ポリアリレート樹脂

UNIFINER/ユニファイナー®

加工特性

1. フィルム

ユニファイナーのフィルム化は、溶剤溶解性に優れることから、流涎法を推奨します。溶融押出法でのフィルム化は、ユニファイナーのTgが高いことから、高温での加工が必要です。加工機台の選定や、樹脂の熱分解・加水分解には十分ご注意ください。

2. コーティング

ユニファイナーは低沸点溶剤に可溶ですので、コーティング材料として加工性に富み、かつ、溶剤除去が容易で、製品のアウトガス低減を実現することが可能です。生成された膜は、強靭性、硬度や摩擦に対する耐性に優れています。この特性を利用して、プラスチックフィルム(シート)の表面改質(耐熱性、硬度、摩耗性改善)が可能となります。また、金属密着性が良好であり、金属保護膜としてのコーティングなど応用が期待できます。参考に、ユニファイナーを溶剤に溶解させた際の溶液の粘度を示します(粘度は材料の分子量によっても変化しますので下記図は一例です)。

ユニファイナーの固形成分濃度と溶液粘度の関係

ユニファイナーの固形成分濃度と溶液粘度の関係

M-2000H M-2040 M-2040H
固形分(wt%) 溶液粘度(mPa·s) 固形分(wt%) 溶液粘度(mPa·s) 固形分(wt%) 溶液粘度(mPa·s)
10 136 10 71 5 30
15 896 15 303 10 308
20 5420 20 1280 15 2453
25 38000 25 5700 20 13970