安全衛生と防災

安全衛生に対する取り組み

 ユニチカグループでは、中央安全衛生委員会を中心として「休業災害ゼロ」を目指した安全衛生活動を各事業所、各関連会社で実施しています。グループ内の安全衛生担当者が参加する安全衛生管理者会議を年3回開催し、労働災害の解析と対策、全社的な課題への取り組み状況、法規制の改正動向などの情報を共有しています。2022年度は災害が連続で発生したため、期中からグループ全体で再び「安全総点検活動」を実施しました。しかし、その効果が出るには時間を要しており、残念ながら休業災害の発生件数は5件となりました。休業災害発生件数0件を目指し、安全対策の強化を継続するとともに、設備の安全化や不要設備の撤去などの取り組みにも力を入れていきます。

過去10年間の労働安全衛生実績 過去10年間の労働安全衛生実績

(注)2023年度より、2018年度以前の報告範囲を国内主要事業所とし、2019年度以降の報告範囲を国内全事業所としました。

優先課題(マテリアリティ)のKPI

休業災害発生件数
2030年度目標:0件
2022年度実績:5件

防災活動への取り組み

防災対策の強化

 「従業員の命を守る」という基本的な使命と「事業を継続する」というステークホルダーへの責任を果たすためには、東日本大震災のような巨大災害に対する備えが必要です。2021年7月にユニチカ防災対策要綱の改訂と防災体制および災害対策の整備を行い、10月14日に中央防災対策委員会による第1回防災大会を実施し全社に防災の重要性を周知しました。

 また、生産施設の安全管理を徹底する社内基準として「新設備等の安全衛生および環境に関する事前評価指針」を制定しています。設備の新設・改造などを行う場合は、この基準に照らして設計時と完成検査時の計2度にわたり厳正な審査を行い、災害防止に努めています。

防災訓練の実施

 ユニチカグループでは2019年1月8日の宇治事業所における火災の反省を踏まえ、全社的に防災体制を見直して再発防止に努めています。事故や自然災害に備えた訓練活動にも積極的に取り組んでおり、春や秋の火災予防運動実施時期には各事業所で訓練を実施しています。

防火防災総合訓練(岡崎事業所)

防火防災総合訓練(岡崎事業所)

宇治事業所における水蒸気噴出について

 2023年10月10日に発生しましたユニチカ宇治事業所発電設備で蒸気管が破損し水蒸気が噴出する事故が発生しました。この事故により近隣住民の皆様、関係省庁他、関係者の皆様にご迷惑、ご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
 人的被害は発生しておりません。白色の飛散物質が発生しましたが、外部研究機関の調査において「物質と飛散状況を考えて健康影響は考えられない」との見解を得ています。生産設備は10月11日より通常稼働しております。
 2023年10月31日時点では詳細な事故原因と物的被害を調査中です。調査結果はニュースリリースページにて報告いたします。

大規模災害への備え

 ユニチカグループでは、大規模災害の発生によって電車などの公共交通機関が麻痺した場合に従業員が途中で帰宅困難者になったり、警察や消防の救助活動の妨げになったりすることを防ぐため、事業所内に一昼夜留まるよう「帰宅基準」を定め、災害対策用資器材や飲料水、保存用食品の備蓄を進めています。また、近隣住民の皆様からの応援要請や自治体からの協力要請に応えることができるよう体制を整えています。