elitel/エリーテル®
ユニチカの飽和共重合ポリエステル樹脂“エリーテル”は、汎用溶剤に溶かして塗工することで、PET、PVC等のプラスチック材料、金属材料に優れた接着性を発揮します。
接着性の他に、優れた数々の特性(耐熱性、耐湿熱性等)を生かし、接着剤、塗料、インキバインダー、改質剤等の用途で応用範囲を拡げています。
特徴
1. 豊富なラインアップで、様々な塗工・製膜方式に対応可能
- 1.溶剤可溶タイプ
酢酸エチル、メチルエチルケトンなど、汎用溶剤への溶解性に優れた接着剤です。
> 溶剤可溶タイプのラインアップはこちら - 2.水分散タイプ
環境への負荷が少なく、耐水・耐溶剤性に優れた接着剤です。
> 水分散タイプのラインアップはこちら - 3.ホットメルトタイプ
結晶性を有し、耐熱性に優れた接着剤、接着性に優れた樹脂改質剤としてご使用頂けます。
> ホットメルトタイプのラインアップはこちら - 4.帯電防止タイプ
低湿度下でも帯電防止性に優れ、透明性、基材密着性、経時安定性に優れたコート剤(水分散タイプ)です。
> 帯電防止コート剤 ATシリーズはこちら
2. 各種硬化剤と併用可能
各種硬化剤(イソシアネート系、エポキシ系など)と併用することで、さらに優れた塗膜特性(高弾性率、耐溶剤性、耐熱性、接着性など)を発揮します。
3. 各種基材に対する接着性
プラスチック材料、金属材料、繊維、紙、木材など、幅広い基材に優れた接着性を発揮します。
(2018年2月 更新)
4. 塗膜の耐薬品性
エリーテルから得られる塗膜は、耐水性にとどまらず、耐油性、耐アルコール性、耐可塑剤性などの耐薬品性にも優れています(表1)。例えば、灯油に20℃、2時間浸漬、あるいは、エタノールを綿棒で30回ラビング試験、可塑剤(DOP)に80℃、1週間浸漬するといった過酷な環境でも、被膜は溶解することなく外観も変化しません。
表1 塗膜の耐油、耐アルコール、耐可塑剤性
条件 | 塗膜外観 | |
---|---|---|
耐油性 | 灯油 (20℃×2h) |
変化なし |
耐アルコール性 | エタノール (ラビング試験×30回) |
変化なし |
耐可塑剤性 | フタル酸ジオクチル DOP (80℃×1week) |
変化なし |
(2018年2月 更新)
5. 塗膜の加工性
エリーテル塗膜は加工性、柔軟性に非常に優れており、様々な基材へ塗工後に成形・加工することができます(表2)。例えば、耐カッピング試験では8mm押し出したとしても塗膜は基材から剥がれることはなく、クラックも発生しません。
表2 塗膜の加工性
基材構成 | 耐カッピング試験 (8mm 押出) |
---|---|
PET/金属 | 変化なし |
PVC/金属 | 変化なし |
Ny/金属 | 変化なし |
(2018年2月 更新)