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釣行記

ソルトルアー釣行記 吉竹勝 

2008年7月

富士川沖のジギング

梅雨が明けてまさに夏本番になり、伊豆の海域も夏の魚たちで盛り上がり始めている。今年は湾内のジギング、そしてキャスティングが共に好調だが、中でも富士川沖の太刀魚がジギングで連日良い釣果を獲ている。7月上旬には指2本半〜4本までを一人で100匹以上なんて日も何度かあり、またヒラメも外道ながらもコンスタントに釣れ上がっている。毎年梅雨時期から夏の間は、デイゲームでの富士川沖の太刀魚がジギングで楽しめる。しかしこの時期を逃してしまうと、駿河湾特有の急深な海底地形により日中に太刀魚の群れを探す事が難しくなる為、秋から春にはナイトゲームの釣りがメインになる。ナイトゲームの釣りもデイゲームの釣りと同様で、ジャークパターンやレンジ、またジグの重さや形状や色などでも大きく釣果に差が出るため、ゲーム性が高くて面白い。

7月下旬、プロショップカサハラのお客さんたちと一緒に由比港の海生丸さんに乗船する事になった。前日もまずまずの釣果だった為に期待も高まる。AM5時30分に由比港を出発、富士川沖までは港から10分ほどで到着した。前日も釣れていた為か朝から10隻ほど太刀魚狙いの船がポイントに集まっている。水深25メートルの場所からスタート、漁探には沢山の反応が出ているがイワシとサバのようでヒットしない。朝一番はベイトの反応は多いが太刀魚の反応を探すのに苦戦していた。5度目のチェックで良い反応に当たり、私に、そして笠原さん、望月さんにも太刀魚がヒットこの流しで一人2〜3匹キャッチ出来て船長もほっとしたようだ。群れが見つかると勝負が早いのも太刀魚ゲームの面白さである。特に富士川沖のポイントは狙う水深が浅いため、群れさえ見つけられれば当然手返しも早く数釣りが楽しめるのである。

再び同じポイントを流していくと水深25mで、ヒットゾーンは海面から20〜10mのレンジを攻めて行く。この流しでもほぼ全員にヒットして2〜3匹キャッチした。反応を見ながら少しずつ移動して行くが、太刀魚の群れが固まらないようでまだ釣れ方も拾い釣りと言った感じである。8時頃グッドサイズの群れに当たり、単発ではあったが笠原さんと望月さんに指5本級の太刀魚が釣れあがる。この流しで私も指4本級を2匹キャッチする。大きさも群れによって異なり、サイズの大きい群れと小さい群れで分かれているような感じである。その後も拾い釣りが続き数も伸び悩んでいた頃、安部さんに大型の魚がヒットする。時間をかけて慎重にファイトしているとグッドサイズのヒラメが浮き上がった。船長がネットイン、美味しい外道に阿部さんも喜んでいた。富士川沖はヒラメ釣りでも有名で、冬になるとヒラメ狙いの船で賑わうが、今は禁漁時期なので専門的に狙う事は出来ない。しかし太刀魚狙いの外道で良く顔を見せてくれるため釣れればラッキーなのである。中盤に少しバイトの少ない時があったが、後半になり反応の良いポイントを発見した。一日を通して釣れつづける事もあるが、基本的には釣れる時間帯や場所でどれだけ効率よく釣るかが太刀魚ゲームの楽しさで、このタイミングにジグのカラー選択やレンジまたジャークパターンを間違えてしまうと釣果に大きく差が出てしまう。その時その場所のパターンをいかに早く掴むかが大事なのである。数も型も順調に釣れ上がるようになり良い場所では一流しで一人5匹位キャッチできるポイントも何箇所かあった。

爆釣になり一人10匹位釣れて皆大満足となり港へ戻った。前日と比べると釣果は落ちていたが一人30〜50匹位は釣れていた。中盤のバイトが少ない時間帯もあったが、後半に良く当たってくれたのでそこそこ数も伸びた。一日で一人100匹以上釣れる日は、きっと一日当たり続けるのだと思う。余りにも釣れ過ぎてしまうと逆に面白くない場合が多い。やはり我々は漁師ではなく釣り人で、釣りを楽しむという事が大事である。釣れない時間帯にジグのカラーが悪いのか、ジャークが悪いのか、レンジが合っていないのか、魚が居ないのか、など考える時間があった方が楽しい。また自分だけがヒットパターンを発見したりする事もあり面白い。今回のジグの重さは60〜100gで、カラーは黒系と紫系が良く当たっていた為ぜひ参考にしていただきたい。

ソルトルアー釣行記

独特の引きを楽しむ小野さん

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笠原さんに来た指5本級

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望月さんにも指5本級がヒット

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小野さんに来たレギュラーサイズ

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私にも指4本級がヒット

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望月さんはグッドサイズを連発

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安部さんに来たヒラメ

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ものまね芸人の布施辰則さんもヒラメをゲット

【今回の使用タックル】

ロッド : スミス LPJC-SF60SC、LPJS-SF60SC
リール : シマノ 07ステラ C3000S、コンクエスト 250DC
ライン : ユニチカ ユニベンチャー1 ライトジギング 0.8号
リーダー : ユニチカ ショックリーダーフロロカーボン(プロト)60lb
ジグ : スミス メタルフォーカス60〜80g、タチウム90g
     オフィスユーカリ オーシャンスタイル80〜110g

釣り船 由比港 海生丸
タックル問い合わせ プロショップカサハラ

<この釣行記の一部は(株)岳洋社SALT WATER GAME FISHING MAGAZINE 2008年10月号に掲載されました。>

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