CO2排出量削減
基本的な考え方とCO2排出量削減活動
ユニチカグループは、製品製造時に地球環境に悪影響を与えないことを行動指針として、50年にわたって環境保全に努めてきました。温室効果ガス排出量の削減にも早くから力を入れており、他社に先駆けてガスコージェネレーションシステムを導入(2004年度宇治事業所、2006年度岡崎事業所)しています。
さらに、環境中期計画において毎年の削減目標を設定し、継続的に削減活動に取り組んできました。2021年7月にはサステナブル推進プロジェクトにおいて、国内全事業所からのCO2排出量(Scope1,2)を2030年度までに2013年度比で46%削減することを目標として設定しました。2050年にはカーボンゼロを目指します。CO2排出量削減のための施策はサステナビリティ委員会が進捗を管理し、取締役会に報告しています。
海外全事業所からのCO2排出量(Scope1,2)と、自社以外のサプライチェーンからのCO2排出量(Scope3)についても算定体制を整備しました。今後、これらのデータを元にCO2排出量削減の取り組みを進めます。
事業活動によるCO2排出量(Scope1,2)
ユニチカグループでは、自社事業所におけるガスなどの使用に伴う直接的なCO2排出量であるScope1と、他社から供給された電気・熱・蒸気の使用に伴う間接的なCO2排出量であるScope2を毎年算定し、報告しています。
2022年度に温室効果ガスの種類の算定対象を広げ、非エネルギー起源温室効果ガス(6.5ガス)をScope1に含めました。2013年以降の全てのデータも非エネルギー起源温室効果ガスを加えて再計算し、KPIの「CO2排出量」の基準値と目標値の実数を非エネルギー起源温室効果ガスを加えた値に修正しました。2013年度比46%削減という2030年度目標は据え置きとしています。
国内全事業所(本社、営業所を含む)における2022年度のCO2排出量はScope1とScope2を合わせて263kt-CO2eでした。政府目標と同じ2013年度を基準年とした場合の削減率は26%です。46%減という目標達成に向け、省エネ設備への更新などの施策を進めています。
海外全事業所における2022年度のCO2排出量はScope1とScope2を合わせて63kt-CO2eでした。2018年度を基準年とした場合の削減率は8%です。
※非エネルギー起源の温室効果ガスを含む。
※非エネルギー起源の温室効果ガスを含む。
優先課題(マテリアリティ)のKPI(2030年度の目標)
CO2 排出量(国内全グループ)※
2030年度目標:193kt-CO2e (2013年度比 46%削減)
2022年度実績:263kt-CO2e (2013年度比 26%削減)
※非エネルギー起源の温室効果ガスを含む。
自社以外のサプライチェーンにおけるCO2排出量(Scope3)
2022年度より、Scope3※のCO2排出量の算定を開始しました。組織的範囲はユニチカ株式会社で、全15カテゴリのうち、9カテゴリについて算定しています。
※当社の事業に関するサプライチェーン(原材料調達から最終製品の廃棄まで)から発生するCO2のうち、Scope1とScope2を除いたものの合計。
単位:kt-CO2e | |
---|---|
2021 | 2022 |
合計 | |
613 | 586 |
カテゴリ1 - 購入した製品・サービス※1 | |
417 | 399 |
カテゴリ2 - 資本財 | |
11 | 13 |
カテゴリ3 - Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー活動※2 |
|
68 | 66 |
カテゴリ4 - 輸送・配送(上流)※1 | |
33 | 29 |
カテゴリ5 - 事業から出る廃棄物 | |
3.8 | 4.4 |
カテゴリ6 - 出張 | |
0.2 | 0.2 |
カテゴリ7 - 雇用者の通勤 | |
0.6 | 0.6 |
カテゴリ8 - リース資産(上流) | |
該当する活動なし | 該当する活動なし |
カテゴリ9 - 輸送・配送(下流) | |
データ収集が困難なため 未算定 |
データ収集が困難なため 未算定 |
カテゴリ10 - 販売した製品の加工 | |
算定対象外※3 | 算定対象外※3 |
カテゴリ11 - 販売した製品の使用 | |
算定対象外※4 | 算定対象外※4 |
カテゴリ12 - 販売した製品の廃棄 | |
77 | 72 |
カテゴリ13 - リース資産(下流) | |
該当する活動なし | 該当する活動なし |
カテゴリ14 - フランチャイズ | |
該当する活動なし | 該当する活動なし |
カテゴリ15 - 投資 | |
1.8 | 1.8 |
単位:kt-CO2e | 2021 | 2022 | |
---|---|---|---|
合計 | 613 | 586 | |
カテゴリ1 | 購入した製品・サービス※1 | 417 | 399 |
カテゴリ2 | 資本財 | 11 | 13 |
カテゴリ3 | Scope1,2に含まれない 燃料及びエネルギー活動※2 |
68 | 66 |
カテゴリ4 | 輸送・配送(上流)※1 | 33 | 29 |
カテゴリ5 | 事業から出る廃棄物 | 3.8 | 4.4 |
カテゴリ6 | 出張 | 0.2 | 0.2 |
カテゴリ7 | 雇用者の通勤 | 0.6 | 0.6 |
カテゴリ8 | リース資産(上流) | 該当する活動なし | 該当する活動なし |
カテゴリ9 | 輸送・配送(下流) | データ収集が困難なため 未算定 |
データ収集が困難なため 未算定 |
カテゴリ10 | 販売した製品の加工 | 算定対象外※3 | 算定対象外※3 |
カテゴリ11 | 販売した製品の使用 | 算定対象外※4 | 算定対象外※4 |
カテゴリ12 | 販売した製品の廃棄 | 77 | 72 |
カテゴリ13 | リース資産(下流) | 該当する活動なし | 該当する活動なし |
カテゴリ14 | フランチャイズ | 該当する活動なし | 該当する活動なし |
カテゴリ15 | 投資 | 1.8 | 1.8※5 |
※1 一部項目品については連結の範囲で処理しております。
※2 組織的範囲はユニチカグループです。
※3 WBCSD(持続可能な開発のための経済人会議)の「化学部門バリューチェーンの企業 GHG排出量算定および報告に関するガイダンス」に「用途及び顧客構成が多様であることにより信頼性のある数字を入手することが困難であるため、化学会社には下流排出量を報告する義務がない」と規定されているため、カテゴリ10を算定対象に含めていません。
※4 関連性がありません。ユニチカは素材が主な販売製品であり、電気や燃料を使用する製品がないことから該当する使用段階のGHG直接排出はありません。
※5 2021年度のデータを元にした暫定値。
物流におけるCO2排出量の削減
物流においては、モーダルシフト、輸送効率化などを進め、原材料、製品、廃棄物などの搬入出と排出に伴う環境負荷の低減に取り組んでいます。行政へ届け出たユニチカ株式会社が特定荷主となる2022年度の輸送量は53,672kt・㎞、CO2排出量は19.0kt(2013年度比28%削減)となりました。今後も鉄道利用の拡大、アイドリングストップやエコタイヤの推進などにより、グループ全体でクリーン物流に取り組んでいきます。
TOPIC
ユニチカガラスビーズ株式会社が省エネ法の事業者クラス分け評価で4年連続Sを獲得
ガラスビーズの総合メーカーユニチカガラスビーズ株式会社は、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(省エネ法)の事業者クラス分け評価制度において、経済産業省から2018~2021年度の実績に対し4年連続S評価を獲得しました。 今後も省エネルギーの取り組みが優良な事業者(目標達成事業者)として、社員一丸となり省エネルギーに取り組んでいきます。
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/overview/institution/[資源エネルギー庁HP クラス分け評価結果に公表されています。]