高分子事業

ユニチカ株式会社（本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：藤井 実）は、11月13日に公益社団法人発明協会が主催する令和7年度近畿地方発明表彰において、当社が開発した「ボイル・レトルト用ガスバリア性フィルム」に関する発明が高く評価され、大阪府知事賞を受賞しました。

地方発明表彰は、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に 寄与することを目的として、実施されている優れた発明やデザインを生み出した技術者・研究開発者を顕彰するもので大正10年より続く歴史ある表彰です。

令和7年度近畿地方発明表彰式

【受賞内容】

受賞名：大阪府知事賞

受賞発明の名称：ボイル・レトルト用ガスバリア性フィルム（特許第5731713号）

発明の内容：
本発明は、食品包装用の透明ガスバリアフィルムに関するものであり、従来の透明蒸着フィルムの課題（高湿度下での性能低下、屈曲・伸長によるバリア性低下、強度不足など）を解決する技術です。
本発明から生まれた透明ガスバリアフィルムは、熱水処理により今までに類を見ない優れた酸素バリア性を発現し、酸化による食品の変色や退色を長期間防ぎ、賞味期限延長を可能とし食品ロス削減に貢献できる材料として注目されています。当該物性が評価され、調理済みのボイル・レトルト食品に広く利用されています。

以上