吸着について
吸着には物理吸着と化学吸着の2種類存在します。
物理吸着 | 化学吸着 | |
---|---|---|
相互作用 | 分子間力 (ファンデルワールス力) | 化学結合 |
吸着物質 | 非選択性 | 選択性 |
吸着速度 | 速い | 遅い |
◉ 物理吸着
物理吸着は、対象物質と活性炭等の吸着剤の固体表面との間に働く分子間力(ファンデルワールス力)により吸着する現象です。
吸着性能に寄与するファクターとして、比表面積、細孔径が挙げられます。
比表面積は活性炭1g当たりの表面積を表します。活性炭は内部に微細な細孔を持つ構造を有しており、その細孔により比表面積が増加するので、比表面積が大きいほど、吸着できる物質の量は多くなります。
細孔径は細孔が円柱と仮定した場合の直径を表します。細孔径が小さくなり対象物質のサイズに近くなると、対象物質と細孔の壁面との相互作用が強くなり、吸着しやすくなります。
◉ 化学吸着
化学吸着は、対象物質と吸着剤の固体表面との間の化学反応により化学結合を形成し、吸着する現象です。吸着剤表面に形成された官能基との化学反応によるもの、あるいは、吸着剤に担持された薬剤との化学反応によるものがあり、一般的に不可逆的な反応となります。
ユニチカの活性炭には薬剤を添着したラインナップもあり、物理吸着では除去しづらい物質に対し、化学吸着を用いて除去することも可能です
物理吸着
化学吸着
薬剤を添着させることで、物理吸着に加え、化学吸着による物質除去も可能になります。
お客様の目的の対象物質に合う素材を
選定して製品設計いたします。
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