ニュースリリース 高分子事業

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高分子事業

2023/5/24

「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』の販売開始と今後の展開について

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ユニチカ株式会社(本社:大阪市中央区 社長:上埜修司)は、ポリエチレンテレフタレート(以下:PET 樹脂)をベースにした板材料「ユニレート」のラインナップ拡充を進めており、板厚み 0.4mm(銘柄名:PC-0.4NT)の開発を行いました。新たに「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』を市場投入することにより、従来の厚みでは適用できなかった新たな用途開拓を行い、新規顧客の獲得を目指します。


「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』



1.「ユニレート」の特徴

「ユニレート」はPET樹脂を主原料に、ガラス短繊維、無機フィラー等を充填複合し、押し出し成形後、加熱積層プレスを行った板材料です。
加熱積層プレスというPET樹脂では世界で他にない方法で製造をしており、板材料として反りや歪みが最も出にくいと評価されております。また、ナイロン、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂板に比較して、耐熱性、電気特性、強度などの基本特性に優れるとともに、切削加工や打ち抜き加工が容易です。
これらの特性を利用して、電気絶縁材料、機械部品、電子機器用検査治具、搬送用パレット・トレーなど幅広い分野で採用されています。



2.「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』開発の背景について

「ユニレート」は、従来 0.5mm 厚(標準グレード:PCシリーズ)から90mm 厚(超厚グレード:GCシリーズ)の厚みをラインナップし展開していましたが、カウンタープレート 用途などで、より薄い板材料が求められていました。
「ユニレート」にはガラス短繊維、無機フィラー等が充填されているため、0.5mm よりも薄い厚みでは平滑性が著しく悪化するなど、外観を満足できる製品を得ることができませんでした。この課題を解決するため、シーティングおよびプレス工程の条件調整を行うことで、0.4mm 厚でも問題ないレベルの平滑性を達成することができ、「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』の開発に成功しました。
すでに、「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』の寸法安定性を生かした用途で採用されており、また金属(軽量化)や他の樹脂材料からの代替としてのニーズもあり、機械部品や電気絶縁材料等でも販売展開の強化を図ります。


※紙器加工などに使用され抜型の筋刃を受ける役割を果たす。



3.今後の展開について

「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』の販売開始により、新規用途開拓や各種産業用途に対し採用拡大を進めてまいります。また、国内のみならず、アジア圏を中心に海外顧客開拓を進めることで、3年後に「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』は売上高 5千万円/年を目指してまいります。


以上




<「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』に関するお客様のお問い合わせ先>

ユニチカ株式会社 機能樹脂営業部

TEL:06-6281-5354


<「ユニレート」薄板『0.4mm 厚』に関する報道関係からのお問い合わせ先>

ユニチカ株式会社 広報グループ

TEL:06-6281-5695


※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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