CSRマネジメント

CSR推進体制

 社会からの要請の拡大に伴い、私たちが果たすべきCSR(企業の社会的責任)は重みを増しています。私たちは、様々なステークホルダーの期待に応えてCSRを果たすべく努めています。

 ユニチカでは、コンプライアンス、リスクマネジメント、安全衛生、環境、情報セキュリティなどに関する委員会を設け、方針の審議(重要案件に対する指示・指導を含む)、方針の浸透状況の監督、課題および発生した問題への対処などについての情報共有、水平展開を行うなど、分野ごとに積極的な活動を展開しています。

環境管理・安全衛生管理

 ユニチカでは、環境管理および安全衛生管理を主管する組織として環境委員会と中央安全衛生委員会を設置しています。環境委員会においては、主に環境配慮型経営の基本計画ならびに進捗状況の検証、委員会事務局が実施する各事業所・グループ会社の環境監査結果の報告およびその他環境に係る重要事項の審議を行います。また、中央安全衛生委員会は労災をはじめとする各種の事故災害を防止するための施策やその他安全衛生上の重要事項に係る審議を行っています。

 この両委員会は、各事業所・グループ会社が組織する環境安全グループを統括する上部組織でもあり、各組織がそれぞれ固有の事情を反映した施策を立案実施する際に、グループとしての方針を示し取りまとめる重要な役割も担っています。

安全保障輸出管理

 ユニチカグループでは「安全保障輸出管理規程」に基づき、輸出管理委員会の下、事業部門やグループ会社に配置された輸出管理責任者などが日々の輸出管理業務(貨物の輸出、技術の提供)を実施しています。なお、当社の規程は1988年より経済産業省にCP登録しています。

 委員会事務局は監査などを通じて、各部署での管理状況をチェックするとともに、2022年5月から施行された「みなし輸出管理」への対応のため、社内関係者への説明や規程改正などを行ない、対応漏れがないよう努めています。また、従業員への教育として、主任昇格者研修(27名)や、部署ごとの個別研修なども実施しています。2021年度には、外部専門家を招待し、外為法や技術漏洩防止に関する教育を輸出管理責任者に行い、管理体制のレベルアップを図りました。

情報セキュリティ管理

 情報セキュリティ委員会を中心に管理・運用体制を確立し、情報セキュリティ事故の防止と対策の立案と実施、および教育・啓発を通じて、当社グループの情報資産の保護を行っています。

 個人情報保護については、保有情報の取扱状況を点検し、安全管理措置の徹底を図るなど、法令に準拠した対応を行っています。また、高まり続けるサイバー攻撃の脅威とリスクに対し、専門機関による脆弱性診断サービスを継続的して実施し、国内外の事業所やサプライチェーンを含めグループ全体で対策を行っています。

 この他、標的型攻撃などの新たな脅威・リスクに対するセキュリティツールの増強、グループ従業員への教育および訓練による意識向上を行い、日々の業務活動で事故などが起こらないよう徹底を図っています。