ナイロン樹脂

ユニチカナイロン6

環境特性

成形条件

ナイロン樹脂は、プラスチックの中でも成形加工の容易な樹脂です。
ユニチカナイロン6も、射出成形や押出成形用に、豊富なグレードを取り揃えています。
製品の大小にかかわらず、また複雑な形状のものにも対応し、優れた成形加工性を示します。
成形するにあたっての、代表的な条件、データを取り上げました。

ユニチカナイロン6の射出成形条件例

項目 グレード A1030JR A1030GFL A3130
タイプ ハイサイクル
ナイロン6
ガラス繊維30%強化
ナイロン6
無機質35%強化
ナイロン6
シリンダー温度
(℃)
C1 220-230 230-240 230-240
C2 230-250 250-260 250-260
C3 230-250 255-265 255-265
NH 230-250 255-265 250-260
圧力
(MPa)
一次圧 50-70 80-90 70-90
二次圧 40-60 60-80 50-70
背圧 3-5 3-5 3-5
射出速度 低速-高速 低速-高速 低速-高速
金型温度(℃) 70-80 80-100 80-100

*成形機 東芝機械 IS-100E
*成形品 ASTM D-638ダンベル片タイプI.(3.2mm)×2ケ取

成形収縮率

一般に成形収縮率はグレードの種類成形品の肉厚、樹脂温度、射出圧力、金型温度等の成形条件によって変化します。金型の設計にあたって、これらの条件を考慮する必要があります。図23に成形収縮率の成形品厚み依存性を示します。

成形収縮率

ペレットの吸水速度

A1030JRのペレットを20~25℃、60~65%RH雰囲気下に放置した場合の吸水速度を図24に示します。

ペレットの吸水速度