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釣行記

エリアトラウト釣行記 石原優美子

2010年6月12日〜14日

石川優美子、北海道へ。美しきビッグトラウトに挑む。

限りなく自然に近い森のエリア。いざ、ビッグファイトへ。
そこは管理釣り場のイメージとは大きくかけ離れた、大自然に囲まれた森の中にあった。BIG FIGHT松本。広大なエリアに点在する7つの池には自然繁殖したトラウトが澄んだ水の中で美しい魚体を輝かせている。石川優美子(いしかわゆみこ)にとっては昔からの馴染みの場所でもあり、風景の素晴らしさに圧倒されるスタッフを見て満足そうに笑っている。季節は初夏。この時期は虫を捕食しているのでむずかしいかもしれない。石川はそうつぶやきながらタックルを手に歩き出すが、みずから「自分のスタイルに合っている釣り場」と言うように、すでに始まっているファイトに高ぶる気持ちで目には輝きが漲っていた。

頭脳的なトラウトに挑むには、理論と想像力が必要。
「トラウトは頭がいい」と石川は言う。だからすでに出来上がっている理論だけに縛られた釣りではだめだと。とくにBIG FIGHT松本のパワフルなワイルドレインボーを相手にするには、感性や想像力を駆使しないと太刀打ちできない。そんなこと語りながら、石川はいとも簡単に適確なキャスティングを繰り返し、ポイントを探して歩く。表層を狙ったサイトフィッシング。遠投が利くシステムでゆっくりとリーリングして、素早く合わせる。静と動のコントラストが澄み切った空気を震わせる。「シルバースレッドアイキャッチPE」、「シルバースレッドアイキャッチ」、そして「シルバースレッドトラウトリーダーFC」と使用ラインはいずれも石川が開発に携わったものだ。これらのラインには理論を越えた石川の想像力が活かされている。PEラインやカラーラインはそれまでのトラウトフィッシングの常識を変える「発明」だった。

エリアトラウト釣行記

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70センチのワイルドレインボー。絶え間なく続く激しいファイト。
おしゃべりの時間はすぐに終わった。ポイントを絞り込み、石川は次々とビッグトラウトを上げる。見慣れた管理釣り場ではお目にかかれない激しいファイトがおもしろいように続いた。一気に走ってストラクチャーの向こうに廻り込んだ獲物を少しずつ微妙に引きながら待つ。そしてひるんだ一瞬を突いて勢いよく巻く。北海道の朝の光に輝く70センチのトラウトは大きさだけではなく、美しさも〝ワンダー〟だ。リーリングの繊細な動きはバスで学んだテクニックだと言う。プラグで食性なのかリアクションなのかを判断するのも、バスで身につけたものだ。それだけではない。彼女のキャリアはフライから始まっている。以降、世界各地でさまざまな釣りにチャレンジしてきたことで、石川のスタイルは作られてきた。それは想像すること。考えること。「釣れた」ではなく、「釣る」喜びを感じること。スタッフの要望に十分に応えた石川は陽が落ちるまで自分の釣りを楽しみ続けた。

エリアトラウト釣行記

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■BIG FIGHT 松本
尻別川上流の大自然の中にある、水質が抜群の7つの池に自然繁殖のワイルドレインボーが棲むフライ・ルアーフィッシングエリア。初心者から上級者まで、北海道ならではのスケールの大きさと時にはロッドを折るほどのファイトが味わえる魅力的な管理釣り場。
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【今回の使用ライン】

ユニチカ シルバースレッドアイキャッチPE
ユニチカ シルバースレッドアイキャッチ
ユニチカ シルバースレッドトラウトリーダーFC

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