に入れそうもないので浜からフロートリグで釣ったのだった。じつは年内に発売される予定のスーパーPEラインの試作品が送られて来たので、テストする目的から出かけたというのが真相だ。
 この夜は、0.2号を試した。極細ということからしてアジやメバルを主にジグヘッドで狙うためのラインであるが、前述のとおり浜での釣りを余儀なくされた結果、フロートリグでの使用となった。予定してはいなかったが、問題がないほど強力だとわかったのは収穫であった。
 ただし、すべてに太鼓判かというと、気になる点もあった。そこを改良すれば素晴らしい出来映えになるだろうというのが私個人の感想だ。
 少し気になった点というのは他でもない。軽量のジグヘッドリグ等で用いたばあいに飛距離が落ちないか、あるいは穂先に糸絡みしないかという点である。手触りと目で見た質感がそう私に思わせた。
 魚を掛けてからのやり取りについても手に来る感触を確かめたかったので、私は後日、小バスに相手をしてもらうべく野池に出かけて行った。この池は土手から覗くと普段からメバルくらいのサイズのバスをよく見かける。なので、ジグヘッドリグで釣ったらどうなるかそのあんばいを聞こうと試しに出かけたのである。
 日中の釣りは仕掛けもよく見えるし飛距離も一目瞭然なので何かと好都合であった。
 なにより池の子バスたちの半端ない協力姿勢が嬉しかった。それはもうじゅうぶん過ぎるほどいろいろ試せた。その結果、一般的なアジング、メバリングに使っても何の支障はないと判断できた。

釣行レポート

変則的な軽量ジグヘッドリグを用いても支障なかった

釣行レポート

今後は海でテストを続けたい

 この日は、弱い向かい風の当る場所をわざと選んで入釣したが、PEラインの弱点である穂先絡みについてどの程度問題が生じるのか、あるいは何ともないのかを知るのに好都合だった。念入りに試してみたが、現在市販されている各社の極細PEと同等、あるいはそれ以上にトラブルが少ないようなので安心した。じつは穂先に絡みやすくさせるために意図的にそういう道具の使い方もしてみたのだが、そこまでしても穂先やガイドにラインが絡むことは殆んどなかった。
 その後、チニングにも使用してみたが強度は抜群だった。河口域の浅瀬を釣ったのでチヌはただただ横走りするだけ。潜ろうにも水深が足りない。それでも大きいサイズのチヌと複数回やり取りしても高強度を誇ったことは自信になった。

釣行レポート

乞うご期待。もう少しやり込んだらチニングについて書きます!

釣行レポート

このサイズのチヌとも余裕で渡り合える強さを実感!

 今後は、メバルリングとアジングで使い込んでみようと考えている。とくに軽量のジグヘッドリグを用いたメバル、アジの釣りでいい働きを期待したい。
 では、みなさんも、よい釣りを!

【今日の使用タックル】

ロッド : ダイワ 月下美人MX74UL-S
      ダイワ 月下美人MX76L-T
リール : ダイワ ルビアス1003
ライン   ユニチカ スーパーPEライン0.2号(プロト)
リーダー: ユニチカ アイガーⅢスーパー0.8号
      ユニチカ スタークU2 1号

ページのTOPへ

釣行レポート一覧へ