品質保証

品質保証・管理体制の再構築

 ユニチカグループでは、代表取締役社長執行役員を委員長とする「品質保証委員会」を定期的に開催し、ガバナンスを強化しています。2019年に制定した「品質保証に関するガイドライン」の全品質保証業務従事者に対する周知徹底に加え、2022年度は、品質コンプライアンス教育DVDをグループ内品質保証部門(19部門)に回覧、各部門にて視聴後、「自分であったら」「自部署であったら」の想定で討議を実施し、品質コンプライアンス意識の向上を図りました。

 管理体制においては、グループ内の品質保証部門の組織強化、品質保証体制の構築、再整備にむけ、品質監査を継続的に実施しています。データの信頼性確保やお客様との約束の遵守状況、品質保証体制の不備など監査を通じて確認し、不適切な事案の防止、品質管理状態の監視とレベルアップを図っています。

 今後も、「ユニチカグループ品質方針」に明記している「品質はコストや納期よりも優先する」ことへの理解と、品質保証を含めたコンプライアンスの意識がグループ全体に浸透するよう、社内風土・意識改革を推進していきます。

品質コンプライアンス教育の様子品質コンプライアンス教育の様子

各部署での品質コンプライアンス教育の様子

ユニチカグループ 品質方針

  • 『品質はコストや納期より優先する』という価値観を持ち、お客さまが安心して安全にお使いいただける製品を提供します
  • 製品・サービスに関わる法令やお客さまとの取り決めを順守します
  • 品質要求を達成するために、設計、開発、製造の各工程において検証と検査を重ね、製品の品質を作りこみます
  • 品質保証体制を継続的に整備し、品質の改善に努めます

品質保証に関するガイドラインより抜粋

<基本行動>

  • 品質保証業務に携わる者は、製品・サービスに関わる法令や規則の遵守と、「不正・改ざんは絶対に起こさない、起こさせない」という強い意志を持って意識の徹底を図る。
  • お客様との間で遵守可能な取り決めを行うとともに、その遵守状況を逐次確認する。
  • 品質保証に関する情報について、事業部門内およびユニチカグループ各社と管轄部署間で共有を図る。

安全な製品を提供するために

 ユニチカは、お客様に安全な製品を提供するために「製品安全管理規程」を制定しています。基本方針から責任の所在、推進体制、マニュアルの運用や適用の細則まで詳細に定めており、この規程に則って安全な製品の製造・販売に努めています。

 新製品の上市時にはPL審査会を開催し、製品の安全性や表示など様々な観点から審査しています。

 全社的な組織としてPL中央委員会を設置、年1回開催時にPL審査会における製品安全審査結果の総括、製品安全の啓発などを実施しています。

 なお、事故に繋がるおそれがあるクレームについては、品質保証委員会、PL中央委員会で情報を共有し、日々、再発防止の対策など改善活動を行っています。