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釣行記

ソルトルアー釣行記 吉竹勝 

2010年5月

三宅島のジギング ヒラマサ、カンパチ

5月中旬三重県に住む中村豪さん、オーシャンデューの田中康さん、アシストホルダーで有名な村瀬清之さん、シャウトの小野誠さん、シャウトそして南無ジグで有名な泉雅之さんと私の6名で一泊二日の三宅島釣行が決定した。私は二泊三日で三日目は地元沼津のメンバーと合流する事に。昨年は三本嶽で小野ちゃんが23キロのヒラマサをキャッチして大盛り上がりとなったが、今年はいかに・・・。PM8時過ぎに東京竹芝桟橋で皆と合流、東海汽船の出発時間まで近くの中華居酒屋で釣行の安全と大漁を願って乾杯〜。もうすでに出来上がっている人も数名いましたが・・・、名前は忘れましたが結構安くて美味しいです。竹芝桟橋の目の前なので行けばすぐにわかります。

PM10時、三宅島行きのさるびあ丸に乗船、あまりの荷物の多さに全員で4往復位する破目に・・。大きい荷物や一度で持てない荷物は、チッキに預けるか事前に宿へ送りましょう。PM10時30分、東京竹芝桟橋を出港、いざ三宅島へ。乗船の際汗だくになった私たちは再び乾杯。とりあえず乾杯は私たちのルールでもあり軽い挨拶なのである。2等船室に乗り込んだ私たちは再び宴会に突入、嫌な予感が・・・。中村さんは早くも撃沈、体調が悪かったようである。小野ちゃん、泉君も就寝、のこった田中さん、村瀬さんと私でくだらない話で盛り上がる。12時、やっと寝る時間に。まだまだ皆子供のような大人である、お休みなさい。明日の釣果を期待して・・・ 、その時田中さんが恐ろしい行動に・・・、突然ズボンを脱ぎ出しパンツに。他のお客さんも多いのでパンツ一丁で寝るのはやめましょう。

AM5時、三宅島の錆ヶ浜港に到着、天気も良いし海も凪である。今回お世話になる宿の天狗屋へ到着、シマノインストラクターの高橋哲也さんと谷順二さんも釣りビジョンのロケで朝から準備をしていた。私たちはのんびり準備をして坪田港へ向かった。
今回お世話になる信栄丸の沖山船長に挨拶して6時30分に出船、坪田港前からチェックした。一流し目に田中さんにヒット、鯖みたいな子カンパチが釣れ上がり皆で爆笑。何度か流すがバイトは無く、坪田沖から時計回りで少しずつ根を変えて移動する。新鼻沖で田中さんにヒット、2キロクラスのカンパチが上がる。再び田中さんにヒット、同サイズのヒラマサを追加。次に小野ちゃんにヒット、3キロ級のヒラマサみたいな?カンパチみたいな?解んないのが上がる。次に泉君、村瀬さん、中村さん、私にも2〜3キロ級のカンパチが釣れ上がりプチ爆釣モードに突入、と思いきや直ぐに釣れなくなってしまった。カンパチの反応は多いが潮が動かないのが大きな原因だろう。流れればもっと数が出るはずの場所だけに少し諦めにくい部分も多いが、初日のランガンは基本で、まず反応のいい場所、反応のいい魚を狙うのが一番である。

再び時計回りに阿古方面へ移動、カンパチの反応は多いが当たらず苦戦する。中村さんが我慢出来ずインチクで根魚狙いに、すると直ぐにグッドサイズのアカハタをゲット。この魚を釣って喜ばない人はいないでしょう、メチャメチャうまい高級魚である。三宅島ではカンパチは勿論だがアカハタも多く、ジギングの合間に狙うと結構釣れてしまう。お土産に一匹は欲しい魚でもある。

次に今崎沖へ移動すると一流し目に村瀬さんにカンパチがヒット、2キロ級をゲット。続いて泉君も同サイズをゲット。またプチ爆釣か?と思わせたが直ぐに終わってしまう。再び中村さんがインチク攻撃でグッドサイズのアカハタゲット。根魚ハンター村瀬氏の顔が本気モードに・・・。しばらくハタを狙ったが当たらず伊ヶ谷へ移動する。私的には今回の本命ポイントだったために期待したがノーバイトで終わってしまった。

次にポイントを大きく移動する。昨年小野ちゃんが大政を釣り上げた大本命の三本嶽に!!三宅島から30分ほどで三本嶽に着くため両方狙えるのが三宅島の良い所。そして今回もドラマが起こるのか・・・。まず三本嶽の青根沖をチェックしたが、潮がタルタル池のような状態。二流し目、私も中村さんもボトムを意識して根魚チェック、基本でありセオリーどおりでもある。すると艫の方からキッキター!!小野ちゃんのシャウトのプロトロットが今年も大きく曲がり、ドラグ音が気持ちよく響き渡る。去年もこんな感じで、まさにデジャブー現象のように感じた。昨年よりもファイトは楽そうであり、しばらくするとグッドサイズのヒラマサが浮き上がった。11キロの綺麗な魚体である。今日の状況では大満足のサイズである。しばらく小野ちゃんがフラッシュ攻撃を浴びる。ちなみにジグはシャウトのスライドアクター160グラム、ソードシルバー。前回の23キロはスライドアクター200グラム、ブルーシルバーです。参考に・・・。

ポイントを移動しながらチェックするが潮が流れず厳しい状況が続く。文蔵根沖でやっと私と中村さんにカンパチがWヒット。3キロ級をキャッチ。そして泉君、小野ちゃん、村瀬さん、田中さんと連発した。このポイントで1人1〜2匹釣り上げたが、反応も無くなりタイムアップで一日目の釣りを終えた。一日を通して潮が流れなかったが、まずまずの釣果だった。潮さえ流れれば大型は勿論だが、数も伸ばせたはずである。
天狗屋へ戻り釣ビジョンのロケの状況を聞くと、「御蔵島でキハダがすごいよ。トップで20キロ位の3匹釣れたよ」とテッチャンから・・・。とりあえず乾杯〜夜のミーティングで明日は御蔵島釣行に決定した。釣り人は単純なのである。狙いは大政、そしてキハダを求めて・・・。

翌朝も天気は抜群、海もべた凪で6時出港、いざ御蔵島へ〜。島に近づくもなんとなくキハダの気配を感じない。いったい鳥は何処に?とりあえず反応が出るまでヒラマサ狙い。しかし潮が動かず苦戦する。元根沖で泉君がカンパチを、そして小野ちゃんがイナダをキャッチ。その後も反応は良くならず、村瀬さんが根魚ねらいでカンムリベラをゲット。そして中村さんが小型のメバチをキャッチする。まー世の中そう簡単に行く分けも無いが・・・。しかしその後もヒラマサやキハダの反応は無く、御蔵島釣行は幕を閉じた。皆を錆ヶ浜港まで送りお別れ。今度は小笠原で〜。少し悲しい気持ちに・・・。

3日目は沼津のメンバーと合流、8人で前日釣れた新鼻と間鼻沖からスタート。本島周りは前日よりも厳しく反応も薄かったが、根魚はコンスタントに釣れ上がった。間鼻沖で瀧さんがアカハタをゲットしたが単発に終わる。次に今崎沖へ移動する。カンパチの反応は少なく苦戦したがアカハタの反応は前日よりも確実に多く、コンスタントに釣れていた。瀧さんと竹端さんがダブルヒット、グッドサイズのアカハタとツチホゼリが上がる。この竹端さんが釣ったツチホゼリは、三宅島では余り釣れない珍魚であるため私も驚いた。
バイトも少なくなり三本嶽に移動する。昨日と同様に青根沖から狙った一流し目は空振りしたが、二流し目、瀧さんにグッドサイズのカンパチがヒット。5キロクラスが釣れ上がる。次の流しも瀧さんにヒット、7キロ級をゲットで瀧さん絶好調である。そして私も連続ヒット、そしてほぼ全員がカンパチをキャッチする。反応が無くなりポイント移動するが他の場所も反応は薄く苦戦した。最後に子安根沖で再びカンパチが私に連続ヒット。そして石川さん、広瀬さんもキャッチする。その後はこのポイントでアカハタを何匹か釣り上げ沖上がりとなった。

三日間の釣行で全員がカンパチをキャッチする事が出来た事、また小野ちゃんが今年もドラマを起こして11キロのヒラマサをキャッチした。やはり三宅島は凄い島である。真鯛やヒラマサの自己記録は勿論だが、日本記録サイズも十分狙える場所であり、これからが楽しみである。ただ遊漁規制が厳しく、三宅島では水深70メートルまでしか餌釣り、ジギングをする事が出来ないためルールを守っていただきたい。この浅い水深でこれだけの釣果が望めるエリアも少ない。ジグも200グラム中心で気楽に楽しめるため、初心者の方にもお勧めである。また今年の4月末から羽田〜三宅島間の飛行機も一日一便往復するようになり、三宅島も少しずつ復活、そして活動し始めている。東海汽船では約6時間、飛行機では羽田から約1時間のため、こちらも魅力である。まだまだ情報の少ない関東の穴場である三宅島に今後も注目していきたい。

ソルトルアー釣行記

中村さんにアカハタがヒット

ソルトルアー釣行記

泉さんにカンパチ

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小野さんに大物がヒット

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小野さんがヒラマサの11kgをキャッチ

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村瀬さんにカンパチ

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中村さんと私にダブルヒット

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私にヒットしたカンパチ

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村瀬さんのカンパチ

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中村さんのメバチマグロ

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村瀬さんのカンムリベラ

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瀧さんのアカハタと竹畑さんのツチホゼリ

ソルトルアー釣行記

瀧さんにカンパチ

【今回の使用タックル】

ロッド : スミス LPJ-CJ62-150、LPJ-CJ62-210、AMJ-S52EX、AMJ-54L
リール : シマノ  NEWステラSW 20000PG、NEWステラSW 10000PG、
      NEWステラSW 8000HG、オシアジガーNR 2000PG
ライン : ユニチカ ユニベンチャー1パワージギング8 2〜6号
リーダー : ユニチカ ショックリーダーフロロカーボン(プロト) 30〜100lb
ジグ : スミス  メジウム 165〜210g、メジウムセミロング 150〜210g、
     サイドスラスター 150〜200g、マサムネ 155g、ナガマサ 180〜280g

<この釣行記の一部は(株)岳洋社SALT WATER GAME FISHING MAGAZINE 2008年9月号に掲載されました。>

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