高分子事業

ユニチカ株式会社（本社：大阪市中央区 社長：上埜修司）と三光株式会社（本社：東京都中央区 社長：高木義幸）は、この度共同で、各種樹脂に難燃性を付与するノンハロゲン系難燃PETマスターバッチ※を開発しました。
難燃製品の世界市場は繊維製品、電子部品、建築製品、自動車分野での需要の高まりを受けて、2030年まで年5%以上の成長が予測されております。
ユニチカ株式会社と三光株式会社はこの状況に対応するために、ノンハロゲン系難燃PETマスターバッチを市場投入するとともに、国内外に向けた積極的な販売体制を整えることにより、新規顧客開拓を進めてまいります。

※マスターバッチ：機能性を付与する添加剤や着色剤を高濃度で樹脂に含有させたペレット

１．ノンハロゲン系難燃PETマスターバッチの特徴

・ノンハロゲン系難燃成分を高濃度で共重合したポリエステルの難燃マスターバッチ
・難燃成分の濃度が異なる2タイプをラインナップ
・用途や難燃性の要求に応じてベース樹脂(PET, PBT等)に任意の比率でブレンド可能
・ベース樹脂に対するブレンドが容易で分散性も良好
・難燃成分のブリードアウトが起こらず繊維や成形体の性能の低下がありません。
〇 難燃性が発現する推奨配合量は15%～35%程度

２．ノンハロゲン系難燃PETマスターバッチの安全性

・食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度に収載
・化審法登録済(7-2594)

３．今後の展開について

ノンハロゲン系難燃PETマスターバッチは市場投入により、衣料用繊維、インテリア関係、産業用資材、フィルム、シート、成形用途に対し採用拡大を進めてまいります。
また、国内のみならず、アジア圏、欧州、北米を中心に海外顧客開拓を進めることで、3年後には売上高10億円を目指してまいります。