ガバナンス体制
ユニチカグループの「品質保証委員会」は、代表取締役社長執行役員を委員長とし、所管する製品を有する事業部門などの責任者の11名で構成され、定期的に委員会を開催しガバナンスの強化を図るとともに、品質保証に関する方針、その他の重要事項の決定、品質保証に関する不適切事案などについて審議および情報の共有、品質保証監査結果の総括などを行っています。
管理体制においては、グループ内の品質保証部門の組織強化、品質保証体制の構築、再整備に向け、品質監査を継続的に実施しています。データの信頼性確保やお客様との約束の遵守状況、品質保証体制の不備など監査を通じて確認し、不適切な事案の防止、品質管理状態の監視とレベルアップを図っています。また、2019年に制定した「品質保証に関するガイドライン」の全品質保証業務従事者に対する周知徹底に加え、2023年度は、継続的な品質コンプライアンス教育として、各事業部門および関連会社の品質保証部門長を対象とした集合型研修を実施しました。研修は二部構成とし、第一部の座学パートは品質コンプライアンス教育を中心に、第二部では『未然防止対策』や『危機対応』についてグループワークを行い、「部門長として何をしていれば防止できたか?」、「不正防止のためどのような行動を心がけているか?」などのディスカッションを通じて、改めて品質コンプライアンス意識の向上を図りました。
今後も、「ユニチカグループ品質方針」に明記している「品質はコストや納期よりも優先する」ことへの理解と、品質保証を含めたコンプライアンスの意識がグループ全体に浸透するよう、社内風土・意識改革を推進していきます。
ユニチカグループ 品質方針
- 『品質はコストや納期より優先する』という価値観を持ち、お客さまが安心して安全にお使いいただける製品を提供します
- 製品・サービスに関わる法令やお客さまとの取り決めを遵守します
- 品質要求を達成するために、設計、開発、製造の各工程において検証と検査を重ね、製品の品質を作りこみます
- 品質保証体制を継続的に整備し、品質の改善に努めます
品質保証に関するガイドラインより抜粋
<基本行動>
- 品質保証業務に携わる者は、製品・サービスに関わる法令や規則の遵守と、「不正・改ざんは絶対に起こさない、起こさせない」という強い意志を持って意識の徹底を図る。
- お客様との間で遵守可能な取り決めを行うとともに、その遵守状況を逐次確認する。
- 品質保証に関する情報について、事業部門内およびユニチカグループ各社と管轄部署間で共有を図る。
安全な製品を提供するために
ユニチカグループは、お客様に安全な製品を提供するために「製品安全管理規程」を制定しています。基本方針から責任の所在、推進体制、マニュアルの運用や適用の細則まで詳細に定めており、この規程に則って安全な製品の製造・販売に努めています。
新製品の上市時にはPL審査会を開催し、製品の安全性や表示などさまざまな観点から審査しています。
全社的な組織としてPL中央委員会を設置、年1回開催時にPL審査会における製品安全審査結果の総括、製品安全の啓発などを実施しています。
なお、事故につながるおそれがあるクレームについては、品質保証委員会、PL中央委員会で情報を共有し、日々、再発防止の対策など改善活動を行っています。
2023年度の研修の様子