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IR情報

2024/6/28

上場維持基準への適合に向けた計画について

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当社は、2024年3月時点において、プライム市場における上場維持基準に適合しない状態となりました。下記の通り、上場維持基準への適合に向けた計画を作成しましたので、お知らせいたします。


1.当社の上場維持基準への適合状況および計画期間


当社の2024年3月31日におけるプライム市場の上場維持基準への適合状況は、下表のとおりとなっており、流通株式時価総額については基準に適合しておりません。当社は、下表のとおり、今回不適合となった流通株式時価総額を充たすために、上場維持基準への適合に向けた各種取組を進めてまいります。

※当社の適合状況は、東京証券取引所が基準日時点で把握している当社の株券等の分布状況等をもとに算出を行ったものです。



2.上場維持基準の適合に向けた取組の基本方針、課題および取組内容


(1) 基本方針

当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向け、2023年5月に中期経営計画(G-STEP30 2nd)を発表しました。
中期経営計画の基本方針である3つのG(Growth、Global、Governance)及びサステナビリティプランの実行を着実に進めることにより収益力向上や財務体質強化を図り、当社グループの企業価値向上に取り組みます。 資本コストの具体的な目標(2025年)として「ROE(5%以上)」「ROIC(4%以上)」としています。
中期経営計画(URL:http://www.unitika.co.jp/ir/strategy/)


(2) 課題および取組内容

【課題】

当社は一定の株主数及び流通株式数を確保しながら「流通株式時価総額」の基準を満たしておりません。流通株式時価総額の向上には、企業価値向上に取り組むことで株式市場から評価され、株価を上昇させることが課題と捉えています。
当社はこの課題に対して、以下の通り取り組んでまいります。


【取組内容】

① 業績の回復

当社グループの2024年3月期の業績は、物価上昇に伴う需要の減少や、東南アジアを中心とする海外での販売競争激化などの環境変化に対し、施策の実行が追い付かず、営業損失25億円、経常損失10億円、親会社株主に帰属する当期純損失54億円と、いずれも赤字という非常に厳しい業績となりました。
2025年3月期は、赤字からの脱却を最優先の課題として、以下の施策に取り組みます。
・需要回復機会をとらえた販売増と在庫の適正化、生産数量増
・経費削減、固定費削減によるコストダウン
・価格改定、不採算販売の是正
・生産体制の見直しにより生産効率の向上
・高機能・高付加価値製品の拡販(ハイバリアフィルム、高機能フィルム、中空糸膜、特殊ガラスクロスなど)
2025年3月期の業績予想については、売上高1,200億円、営業利益30億円、経常利益14億円、親会社株主に帰属する当期純利益4億円を見込んでおります。
2024年3月期決算と2025年3月期計画の詳細については、下記URLの決算説明資料をご参照ください。
2024年3月期決算説明(URL:https://www.unitika.co.jp/ir/pdf/meeting/m20240521.pdf

2025年3月期の業績の回復を通じて、2026年3月期以降の継続的な収益基盤と財務体質を強化し、さらなる企業価値の向上を図ります。


② ESG 関連施策の実行

中期経営計画において、サステナビリティプランと優先課題、および 2030年度の目標を見据えた 2025年度の目標値を設定しました。2023年度においても、目標値に対して一定の進捗はありましたが、今後も引き続き目標値の達成に向けて、取組を強化いたします。
サステナビリティプランと優先課題、目標値の詳細については、下記URLの統合報告書(ユニチカレポート2023)をご参照ください。また、ユニチカレポート2024は、2024年10月の公表に向けて制作を進めております。
「ユニチカレポート2023」(URL: https://www.unitika.co.jp/sustainability/pdf/ur2023_ir_ja.pdf


③ 開示資料の充実や積極的な IR 活動によるコミュニケーション強化

当社グループでは、自社ウェブサイト(URL:https://www.unitika.co.jp/)を活用し、IR資料を公表しております。
現時点では、四半期ごとの決算短信に加え、第2四半期と通期のIR決算説明会に合わせて決算説明資料の公表に加え決算説明資料を同時に公表いたします。また、決算短信や決算説明資料の英文開示にも取り組みます。これらの取組を通じて、投資判断に資する情報発信を強化いたします。
また、主に個人投資家に向けて、当社の製品、事業内容や技術的な優位性の発信を強化するために、自社ウェブサイト内に個人投資家向けのページを構築中であり、個人投資家とのコミュニケーション強化を図ります。
開示資料の充実に努め、積極的なIR活動を通じて、株主の皆様や機関投資家との対話を一層強化し、更なる企業価値の向上を目指してまいります。


なお、2024年4月1日~6月10日の株価終値(平均)は 218.3円であり、これを 2024年3月末日の流通株式数に当てはめると、時価総額は 111.7億円となり、上場維持基準を充たしている形になります。引き続き、流通株式数の確保に努めるとともに、上記の取組を着実に実行することにより、企業価値を更に向上させ、2025年3月末時点での上場維持基準適合を目指してまいります。



以上

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