ニュースリリース 繊維事業

Get Adobe Acrobat Reader ※ご覧になるにはAdobe Acrobat Readerが必要です。
こちらからダウンロードしてください。

繊維事業

2020/7/27

不快なニオイを快適防止『byestin(バイスティン)』の開発について

PDFを見る

 ユニチカトレーディング株式会社は、洗濯しても洗いきれずに残ってしまう、残存皮脂に起因するニオイの発生を低減するポリエステル素材『byestin(バイスティン)』を開発しました。
 ポリエステル素材はさまざまな用途で使用されており、その中でも耐久性があり、吸汗速乾などの機能性ポリエステルが、スポーツウェア、ユニフォーム、インナーなどに用いられています。特に、夏季など汗をかくシーズンでは、素早く汗を乾かし、洗濯しても乾きが早いのでとても便利なのですが、一方で繰り返し着用すると、洗濯してもニオイが残り、気になることがあります。これは、ポリエステルの持つ親油性の高さから、通常のポリエステルは皮脂汚れが落ちにくく、洗濯しても微量の皮脂が残るためニオイが発生する原因の一つになっています。
 当社が開発した「バイスティン」は、不快なニオイ残りの原因となる皮脂が繊維内に留まることを防ぐために、繊維の1本1本に機能剤が強固に結合し、複雑なネットワーク構造を形成させた、耐久性の高いニオイ残り防止素材です。




1.皮脂残留性評価

※サンプル「byestin」/ブランク、ポリエステル100%ニット生地


(試験方法)10cm角のサンプルにオレイン酸(皮脂の主成分の一つ)を浸透させ、十分に乾燥させた後、家庭洗濯1洗を行い、オレイン酸の残留量を評価するために、洗濯後のサンプルを105℃の乾燥機中に18時間放置した後の黄変を級判定しました。



2.着用試験

※サンプル(「byestin」/ブランク):ポリエステル100%ニット生地

社内着用試験の結果、ブランク品に比べて「byestin」の方が着用・洗濯を繰り返した後のニオイ残りが少ないことが確認できました。


(試験方法)「byestin」およびブランク品でTシャツを作製し、着用・洗濯を繰り返した際のニオイ残りを評価しました。



3.期待される主な用途

家庭洗濯してもニオイ残りが気になる各種ポリエステル使用ウェア

・スポーツ、アウトドア(汗をかきやすく家庭で洗濯するウェア)

・ユニフォーム(汚れやすいワークウェア、臭いに敏感なオフィスウェアなど)

・ホームウェア(パジャマやテレワークウェアなど)

・インナー(直接肌に触れることで皮脂が付きやすいウェア)



4.販売開始時期

・2021年春夏物から販売開始



以上


<この製品に関するお客様のお問い合わせ先>
ユニチカトレーディング株式会社 技術開発部
TEL:06-4705-9096


<この製品に関する報道関係からのお問い合わせ先>
ユニチカ株式会社 広報グループ
TEL:06-6281-5695


※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

一覧に戻る