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エギングで一番武器にしているのはPEライン。

エギングの話をしたいと思います。この中でエギングやってらっしゃる方いますか?僕の場合は基本がまず昼間。それもオカッパリです。今、僕が一番武器にしているのはラインなんですね。うちはラインを扱ってますから当たり前なんですが、PEラインを使ったエギング。ユニチカでは発売して3年目になるんですが、2種類あります。スーパーPEとPEがあるんですが、大きな違いは、まず、ラインカラーですね。スーパーPEは、10メーター毎の5色に色分けされてるんです。ということは、何メーター投げたか、がわかります。それからポイントの把握。例えば何メーター先からかけ上がりになっているかというのがわかるので、すごく有利です。次からそこを重点的に狙えばいいわけですからね。

アオリイカはエギがどんな時に乗ってくるのか。僕ね、最初釣るまで結構大変かなと思ってたんですよ。でも、どんなエギでも、基本的に落とし込んでいる時にイカが抱くことが多いんです。もちろん止まっている時に拾っていくように抱くこともありますよ。シャクッて跳ね上がっている時も、真っ直ぐ動かしている時も来ます。ただ一番多いのは落ちて行く時なんです。落とし込む時に抱くということは、高く跳ね上がって落ちた方が、長い時間アピール出来ます。少しだけ跳ね上げて落とすと、底に着くまでのわずかの時間しかアピール出来ないんです。

イカは必ず底にいるのかというと、そうでもないんですね。7月、8月の真夏の頃に水深が6メーターぐらいのところでも、結構表層近くにサスペンドしていたりするんです。もちろん底にもいますよ。そういうイカを見つけるのに、高い位 置までシャクリ上げてからフォールさせると、早く広くチェック出来ますね。では高く跳ね上がるにはどうしたらいいのかなっていう考えが出てきます。

その時にラインの違いというのが大きいんですね。僕は元々ナイロンでやってまして、その次にフロロカーボンにしたんです。なぜ、フロロカーボンにしたかというと、ナイロンに比べると糸の伸びが少ないからです。それと糸が重いんです。比重というのがあるんですが、ナイロンの比重が、1.14。水の比重は1です。ということは、ナイロンは沈みます。フロロカーボンの比重は、大体1.78前後。すごく重いんです。PEっていうのは、0.97〜0.98です。ということは浮きます。浮いてるというのは、もの凄い武器になるんですね。

エギをシャクリ上げたときにエギが動く方向は、ラインが来ている方向にしか動かない。ラインが沈んでると水面 に対して低い方向からしか引っ張れないから、極端にいうとエギは低く底を這うように動きます。浮いてるラインと沈んでるラインでエギの進む方向、要は高く跳ね上がってくれるのか、低くしか跳ね上がらないかの違いがもの凄く大きく出ます。

もうひとつは糸の伸びの違いですね。ナイロンの場合は大体30〜35%ぐらい、フロロカーボンの場合は25〜30%ぐらい、PEは3〜4%ぐらいです。ということはロッドをシャクリ上げた時に、ナイロンやフロロの場合はロッドがある程度曲がって、それから糸が伸びて、縮もうとする時に引っ張られて、ようやくエギが動き出す。90度の角度の振り幅でロッドをシャクッても、最初は糸の伸びで荷重が消されてしまうんです。そうすると残りの分しか、エギに荷重が掛からないわけです。

PEだとロッドティプにラインが絡んだのをチョコッと動かすでしょう。それでエギが動いてるんです。30メーター先、40メーター先、90度の角度でシャクッてもロッドティップが動いた距離が、ほぼ伝わってしまう。ということは糸の伸びと比重の違いで、エギが跳ね上がる高さというのが最大で2倍は違ってしまうということなんです。倍のアピールができる。「何でPEを使うの?」と、よく聞かれるんですが、その部分が大きいですね。もちろん感度も良いので、イカがフォール中にソッと触ってくれても、それが感じ取れますから楽しいですね。




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