魔法学院へようこそ

玉田

こんにちは。モデルの玉田志織です。
私、これから魔法使いになるための学校に行くんです!

ユニチカ魔法学院の前に立つ玉田さん
「良い魔法使い」のドレスを着た玉田さん
玉田

学校はここだと言われたんですが。ここって大阪のど真ん中ですよ!
私の魔法使いのドレス、めっちゃ場違いです……。

ユニチカ魔法学院の前に立つ玉田さん
玉田

普通のオフィスビルにしか見えませんが、とにかく中に入ってみますね。
でも……電話があるだけです。

受付から電話する玉田さん
玉田

魔法の学校なら、しゃべる絵とか人形が迎えてくれると思ってたのに〜。
しょうがない。この電話をかけてみるしかないですね。

受付

(ツーツーツー)はいユニチカです。

玉田

あ、えーっと、玉田といいます。ユニチカ魔法学院に入学したいのですが……。
ここで間違いないですか?

受付

あ! 玉田さんですね。魔法学院はこちらですよ。少々お待ちくださーい。

さっそうと現れた吉田さん
吉田

はじめまして!ユニチカACF営業部の吉田です。
実は僕、玉田さんのファンなんですよー。お会いできるなんて幸せです!
で、玉田さん、なんでそんな格好なんですか?

玉田

え? だって魔法使いになりたいので……。
それも地球のためになる白魔法の学校だときいたので、こんなドレスにしてみたんです。

吉田

あー、そうなんですね。魔女の格好も似合いますねー。超カワイイ!
お話しているだけで、ぼくが魔法にかかっちゃったかも。クラクラします。

玉田

さすが営業マン、お世辞がお上手ですね。
それはそうと、魔法の先生はどちらですか?

吉田

え? あ、私が魔法使いです。

ヨシダ・ユウダイ
玉田

帽子以外は、どうみても営業マンですけど……。

吉田

いやー、魔法の世界も変わりつつあるんですよ〜。
ところで、玉田さんが想像している魔法ってどんなものですか?

玉田

うーん、呪文を唱えたら、ピカっと光って、ものが消えたりとか?

吉田

あー、ちょっと古いタイプのやつですね〜。うちではそういうのやってないんですよ。

ワインが透明になる魔法

吉田

そういえば、ちょっと乾燥しているので、お水を用意してきたんです。玉田さんもよろしければどうぞ。

玉田

緊張して喉がかわいていたのでうれしいです。
ごくごくごく……。あぁ、おいしいですね、このお水。

ヨシダ・ユウダイ
吉田

これ、普通の水道水ですよ。

玉田

これが? とってもおいしく感じましたが……。

吉田

まー、無理もありませんよ。水が美味しくなるように、魔法をかけたんですから。
百聞は一見にしかずです。チチンプイプイ、チチンプイプイ……。

玉田

すごい! 赤い液体が透明になっていく!
営業マンかと思ってましたが、本当に魔法使いだったんですね。

吉田

これは、効果がわかりやすいように、ワインに魔法をかけているんです。
左側が私が魔法をかけた方。黒く見えるのが「カッセータン・センイー」という魔法の糸です。

玉田

カッセータン・センイー? 妙な発音ですが、聞いたことがあるような。

吉田

一般的には「活性炭繊維」と呼ばれていますね。漢字にすると魔法っぽくないので。

玉田

………。

吉田

細かいことはいいじゃないですか!

玉田

いいですけど……。
そういえば、冷蔵庫で使っている消臭材にも「活性炭」って書いてあった気がします。あれも一緒ですか?

活性炭繊維の模式図
活性炭繊維が不純物を取り除くしくみ
吉田

そうです、それも活性炭です。
活性炭は目に見えない細かーい穴が無数に空いていて、その穴で「臭い」「有害な物質」「不純物」などをキャッチできるんです。
粒状の活性炭が多いのですが、ユニチカでは繊維状、糸状にしています。これがその「カッセータン・センイー」です。

活性炭繊維を手にする玉田さん
玉田

へー。ふわふわですね。

吉田

このふわふわの繊維がたくさん使われているのがこちらです。

浄水器の説明をする吉田さん
玉田

あ、蛇口に付ける浄水器ですね。私も使っています。

吉田

弊社では浄水器の活性炭を30年以上も前から作っていて、シェアはトップクラスなんですよ。
この浄水カートリッジの中に、この活性炭「センイー!」がたくさん使われているんです。「センイー!」が!

玉田

妙に繊維を強調してますけど……。繊維状だと、いいことがあるんですか?

吉田

それがあるんですよー。そこで逆に質問です。
玉田さんが、浄水器で一番気になることってなんですか?

玉田

うーん。水が美味しいことももちろんですけど、気になるのは「水が出るスピード」ですね。
ちょろちょろしか出ないと、「おそーい」とイライラしちゃいます。

浄水器を手に話す吉田さん
吉田

ですよねー。実は、そこが活性炭繊維の得意分野なんです。
粒状の活性炭は水の通り道が狭くて、目詰まりを起こしがちです。でも繊維なら水の流れを邪魔しにくいので、たくさんの水をすばやくきれいにできるんです。

玉田

さっきの吉田さんの魔法でも、左側のセンイーの方が早くきれいになってましたもんね。
最近買った浄水器、前のよりすごーく早く水が出るんです。
あれにも魔法のセンイーが使われてるのかな。

吉田

かもしれませんね。
活性炭繊維なら、小さくてもすばやく浄水できるので、浄水器をコンパクトにできます。

玉田

そういえば、私が小さい時におばあちゃんの家にあった浄水器は、すごく大きかったです。今はこんなに小さくて、なんできれいにできるんですか?

1gでテニスコートの10倍

吉田

それをわかりやすく説明するために、クイズを一つ。
活性炭繊維は細かい穴がたくさん空いていて、繊維の表面が「たくさん水と触れ合えば触れ合うほど」水をきれいにできます。
では、活性炭繊維が1グラム、1円玉1枚分あるとします。この活性炭繊維の表面の面積って、どれぐらいだと思いますか?

玉田

え? ぜんぜん想像がつきません。A4の紙1枚分ぐらいですか?

吉田

わかりませんよねー。実は2000m2、テニスコート10面分にもなるんです。

活性炭繊維を手にする玉田さん
玉田

え! それはすごい! ちょっと信じられないぐらいです。
それだけ広い面積が水と触れ合うから、小さくてもきれいになるんですね。

吉田

活性炭繊維は家庭用の浄水器に以外にも、工場で純水を作るのにも使われています。
違うフィルターを組み合わせることで、金属や農薬の成分もキャッチできるんですよ。

玉田

へー。家庭用だけじゃないんですね。

吉田

フィルターの形も性能も自由自在。オーダーメードも大歓迎です。
不純物を除く機能は、パソコンやスマホ部品の製造に使う「めっき液」をきれいにすることにも使われています。

ユニチカの活性炭繊維フィルター
活性炭繊維は様々な形のフィルターに加工できる
玉田

すごーい。私のスマホを作るのにも使われていたってことですかー。

吉田

そうかもしれません。
納得してもらったところで、もう一杯どうですか?

玉田

ありがとうございます。うーん、やっぱりおいしい。

吉田

その水は、この浄水ポットでろ過しました。

浄水ポットを手にする玉田さん
玉田

売られてるミネラルウォーターと飲み比べても、正直、味の違いは分からないと思います。

吉田

夏場などは、水道水からカルキ臭やカビ臭がすることもありますよね。
このフィルターでは、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルはそのままに、不要な物質だけを取り除くことができます。

玉田

ペットボトルの水を買わなくて良くなりますね。

吉田

このポットのフィルターは、合計200リットルを浄水できます。500mlのペットボトルで400本分になりますね。
実は、こういった浄水フィルターが付いた携帯ボトルも登場しました。

玉田

携帯ボトルですか。
それにフィルターがついてるってことは、職場や学校の水道で水を入れれば、美味しく飲めるようになる……。
そうか!もうペットボトルの水を買わなくて良くなりますね!それはすごい。

吉田

そうなんです。
実は、日本では2000年ごろからミネラルウォーターの需要が急増しています。これのかなりの部分がペットボトルですね。

ミネラルウォーターの国内供給量
玉田

これはすごい増え方ですね。1980年代はこんなに少なかったのに…。
フィルターのついた携帯ボトルが広まれば、ペットボトルを減らしていけるのになぁ。

吉田

世界に目を向けるともっと効果を期待できます。
水道水が直接飲めない地域では、水をお店で買う必要があるので、日本と比べてペットボトルの消費量が非常に多いんです。
このグラフにあるように、欧米での販売量は日本の6倍にもなります。

日米欧のペットボトル販売量
玉田

確かにすごく多いですね……。

吉田

私たちの活性炭繊維は、こういう国でも生かしていけるのではないかと考えています。
各国の事情に合わせた商品を開発し、持続可能な暮らしの実現に貢献していきたいですね。

玉田

カッセータン・センイーの魔法、とってもよくわかりました。
想像していた魔法とはちょっと違いましたが、確かにこれも魔法かも!
私もフィルター付きの携帯ボトル、使ってみようと思います。今日はありがとうございました。