RUNシリーズ
テクニカルデータ
良外観性
ポリマーアロイにより結晶化をコントロールし、金型への密着性を向上させることで、外観が優れた成形品を得ることができます。また、80℃の比較的低い金型温度においても、優れた外観が達成できるのもRUNシリーズの特徴です。
金型温度の適正範囲が広い、更に流動性も良好であるため、多様な成形条件に対応可能であり成形しやすい材料といえます。
表面光沢度(グロスメータ 入射角60°)
金型温度 | RUN35-C25 | PA6ガラス60%品 |
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80℃ | 80% | 13% |
100℃ | 85% | 69% |
120℃ | 85% | 78% |
テストピース L:90mm W:50mm T:2mm
低ソリ性
RUNシリーズは比容積の変化が小さく穏やかであるため、さらに、フィラーとの相乗効果により反りの少ない成形品が得られます。また、ヒケも少なくなるので、平滑な外観の成形品を提供することができます。
RUN35-C25はRUNシリーズ最高レベルの低ソリ性
材料の反り量
RUN35-C25 | PA6ガラス60%品 | |
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反り量 | 0.2mm | 2.5mm |
反り量評価方法
水平盤にテストピースを静置させ以下の4点を測定
基準点a,b:水平盤に接地している2点
反り点c,d:反りが大きい2点
反り量計算式 反り量(mm)=(c+d)/2-(a+b)/2
テストピース:1.6mm厚、100Φ円板
測定機:(株)三豊製作所製・AE100・三次元測定機
耐候性
RUNシリーズに最適な耐候剤を選択することで、長時間の屋外暴露においても、外観、物性を維持できます。そのため、塗装レス化が可能となり、トータルコストダウンが図れ、環境への負荷も削減できます。
RUN35-C25の促進耐候性評価
引張強度(MPa) | 変色レベル(δE) | |
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ブランク | 171 | 0 |
500h | 164 | 1.7 |
1000h | 161 | 3.3 |
2000h | 156 | 4.1 |
試験機器:サンシャインウエザーメーター
スガ試験機器(株)製 WEL-SUN-HC
ブラックパネル温度:63℃
降雨サイクル:18分/120分照射中
変色レベル評価方法
評価機器:日本電色工業(株)製 SZ-Σ90
評価条件:C光源の反射光による
テストピース:125×125×2.5mm (シボTH-113)