ニュースリリース 高分子事業

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高分子事業

2020/2/27

環境配慮型食品包装用ポリエステルフィルム「エンブレット CE」の開発について

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 ユニチカ株式会社(本社:大阪市中央区 社長:上埜修司)は、ユニチカグループで推進する『for the EARTH』※活動の一環として、ケミカルリサイクルによる再生資源を有効活用した食品包装用ポリエステルフィルム「エンブレットCE」を開発しました。先に発表したケミカルリサイクルナイロンを用いた食品包装用ナイロンフィルム「エンブレムCE」に続き、当社では二素材目の環境配慮型食品包装用フィルムとなります。「エンブレットCE」はすでに、岡崎事業所(愛知県岡崎市)と宇治事業所(京都府宇治市)内の既存生産設備にて生産方法を確立しており、顧客へのマーケティング活動を開始しております。


※『for the EARTH』=ユニチカグループでは、エコ素材・環境関連製品と活動をひとつのテーマ、地球のために=for the EARTHという名のもとで最重要課題として取り組みを推進しています。





1.「エンブレットCE」開発の背景について

 昨今の環境問題への意識の高まりの中、循環型社会による持続可能な成長社会を目指す"Circular Economy:CE"(循環経済)の考えに基づいて、植物由来の原料を用いたフィルムや、市場から回収されたプラスチックをリサイクルしたプラスチックフィルムが環境配慮型フィルムとして使用され始めています。
 今回開発した環境配慮型ポリエステルフィルム「エンブレットCE」は「エンブレムCE」と同じく、当社の重合設備にてケミカルリサイクルを行い、再生したポリエステル樹脂を使用したフィルムです。ケミカルリサイクルは、製品として利用できない、もしくは使用済みのプラスチックフィルムや成形品等を化学的に分解することでプラスチック原料に戻し、異物を取り除いた後、再重合により再度製品として使用する方法です。



2.「エンブレットCE」の特長などについて

 「エンブレットCE」は、ケミカルリサイクルポリエステルとフィルムの製造工程内で発生した端材等を利用したマテリアルリサイクルを併用することで、機械物性、印刷適性などを損ねることなく、再生材料の利用比率を50%以上にすることが可能です。さらに、リサイクルする原料を厳密に管理することで、食品包装用途への使用を可能にしました。


〇環境配慮型食品包装用ポリエステルフィルム「エンブレットCE」製造フロー



3.今後の展開について

 「エンブレットCE」は、2020年6月から実機での生産を開始し、2022年度以降、300トン/年の販売を目指します。また、現在は当社グループの製造工程内で発生したフィルム、樹脂を再生材料の原料としていますが、今後はフィルムの販売先である印刷・加工メーカーとの取り組みにより、再生材料の回収を検討しています。
 当社は、環境配慮型の素材開発による事業展開を推進しており、今後も食品包装用途へのケミカルリサイクルによる環境配慮型フィルムのラインナップを拡充し、ビジネス拡大を目指します。



以上



<この製品に関するお客様のお問い合わせ先>
ユニチカ株式会社 包装フィルム営業部
東京 TEL:03-3246-7586
大阪 TEL:06-6281-5553


<この製品に関する報道関係からのお問い合わせ先>
ユニチカ株式会社 広報グループ
TEL:06-6281-5695


※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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