Yuko Y.
ユニチカトレーディング(株)
技術開発部 大阪開発グループ
2012年入社
人間文化研究科 生活健康・衣環境学専攻
ユニチカトレーディング(株)
技術開発部 大阪開発グループ
2012年入社
人間文化研究科 生活健康・衣環境学専攻
学生の頃から、家庭科の中の「衣」について勉強していたこともあり、繊維業界で、服のデザインではなく、機能性を追求することができる分野で働きたいと考えていました。現在はその研究・開発職として、まさに希望通りの業務に携われています。
ユニチカは古くからある「繊維メーカー」として知っていました。就職活動の中で、ユニチカが繊維以外にも、高分子素材や活性炭などを取り扱っていることを知り、メーカーとしての可能性の高さを感じました。
入社を決めた理由としては、就職活動をしている中で人事の方が親身になって話を聞いていただけたからです。非常にあたたかい、人と人との繋がりを大切にしている企業なのだなと思い、入社を決めました。また、少数精鋭で若いうちから活躍できるという先輩社員のコメントも魅力的でした。
ユニチカトレーディング本社で働く技術者として、機能素材(スポーツ衣料、学校体操服)やインナー素材の商品開発を担当しています。部内の技術者メンバー、営業、社外のお客様や生産現場(加工場)と連携を取りながら、新商品の開発を行っています。具体的には新しい糸のコンセプトを考案し、それを実現するための技術的手法を検討します。また、新しい機能性のある生地の設計を考えたり、その生地に適した染色加工方法を検討したりしています。実際の作業は社内外の生産現場の方々がしてくださることも多く、的確な指示をすることが求められます。その他に販売している商品の品質フォローも行っています。
また海外でのモノづくりも担当することになり、国内と海外の生産現場の違いやスピード感など、勉強することがたくさんありますが、視野を広げて会社に貢献できるモノづくりをできるようにしたいと思います。
アウトドアメーカーから現行品(当社生地使用)の撥水性を改良したいと要望を受け、洗濯耐久性アップの試験に取り組みました。糸から生地まで一貫で作ることができるメーカーらしく、糸の検討・撥水加工処方の検討を行いました。使用する糸も撥水加工処方もわずかに変えるだけでも性能や触り心地が変わることから、素材の奥深さを体感でき、非常にやりがいを感じました。
結局、従来から使用していた糸が最も性能と着心地が良いという結論になりましたが、撥水加工処方の変更により、従来よりも洗濯耐久性1.5倍という、衣料品の世界ではありえないほど高性能を謳う商品を開発することができました。また、生産数量も年々増えており、お客様だけでなく、実際に使用していただいている消費者の方からも必要とされる商品にできたと感じています。
上記開発生地の初めての量産時に、生地の性量(密度や重さ)が試験のときと合わず、修正(加工のやり直し)をする必要があったので、お客様に多大なご迷惑をおかけしました。試験の段階で開発品の良いところばかりを追求してしまいましたが、性能が出ないダメなサンプルがどんなものなのかも確認した上で次のステップに進まなければならないことを学びました。また、加工する量によって使用する機械が異なっていたり、試験時と量産時との違いがあったりするので、それも考慮した開発が必要であると感じました。
着用する人に「この服がないと困る!」と思ってもらえるような、世の中になくてはならない素材を作りたいです。そのためにまずは、現在担当する分野で誰よりも知識・技術・情報に富んだ人材にならなくてはいけないと思っています。そして、ユニチカの歴史に残るようなヒット商品を生み出したり、持ち前の明るさで職場の雰囲気を活気づける役割を担ったり、様々な意味で周りの方々に「いてくれてよかった」と思っていただけるような人材になりたいです。また、母として、妻として、技術者として、3足のわらじを履きこなせるような人になり、後輩たちにとって目標となれるようになりたいです。
出社
出社・メール確認および返信
会議
営業・加工場・客先との打ち合わせ
昼食
会議
営業・加工場・客先との打ち合わせ
客先訪問
データ整理・プレゼン資料作成・依頼書作成など
退社
現在、時短勤務をしています。
フレックスタイム制度・在宅勤務制度も導入されているため、勤務体系を自分のスケジュールに合わせて柔軟に変更することができ、子育て世代でも非常に働きやすい環境です。
子どもが熱を出したときもフレックス制度を活用して早めに帰宅し、在宅勤務の時に少し長く勤務するといった働き方ができています。
職場の皆さんのご理解もあり、仕事と家庭の両立がしやすく、とても助かっています。